【行なう】と【行う】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「おこなう」という読み方の「行なう」と「行う」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「行なう」と「行う」という言葉は同義語で、どちらも「物事をする」という同じ意味を持ちますが、それぞれの言葉の使い方には少し違いがあります。



「行なう」と「行う」の違い

「行なう」と「行う」の意味の違い

「行なう」と「行う」の違いを分かりやすく言うと、「行なう」とは送り仮名の付け方の本則に従っていない、「行う」とは送り仮名の付け方の本則に従っているという違いです。

「行なう」と「行う」は送り仮名が違うだけで、どちらも物事をするという同じ意味を持つ言葉になっています。

「行う」は文化庁が定める送り仮名の付け方

「行う」は文化庁が定める送り仮名の付け方の本則に従っているため法令や新聞などで使用できますが、「行なう」は送り仮名の付け方の本則に従っていないため法令や新聞などで使用できません。そのため、公的な書類などに記載する際には「行う」を使う方が良いでしょう。

「行なう」の送り仮名は間違いではない

また、文化庁が定める送り仮名の付け方の本則には従ってはいないのですが、「行なう」は許容と認められているので、どちらの送り仮名を使っても間違いではないことを覚えておいてください。使いやすい方の送り仮名を使って良いものなので、好みに合わせて使い分けることが可能です。

「行なう」と「行う」の英語表記の違い

「行なう」も「行う」も英語にすると「do」「conduct」「make」「carry out」となり、例えば「私達は大規模な実験を行う」を英語にすると「We carry out large-scale experiments」となります。

「行なう」の意味

「行なう」とは

「行なう」とは、物事をすることを意味しています。

「行なう」の使い方

「行なう」を使った分かりやすい例としては、「来週卒業式を行なう予定です」「高齢者が筋力トレーニングなどを行なう施設を探している」「役所へ行って手続きを行なう」「マスクの販売を行なう」「水中で行なう運動はとても大変そうだ」などがあります。

「行なう」は、文化庁が定める送り仮名の付け方の本則に従っていないものの、許容と認められているので、間違った使い方ではありません。

「行った」の読み方に注意

また、「行った」が前後の文章で「おこなった」か「いった」はわかりにくいような場合には、「おこなった」を「行なった」と表記することが多いです。

例えば、「みんなで行った音楽会」を例にすると、みんなで音楽会へ行ったのか、みんなで音楽会を開催したのか分かりにくいですよね。これを「みんなで行なった音楽会」とすると、みんなで音楽会を開催したと意味が通じやすくなるはずです。

「行なう」の類語

「行なう」の類語・類義語としては、物事を成し遂げることを意味する「果たす」、任務や仕事をやり遂げることを意味する「遂行」、決めたことなどを実際に行うことを意味する「履行」、実際に行うことを意味する「実行」などがあります。

「行なう」の行の字を使った別の言葉としては、多くの人が隊列を組んで進むことを意味する「行進」、あることを目的として実際に何かすることを意味する「行動」、山野などに行って遊び楽しむことを意味する「行楽」、物事をすることを意味する「行く」などがあります。

「行う」の意味

「行う」とは

「行う」とは、物事をすることを意味しています。

「行う」の使い方

「行う」を使った分かりやすい例としては、「明日合同練習を行う予定です」「リモートワークを行う上での注意事項はこちらになります」「しっかりと院内感染対策を行う所存です」「再来月に結婚式を行う予定です」などがあります。

1959年7月1日~1973年6月17日までは、送り仮名の付け方として、「行なう」が本則に従っており「行う」が許容とされていましたが、1973年6月18日以降は方針の転換により、「行う」が本則に従っていて「行なう」が許容となりました。

この送り仮名付け方というのは、他の単語でも使用されるものです。例えば、「あらわす」という言葉を「表す」と表記するのが送り仮名の付け方の本則に従っていて、「表わす」と表記するのが許容となっています。

「行う」は「行なう」と全く同じ意味で使われている言葉です。辞書で調べた際にも、同じ項目に載っています。基本的にどちらを使っても正解なのですが、公的な書類などに記載する際には、本則に従っている送り仮名である「行う」を使った方がいいでしょう。

前述したように、どちらの送り仮名で表記をしても同じ意味になるので、好きな表記で書き記して良いものであると覚えておいてください。

「行う」はとても広い範囲で使える言葉なので、ビジネシーンでも日常生活でも頻繁に使われます。そのため、ほとんどの人が、見かけたり使ったりしたことがあるはずです。

「行う」の類語

「行う」の類語・類義語としては、ある動作や行為などを行うことを意味する「する」、何かすることを意味する「やる」、ある行為をすることを意味する「為す」(読み方:なす)、忙しく物事をすることを意味する「営む」などがあります。

「行なう」の例文

1.確定申告を行なう前にもう一度書類をチェックしよう。
2.読み取りを行なうと異常音が発生するため、このパソコンはもう壊れているのかもしれない。
3.ワールドカップ出場メンバーの選出は慎重に行なう、と監督が言ってた。
4.管理者の承認を受けてからでないと修理を行なうことができません。
5.緊急事態宣言に伴い、営業時間短縮を行なう可能性がありますのでご了承ください。

この言葉がよく使われる場面としては、物事をすることを表現したい時などが挙げられます。

「行なう」は、文化庁が定める送り仮名の付け方の本則に従っていないが、許容と認められているので、公的な文章以外では使うことができます。

また、上記の例文のようにとても幅広い範囲で使える便利な言葉です。

「行う」の例文

1.明日はピクニックを行う予定だが、降水確率が20%あるため少し心配です。
2.ボランティア活動を行う上で気を付けたいことはたくさんあります。
3.新型コロナウイルスの蔓延により、今年の世界大会を行うかどうか検討中です。
4.看護師は医師の指示がなければ、医療行為を行うことはできません。
5.授業を行うにあたって、感染症予防対策は万全になってます。

この言葉がよく使われる場面としては、物事をすることを表現したい時などが挙げられます。

「行う」は、文化庁が定める送り仮名の付け方の本則に従っているため、一般的に使われているの言葉になります。

また、上記の例文のように、「行う予定」「行う上で」「行うにあたって」など、様々な言葉と組み合わせて使うことができます。

「行う」と「行なう」どちらを使うか迷った際は、公的な書類などに記載する場合には、文化庁が定める本則に従った「行う」とする方が良いでしょう。その他の場合には、個人の好みによって好きな方の表記を使うことができます。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター