似た意味を持つ「ドロー」と「イーブン」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ドロー」と「イーブン」という言葉は、「引き分け」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
ドローとイーブンの違い
ドローとイーブンの違いを分かりやすく言うと、ドローは結果に対して使い、イーブンは途中経過に対しても使うという違いです。
一つ目のドローを使った分かりやすい例としては、「昨日のドローの試合は見ていておもしろかった」「スコアレスドローよりも得点数で競い合っている試合の方が見ごたえがある」「山札からドローしなくても場にカードを出せた」などがあります。
二つ目のイーブンを使った分かりやすい例としては、「初心者なのでイーブンパーを目指している」「今はイーブンだが、タイブレークでどうなるかは分からない」「イーブンな関係を築き上げるためにお互い努力を怠らなかった」などがあります。
ドローとイーブンはどちらも、引き分けを表しますが、指し示すものが若干異なります。
ドローは、スポーツなどの試合において引き分けることを表します。その他にも、引くことや引っ張り出すことを意味し、カードゲームなどにおいてカードを引くことを表す言葉としても使われています。
一方のイーブンは、五分五分の状態や引き分けを表します。上記例文の「イーブンパー」「今はイーブン」などのようにスポーツ競技において用いられるだけでなく、「イーブンな関係」などのように、企業間の関係や人間関係が対等である様子も表します。
つまり、ドローは引き分けの結果を指し、イーブンは同点である状態や途中経過が引き分けである状態を指すという違いがあります。
ドローを英語にすると「draw」「tie」となり、例えば上記の「引き分けの試合」を英語にすると「a drawn game」となります。一方、イーブンを英語にすると「even」となり、例えば上記の「イーブンな関係」を英語にすると「an even relationship」となります。
ドローの意味
ドローとは、試合において引き分けることを意味しています。
その他にも、引き抜くことや引っ張り出すことを意味する言葉として使われています。
「ドローだったが、得たものが多い試合だった」「勝敗を決めるため、ドローではなく競技によって決着をつける必要がある」「大会ではドローとなった試合はどうなるのだろうか」などの文中で使われているドローは、「引き分けること」の意味で使われています。
一方、「山札からドローしたがパスせざるを得なかった」「このままでは数十枚もドローさせられるところだった」「カードをドローしても狙いのものは出なかった」などの文中で使われているドローは、「引き抜くこと」の意味で使われています。
ドローは英語で「draw」と表記され、「引く」「引き寄せる」「引き分けにする」「絵を描く」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、試合や競争において引き分けとなることや、カードを引き抜くことを意味します。
また、絵を描くことや線を引くことを意味しますが、その場合は「ドローイング」という表現で、デッサン、クロッキー、スケッチなどの総称を表す言葉として使われています。
ドローの類語・類義語としては、試合や競技において得点や記録が他の競技者と同じであることを意味する「タイ」、程度や等級などが同じであることを意味する「同等」などがあります。
イーブンの意味
イーブンとは、五分五分の状態や引き分けを意味しています。
イーブンを使った分かりやすい例としては、「せめてイーブンパーで終われれば自分の首を絞めずに済むだろう」「このままイーブンであれば試合はドローとなってしまう」「イーブンな状態を先に崩すことに成功した」などがあります。
その他にも、「夫婦別姓は一つのイーブンな関係と言えるだろう」「イーブン夫婦は家事や育児の分担を平等に行っている夫婦を指すそうだ」「イーブンでいられるように相手を自分のことのように大切にしたい」などがあります。
イーブンは英語で「even」と表記され、「対等の」「互角の」「同一の」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、スポーツ競技における得点に対してだけでなく、企業間の関係や人間関係などに対しても用いられています。
上記例文の「イーブンパー」とは、合計打数がコースの基準打数と同じであることを意味するゴルフ用語です。また、プレイヤーのスコアが18ホール終えた段階で同じ得点である場合にも「イーブン」という言葉が用いられます。
イーブンの対義語・反対語としては、二つの間に大きな差異があることを例える「雲泥」、二つの物事がかけ離れていることを意味する「懸隔」があります。
イーブンの類語・類義語としては、力士が二人とも同時に土俵上に倒れたり、土俵外に出たりすることを意味する「同体」、一方が負傷したことで勝負が引き分けとなることを意味する「痛み分け」などがあります。
ドローの例文
この言葉がよく使われる場面としては、試合において引き分けることを意味する時などが挙げられます。
例文3や4のように「カードを引き抜くこと」「引っ張り出すこと」を意味する言葉として、例文5のように「絵を描くこと」「線を引くこと」を意味する言葉として使われることもあります。
イーブンの例文
この言葉がよく使われる場面としては、五分五分の状態や引き分けであることを意味する時などが挙げられます。
例文5の「ブレークイーブン効果」とは、利益をプラスマイナスゼロにし、売上と費用の額が等しくなる状態を目指そうとする状態や傾向を指します。普段よりもリスクのある行動をとるようになるという特徴があります。
ドローとイーブンは、どちらも「引き分け」を表します。どちらを使うか迷った場合は、引き分けの結果を表す場合は「ドロー」を、途中経過が引き分けである状態も表す場合は「イーブン」を使うと覚えておけば間違いありません。