【適応】と【適用】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「適応」(読み方:てきおう)と「適用」(読み方:てきよう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「適応」と「適用」という言葉は、どちらも何かに当てはめるという意味を持つという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



適応と適用の違い

適応と適用の意味の違い

適応と適用の違いを分かりやすく言うと、その場の状態に当てはまったり、環境に慣れたりすることか、法律や規則に当てはめることかの違いです。

「適応」という言葉は、状態や条件、環境などに関する文脈で使用される言葉です。対する「適用」というのは、主に法律や規則などに関する文脈で使用されるものです。

その場その場の状況に合わせることを「適応」と表現し、原理や原則に従った上で合わせることを「適用」と言います。

適応と適用の語源の違い

適応という言葉は「当てはまる」「ふさわしい」という意味を持つ「適」という字に、「応じる」という漢字を付けて成り立っています。この「応」という字は「外からの求めや働きかけを受けて動く」という意味を持っています。

つまり、適応というのは「外からの求めや働きかけに対してふさわしい形で動く」という意味を持つ言葉です。

それに対して、適用という言葉は、適応と同じく「当てはまる」「ふさわしい」という意味を持つ「適」という字に「用いる」という漢字を付けて成り立っています。この「用」という字は「役立てる」「使う」という意味を持っています。

適応と適用の使い分け方

適用というのは「当てはまるものを役立てる」という意味を持つ言葉です。主に法律や規則などを基準として使われる言葉であり、起こった出来事を法律などに当てはめて、役立つ部分を用いることを言います。

例えば、病気や怪我をした場合、保険に加入していると、症状が保険の内容に当てはまっていた時は、保険を「適用」して治療費などの補助を受けることが出来ます。これは、病気や怪我を保険という規則に当てはめて、役立てたということになります。

「適応」という言葉を使う場合は状況や環境に応じるものであり、「適用」という言葉を使う場合は基準となる法律や規則が必要なものであると覚えておくようにしましょう。

適応の意味

適応とは

適応とは、その場の状態や条件などに対して最もふさわしい行動を取ることを意味しています。その他にも、生物が環境に応じて性質や習慣などを変化させていく様子も「適応」と表現する場合があります。

表現方法は「適応する」「適応できる」「適応した」

「適応する」「適応できる」「適応した」などが、適応を使った一般的な言い回しです。

適応の使い方

人間や動物が、外部の環境や状況に応じて、最も良いかたちに性質や習慣などを変化させていくことを「適応していく」と表現します。または、状況に応じて考えや意識を変化させていくことも「適応」と言うことが出来ます。

例えば、「引っ越しをして新しい環境に適応する」というように使われます。これは、新しい外部の環境に応じて、自分自身を変化させているという意味の言葉です。他にも生物の進化について表現する際に「環境に適応する」などと使うことがあります。

適応というのは、環境や状況が先にあり、その中に入っていくようなイメージの言葉です。既にある環境や状況に合わせた形に自分を対応させていくことを「適応」という言葉で表現するのだと覚えておくようにしましょう。

適応の類語

適応の類語・類義語としては、ある条件にぴったりと当てはまることを意味する「適合」、他の調子に合わせることを意味する「同調」などがあります。

適応の「応」という字を使った言葉としては、周囲の状況などに合わせて事を成すことを意味する「対応」、環境や境遇の変化に従って性質や行動がそれに合うように変わることを意味する「順応」などがあります。

適用の意味

適用とは

適用とは、法律や規則などを基準として、出来事をそれに当てはめることを意味しています。なにか基準となる明確な物事がある場合にのみ適用という言葉を使うことが出来ます。

表現方法は「適用する」「適用される」「適用できる」

「適用する」「適用される」「適用できる」などが、適用を使った一般的な言い回しです。

適用の使い方

適用を使った分かりやすい例としては、「割引クーポンを適用することで料金が安くなる」「来月からこのルールが適用される」「最終的に組織全体に適用できる仕組みでないとやる意味がない」などがあります。

適用の言い換え語

適用は別の表現をすると「あてがう」「行使する」「発動する」「使用する」などと言い換えることが出来ます。いずれも、何かはっきりとした基礎となるものがある状態で使うことが出来る言葉です。

例えば、保険を適用する、法律を適用する、プログラムを適用する、などのように使われます。保険も法律も、明確に内容が定められているものです。プログラムというのも、コンピューターへの明確な指示のことを意味しているので、法律などと同じです。

適用の類語

適用の類語・類義語としては「応用」という言葉があります。応用というのは、原理や知識を実際の事柄に当てはめてみて、それを用いて実行することを言います。適用も応用と同じように、法律などの規則に当てはめて実行することです。

適用の「用」という字を使った言葉としては、習慣として世間に広く使われることを意味する「慣用」、適当であると思われる人物などをとり上げて用いることを意味する「採用」、確かなものと信じて受け入れることを意味する「信用」などがあります。

適応の例文

1.環境に適応する形で、動物は進化を続けている。
2.大学生活にも、だんだんと適応することが出来てきた。
3.会社で新システムを導入したが、半年経って、ようやく適応することが出来るようになった。
4.その場に適応した処置を取ったため、被害は最小限で済んだ。
5.相手の能力に適応した形で仕事を割り振ることが大切だ。
6.彼はどんな環境でも適応するのは早いが、いかんせん信念に欠けるところが玉に瑕である。
7.来週は多目的ホールで「気候変動に適応したまちづくり」と題し、専門家を交えてディスカッションを行う予定だ。
8.先日入社したばかりの彼は、仕事を次々とこなしていくので適応能力に優れていてうらやましい。
9.新しい何かにチャレンジしようと思う人は何に対しても適応力が高いように思う。
10.会社などの面接の試験では自分の得意なことなど適応能力をいかに上手に伝えられるかが大事なポイントです。

この言葉がよく使われる場面としては、環境や状態などに慣れて入り込む時などが挙げられます。適応という言葉は、別の言い方をすれば「溶け込む」「同調する」「順応する」などと言い換えることの出来るものです。

適応というのは、環境や状況が整っている中に自分が入り込んでいくイメージです。すでに整っている中に入り込むので、自分自身もそこに適した形、状態に変化をしなくてはいけません。

自分自身を変化させて溶け込んでいく状態を表現したい時に「適応」という言葉を使うのだと覚えておくと分かりやすいでしょう。

適用の例文

1.法律を適用することで、和解へと導く。
2.このプログラムを適用することで、問題は解決するはずだよ。
3.これらの物質の性質を適用することで、研究を一歩前へ進めることが出来るかもしれない。
4.新しい職務規定を適用することになった。
5.今回の件は、医療保険に適用されるものです。
6.夫婦揃ってシニア割引が適用されたので、市営植物園の入園料が実質無料になった。
7.地震による火災は火災保険が適用されないと聞いてあわてて地震保険に加入した。
8.外国で効果をあげている治療方法は、残念ながら日本では保険適用外の治療となってしまうとのこと。
9.事業が大変になり困っていたが、適用範囲の広い補助金制度がありとても助かった。
10.労働者を雇い入れたら適用事業報告書の提出を忘れないようにしよう。

この言葉がよく使われる場面としては、決められた規則に当てはめて、物事を考えたり、進めたりする時などが挙げられます。明確に決められた何かがある場合においてのみ「適用」という言葉を使うことが出来ます。

適用というのは、なにか基準となる明らかな事柄があって、それに当てはめて物事を考えたり、進めたりすることを言います。基準となる物事は、法律や規則、条約など揺るがない正しさを持っている必要があります。

変化をしない基準が明確にある場合にのみ「適用」という言葉を使うことが出来るのだと覚えておくようにしましょう。

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