【さもしい】と【浅ましい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「さもしい」と「浅ましい」(読み方:あさましい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「さもしい」と「浅ましい」という言葉は、どちらも人の内面や行動を否定的に評価することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「さもしい」と「浅ましい」の違い

「さもしい」と「浅ましい」の意味の違い

「さもしい」と「浅ましい」の違いを分かりやすく言うと、「さもしい」は金銭や損得への執着による卑しさを表すこと、「浅ましい」は人としての在り方そのものが恥ずかしい状態を表すことという違いです。

「さもしい」と「浅ましい」の使い方の違い

一つ目の「さもしい」を使った分かりやすい例としては、「少しの損得にこだわる姿がさもしく見えた」「無料サービスだけを狙う発言がさもしい印象を与えた」「恩を受けた相手に対してさもしい態度を取ってしまった」などがあります。

二つ目の「浅ましい」を使った分かりやすい例としては、「弱者を利用する行為はあまりにも浅ましい」「他人の失敗を喜ぶ姿が浅ましく感じられた」「名誉より私利私欲を優先するのは浅ましい行動だ」などがあります。

「さもしい」と「浅ましい」の使い分け方

「さもしい」と「浅ましい」はどちらも人の内面や行動を否定的に評価することを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「さもしい」は、「割り勘の数円をいつまでも気にするのがさもしい」のように、金銭や利益、損得勘定に執着する心の狭さを表す言葉になります。主に経済面や物質的な場面で使われ、せこさや卑小さが強調されるのが特徴です。

一方、「浅ましい」は、「立場を利用して私腹を肥やす姿勢は浅ましい」のように、人としての品位や倫理観に欠けた行為全般に対して使う言葉です。金銭に限らず、嫉妬、虚栄、自己中心的な行動など、道徳的に恥ずべき態度を広く指します。

つまり、金銭や損得への執着による卑しさを表すのが「さもしい」、人としての在り方そのものが恥ずかしい状態を表すのが「浅ましい」と覚えておきましょう。

「さもしい」と「浅ましい」の英語表記の違い

「さもしい」を英語にすると「stingy」「petty」「mean-spirited」などとなり、例えば「彼の発言はさもしく聞こえた」を英語にすると「His remarks sounded petty」となります。

一方、「浅ましい」を英語にすると「despicable」「shameful」「contemptible」などとなり、例えば「彼の行動は浅ましい」を英語にすると「His behavior was despicable」となります。

「さもしい」の意味

「さもしい」とは

「さもしい」とは、品性が下劣なことを意味しています。

表現方法は「さもしい考え」「さもしい態度」

「さもしい考え」「さもしい態度」「さもしい根性」などが、「さもしい」を使った一般的な言い回しになります。

「さもしい」の使い方

「さもしい」を使った分かりやすい例としては、「利益の話になると急に態度が変わるのは少しさもしい」「得をすることばかり考える姿勢がさもしく見える」「小さな損得にこだわる発言がさもしい印象を与えた」「他人の成功を素直に喜べない様子がさもしい」などがあります。

「さもしい」は、主に金銭、利益、損得に対する執着心が強く、人としての器の小ささや心の貧しさを感じさせる様子を表す形容詞です。簡単に言うならば、「目先の得ばかりを気にして、品位に欠けて見える状態」を指します。

「さもしい」の特徴

「さもしい」の特徴は、行動そのものよりも、その裏にある考え方や価値観が問題視される点にあります。たとえば、「少しでも得をしようとする」「自分だけが有利になることを優先する」といった態度が、周囲から見てさもしく映る場合に使われます。

また、「さもしい」は直接的な悪意を示す言葉ではありませんが、道徳的や精神的に未熟であるという否定的な評価を含みます。そのため、人の性格や振る舞いを批判的に表現する場面で用いられることが多い言葉です。

例えば「無料だからと必要以上にもらおうとするのはさもしい」と言うと、金額の大小ではなく、その姿勢自体が卑しいと感じられていることが伝わります。このように、「さもしい」は行為の背景にある心の在り方を指摘する表現だと覚えておきましょう。

「さもしい」の類語

「さもしい」の類語・類義語としては、品位が低いことを表す「卑しい」、欲深い様子を示す「欲深い」などがあります。

「浅ましい」の意味

「浅ましい」とは

「浅ましい」とは、品性が卑しいことを意味しています。

表現方法は「浅ましい行為」「浅ましい振る舞い」

「浅ましい行為」「浅ましい振る舞い」「浅ましい態度」などが、「浅ましい」を使った一般的な言い回しになります。

「浅ましい」の使い方

「浅ましい」を使った分かりやすい例としては、「困っている人を利用する行為は浅ましい」「自分の利益のために嘘をつくのは浅ましい」「注目を集めるためだけの発言が浅ましい印象を与えた」「責任逃れをする姿勢が浅ましいと感じられた」などがあります。

「浅ましい」は、人としての在り方や行動そのものが、社会的や道徳的に許されない、あるいは恥ずべき水準にあることを強く非難する形容詞です。簡単に言うならば、「人としてやるべきではない行為をしている状態」を表します。

「浅ましい」の特徴

「浅ましい」の結果だけでなく、その行動の動機や姿勢までも含めて否定的に評価する点が特徴です。「ずるい」「卑怯」「節度がない」といった要素が重なり、他者から強い嫌悪感を抱かせる場合に使われます。

また、「浅ましい」は「さもしい」よりも批判の度合いが強く、行動や人格そのものを厳しく断じる場面で用いられる傾向があります。そのため、使用する文脈によっては、相手に強い非難や断罪のニュアンスを与える言葉である点に注意が必要です。

例えば「弱い立場につけ込むのは浅ましい」と言うと、その行為が社会的に許されないレベルであることを強く指摘しています。このように、「浅ましい」は道徳的判断を明確に示す言葉だと覚えておきましょう。

そのため、「浅ましい」はマイナスのイメージで使う言葉です。

「浅ましい」の類語

「浅ましい」の類語・類義語としては、道徳心の欠如を表す「卑劣な」、恥ずべき様子を示す「見苦しい」、品位のなさを表す「下劣な」などがあります。

「さもしい」の例文

1.割引クーポンの期限が一日過ぎただけで店員に食い下がる姿が、少しさもしく見えてしまいました。
2.同僚の成功を祝うより先に報酬額を気にする態度が、正直さもしい印象を与えました。
3.無料のおまけ目当てで何度も列に並ぶ行為は、努力している人ほどさもしく感じるものです。
4.最新スマホを自慢しながら昼食は人の奢りを期待する様子が、思わず笑えるほどさもしかったです。
5.勝敗よりも賞金額ばかり口にする選手の発言が、スポーツマンとしてさもしく聞こえました。

この言葉がよく使われる場面としては、品性が下劣なことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「さもしい」は金銭や損得への執着による卑しさを表す時に使う言葉です。

「浅ましい」の例文

1.他人の失敗を利用して自分だけ評価を上げようとする態度は、あまりにも浅ましいです。
2.困っている人を見下すような発言は、人として浅ましい行為だと言わざるを得ません。
3.故意の反則で勝利を得ようとする行為は、競技以前に浅ましい行動だと思います。
4.名声のためなら事実をねじ曲げる姿勢は、社会人として浅ましいと感じられます。
5.SNSで炎上を狙って過激な発言を繰り返す様子が、どこか滑稽で浅ましく映りました。

この言葉がよく使われる場面としては、品性が卑しいことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「浅ましい」は人としての在り方そのものが恥ずかしい状態を表す時に使う言葉です。

「さもしい」と「浅ましい」はどちらも人の内面や行動を否定的に評価することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、金銭や損得への執着による卑しさを表すのが「さもしい」、人としての在り方そのものが恥ずかしい状態を表すのが「浅ましい」と覚えておきましょう。

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