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【寸志】と【賞与】と【ボーナス】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「寸志」(読み方:すんし)と「賞与」(読み方:しょうよ)と「ボーナス」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「寸志」と「賞与」と「ボーナス」という言葉は、臨時で支払われる金銭という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




寸志と賞与とボーナスの違い

寸志と賞与とボーナスの意味の違い

寸志と賞与とボーナスの違いを分かりやすく言うと、寸志は少額のお金を表現する時に使い、賞与は別で支給される手当を表現する時に使い、ボーナスは更なる報酬を表現する時に使うという違いです。

寸志と賞与とボーナスの使い方の違い

寸志という言葉は、「新卒で寸志を頂いてしまった」「葬儀の手伝いをしたら寸志を頂いた」などの使い方で、目上の人が目下に対して渡す少額のお金を意味します。

賞与という言葉は、「賞与のおかげで大きなテレビを買えた」「こんなご時世だからか賞与が減ってしまった」などの使い方で、功労に対する褒美を意味します。

ボーナスという言葉は、「ボーナス一括払いに設定しておき、パソコンを買い換えた」「ボーナストラックを聞きそびれていた」などの使い方で、特別手当を意味します。

賞与とボーナスは同じ

賞与とボーナスは、ほとんど同じ意味で使われますが、強いて違いを挙げるのであれば起源となったものが違います。

賞与はかつて作業着や正月の餅代として渡された金銭を指し、それが今日の年2回の賞与に変わりましたが、ボーナスは好成績を出すことが出来た時に基本給に上乗せされる報酬を指し、後に夏と冬の年2回に支給するようになりました。

そのため、最終的には賞与とボーナスは同じ意味となり、同じように使われるようになりました。

一方、寸志は少しばかりの贈り物を意味することから、臨時のお小遣いに近い額に対して使われる言葉です。

正社員には賞与とボーナスでアルバイトには寸志という分け方もある

また、正社員には賞与やボーナスとして、アルバイトやパートには寸志として支給するという従業員区分での違いもあります。

これらが、寸志、賞与、ボーナスの明確な違いです。

寸志の意味

寸志とは

寸志とは、心ばかりの贈り物を意味しています。

その他にも、少しばかりの志であったり、わずかな差しさわりや不満も意味します。

寸志は目上の人から目下に使う言葉

会社での歓迎会や送別会などのためと言って上司が部下に対して渡してくれるお金や、結婚式や葬儀などの手伝いをしてくれた人たちへの少額のお礼などに対して使われる言葉です。

寸志という言葉はへりくだった言い方であるため目上の人に対して寸志として何かを渡すことや、頂いたものを寸志と表現するのは失礼に当たります。

結婚式などのお礼金などを渡す際や、頂いた寸志を紹介もしくは周知する際には、え寿と記したり、お礼と伝えれば問題ありません。

寸志は新入社員や中途採用の社員に支給される場合も多い

新入社員や中途採用の社員が賞与を受け取れない場合、そもそも企業として賞与制度を設けていない場合、寸志として支給されることがあります。

表現方法は「寸志を渡す」「寸志をいただく」「寸志をいただきました」

「寸志を渡す」「寸志をいただく」「寸志をいただきました」などが、寸志を使った一般的な言い回しです。

寸志の類語

寸志の類語・類義語としては、7月15日頃に世話になった人などに品物を贈ることを意味する「中元」(読み方:ちゅうげん)、世話になった人などに年末に贈り物をすることを意味する「歳暮」(読み方:せいぼ)があります。

賞与の意味

賞与とは

賞与とは、功労に対して褒美として金品を与えることを意味しています。

賞与の由来

かつて、商家で奉公をしていた使用人たちは基本的に住み込みで働いており、盆となった際に主人から衣服や金銭が支給されたことから由来して、夏の賞与が生まれました。

また、正月には餅を買うお金が使用人たちに支給されたことから、冬の賞与が生まれました。

賞与を使った言葉として、「決算賞与」「標準賞与額」があります。

「決算賞与」の意味

一つ目の「決算賞与」とは、企業の業績に応じて支給される給与を指す言葉です。企業によっては特別賞与、臨時賞与、年度末手当、などの名称が付けられています。

支給の有無や支給金額の目安などは決まっておらず、各企業の経営者に一任されます。会社としては、税金の対策になったり、従業員らのモチベーションアップに繋がったりと様々な効果が見込まれます。

「標準賞与額」の意味

二つ目の「標準賞与額」とは、健康保険や厚生年金保険の保険料などを算定する基本とする賞与の額を指す言葉です。実際に支払われた賞与額から千円未満を切り捨てた額がこれに当たります。

表現方法は「賞与がない」「賞与が多い」「賞与を支給する」

「賞与がない」「賞与が多い」「賞与を支給する」などが、賞与を使った一般的な言い回しです。

賞与の対義語

賞与の対義語・反対語としては、罰として出させる金銭を意味する「罰金」があります。

賞与の類語

賞与の類語・類義語としては、コンクールや競技などで成績の良かった人に賞として与える品物を意味する「賞品」、褒美として与えられるものを意味する「賞典」、努力や行為に報いてさらに励ますことを意味する「報奨」などがあります。

ボーナスの意味

ボーナスとは

ボーナスとは、特別手当を意味しています。

ボーナスを使った言葉として、「ボーナス・トラック」「ボーナス・アーミー」があります。

「ボーナス・トラック」の意味

一つ目の「ボーナス・トラック」とは、音楽アルバムやシングルに本来は含まれていない、もしくは記されていない追加の局を指す言葉です。ボーナス・ディスクや隠しトラックなどとも呼ばれています。

未発表の曲や、既存曲のリメイク、ライブ音源などが使われることが多く、これによって売り初めの売り上げを伸ばすことができたり、音楽配信サービスではなくCDやDVDなどの媒体の売り上げを伸ばすことができたりなど効果は様々です。

「ボーナス・アーミー」の意味

二つ目の「ボーナス・アーミー」とは、1932年アメリカで起きた事件で、第一次世界大戦の軍人やその家族ら約3万人がボーナスの繰り上げ支払いを求めてワシントンへ行進した事件を指す言葉です。

第一次世界大戦の前に起きた世界恐慌が深刻化し、失業者が増加したことで支払いが約束されている報酬の前倒しを求める動きが活発となり、この事件に発展することとなりました。

表現方法は「ボーナスなし」「ボーナスが多い」「ボーナスがいい」

「ボーナスなし」「ボーナスが多い」「ボーナスがいい」などが、ボーナスを使った一般的な言い回しです。

ボーナスの類語

ボーナスの類語・類義語としては、その時一回限り支給される金銭を意味する「一時金」、成果を上げた社員や販売店に通常の給料や手数料以外に特別に支給される報奨金を意味する「インセンティブ」があります。

寸志の例文

1.歓迎会を企画してくれたものの出席ができなくなったため、部下に寸志を包んで渡した。
2.まだ入社したばかりなのにも関わらず、寸志として手当をくれた会社に頭が上がらない。
3.社長に寸志を頂いたので、参加者に紹介して一緒に喜んでもらいたいと思った。
4.今年の社員には、コロナの影響で業績が悪く、5万円の寸志しか渡すことができなかった。
5.彼は新卒時代にも寸志をもらうくらい優秀だったようで、上司から言われることをそつなくこなし、一方で営業成績を上げていった努力家であった。
6.会社が景気が悪くなったとはいってもいまでもパートやアルバイトさんには正社員の50%の寸志を支給し続けているのだからいい会社だと思うよ。
7.わたしは祈禱代として寸志のお礼をいたしたいと申し出たのだが、僧侶曰くわたしは日々修行中の身であるのでお代はいただけないと断られてしまった。

この言葉がよく使われる場面としては、少しばかりの金銭を意味する時などが挙げられます。

目下の人が寸志と表現するのは失礼に当たるため、例文3の文章は心で思っていたとしても発言としては不適切です。

実際に紹介を行う際には、「ご厚志」(読み方:ごこうし)など言葉に変える必要があります。

賞与の例文

1.賞与を一銭も使わずに貯めて、海外旅行に行きたいと思っている。
2.気が付いた時には自宅に新しい冷蔵庫と洗濯機があり、カレンダーを見たら賞与の時期であった。
3.今年は業績がよかったからか決算賞与を支給してもらえたため、次年度も精一杯頑張ろうと思った。
4.流行した感染症のおかげで我が社の製品が馬鹿売れしたので、特別賞与を頂いた。
5.バブル景気のときを知っている世代からしたらいまの賞与は少ないかもしれないが、わたしたちからすれば本当にあるだけでもありがたいというそんな状況なのである。
6.会社員になってからちょうど東京オリンピックがあったので、家族のためにはじめての賞与でカラーテレビを買った時の思い出は今でも忘れられなず、初めて見たカラー映像を鮮明に覚えている。
7.ここ半年分の給与や賞与が支払われないので、再三要求したのだが、社長は言葉を濁すばかりで何も解決せず、そのまま会社自体が倒産してしまったのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、功労をに対する褒美を意味する時などが挙げられます。

例文3の「決算賞与」とは、会社や企業の業績に応じて社員に支給される手当を指す言葉です。

ボーナスの例文

1.業績の悪化によって夏のボーナスが大幅に減少してしまった。
2.ス-パーで買い物をした時にカードを出したら、ボーナスポイントを付けてもらった。
3.好きなアーティストの新アルバムにボーナストラックがあると聞いて、早く入手したくなった。
4.ログインボーナスを受け取るために毎日欠かさずソーシャルゲーム(ソシャゲ)を起動している。
5.基本的に洋楽のアーティストのCDは国内盤しか買わないのは、輸入盤はたしかに価格が安いが、国内盤にはボーナストラックが何曲か入っているのでいつもそれにひかれて買ってしまうのだ。
6.スマホのゲームを全てクリアしたら勉強に取り掛かろうと思っていたのだが、クリアしたらしたでボーナスステージが始まって、どんどん深みにはまってしまったのだ。
7.うちの会社は社長のワンマン経営がひどく、机が散らかっているという理由だけでボーナスが減額されたり、あいさつがしっかりできているから給与が二割増しになったり気まぐれなのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、特別に宛がわれた金品を意味する時などが挙げられます。

例文2の「ボーナスポイント」や例文3の「ボーナストラック」のように、金銭以外にも通常より多くの数量を表す時に使うことができます。

寸志と賞与とボーナスどれを使うか迷った場合は、少額のお金を表す場合は「寸志」を、別で支給される手当を表す場合は「賞与」を、更なる報酬を表す場合は「ボーナス」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
編集者
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