【器量】と【甲斐性】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「器量」(読み方:きりょう)と「甲斐性」(読み方:かいしょう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「器量」と「甲斐性」という言葉は、どちらも人の能力を連想させる言葉であるという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



器量と甲斐性の違い

器量と甲斐性の意味の違い

器量と甲斐性の違いを分かりやすく言うと、持って生まれた能力のことか、真面目にやり遂げようとする姿勢のことかの違いです。

器量と甲斐性の使い分け方

器量とは、ある物事を成し遂げるのに、持って生まれた能力や才能、人徳などがある状態を意味しています。または、その人の才能に対して世間が与える評価についても「器量」と表現することがあります。

その他にも、生まれながらに持っている顔立ちや容貌が整っていることについても「器量が良い」などと表現されることがあります。

このように、生まれながらにして兼ね備えているもの、持って生まれたものについて「器量」という言葉を使って表現します。

器量の「器」とは、「うつわ」と読む言葉であり、器とは、才能という意味があります。また、器量の「量」という字は、心の広さや能力の大きさを示す意味があります。つまり、器量とは、才能の大きさのことを示す言葉であると言えます。

一方、甲斐性という言葉は、ある物事をやり遂げようと努力する姿や、気力や根性のある様子について表現する言葉です。その他にも、頼もしく働く様子や、経済的な生活能力がある様子についても「甲斐性」と表現します。

これは、持って生まれたものではなく、その人自身が努力をしている姿勢を指している言葉です。努力することを嫌がらず、真面目に働くことによって生活能力を備えているような人のことを「甲斐性のある人」と呼んだりします。

甲斐性の「甲斐」というのは、行動の結果や、努力した結果という意味を持つ言葉です。つまり、甲斐性とは、行動の結果を出せる性格の人、努力の結果を出せる性格の人という意味になります。

生まれ持った才能について表現する際には「器量」という言葉を使い、真面目に努力する姿を見せている人に対しては「甲斐性」という言葉を使うようにすると覚えておくようにしましょう。

器量の意味

器量とは

器量とは、その人が持って生まれた能力や才能、人徳のことを意味しています。または、その人に対して世間が与える評価のことや、顔立ちや容貌について「器量」と表現する場合もあります。

器量の使い方

器量の分かりやすい例としては、「器量の大きい人との出会いで人生が変わる」「物事に執着し続けると器量を上げることができない」「お金の使い方で器量の大きさが分かる」「部下を持つと人間の器量が試される」「夜に遊びに行くなんて母親としての器量がなさすぎる」などがあります。

表現方法は「器量がいい」「器量が悪い」「器量を持つ」

器量とは「器量がいい」「器量が悪い」「器量を持つ」または「器量人」などと表現される言葉です。器量が良いというのは、生まれながらにして持っている能力や才能が素晴らしいことを指しますが、女性に対して使用する際は「顔立ちが整っている」ことを表す場合もあります。

他にも「器量負け」という言葉もあります。これは、生まれ持った才能があるために、かえって失敗をすることや、顔立ちが良すぎるために、かえって良縁に恵まれないことを意味する言葉です。

このように、生まれながらにして持っている才能などについて表現する際に「器量」という言葉を使うのだと覚えておくと良いでしょう。

器量の類語

器量の類語・類義語としては、生まれつきの能力を意味する「才能」、優れた腕前を意味する「才腕」(読み方:さいわん)、実際に備えている能力を意味する「実力」などがあります。

器量という言葉の「器」という字を使った単語としては、要領よく色々な物事を処理することを意味する「器用」、才知があって有能であることを意味する「才器」、人並みはずれてすぐれた才能を意味する「大器」などがあります。

また「量」という字を使った単語としては、物事を成し遂げる力の程度を意味する「力量」、他人の言行をよく受けいれる広く大らかな心を意味する「度量」などがあります。

甲斐性の意味

甲斐性とは

甲斐性とは、手際が良く真面目で、生活力に富んだ気質のことを意味しています。生まれながらにして持っている才能ではなく、努力をして生活力を得ている人のことを甲斐性のある人と表現します。

表現方法は「甲斐性なし」「甲斐性がない」「甲斐性がある」

「甲斐性なし」「甲斐性がない」「甲斐性がある」などが、甲斐性を使った一般的な表現方法です。

甲斐性の使い方

甲斐性の分かりやすい例としては、「共働き家庭の旦那は甲斐性なしだ」「婚活パーティーで甲斐性のある男性を探している」「年収が低すぎて甲斐性がない」「浮気心は男の甲斐性ということで許してほしい」などがあります。

甲斐性の語源

甲斐性という言葉は「甲斐甲斐しい」という表現が変化したものです。甲斐甲斐しというのは、仕事をするのに真心がこもっていて、健気な様子や、手際がよくて頼りになる様子を意味している言葉です。

「甲斐性のある人」の意味

上記のような、甲斐甲斐しい性格を持っている人のことを「甲斐性のある人」と表現します。甲斐性があるという言葉は、主に経済的な面で生活力のある人のことを意味しています。

能力や才能があって仕事が出来る人というよりは、真面目にコツコツと働いていることで評価を得ている人のことを「甲斐性のある人」と表現するのだと覚えておくようにしましょう。

甲斐性の類語

甲斐性の類語・類義語としては、面倒を見ることを意味する「面倒見」があります。

甲斐性の「甲」という字を使った単語としては、敵弾を防ぐために船体や車体に鋼鉄板を張ることを意味する「装甲」、二つのものの間の優劣を意味する「甲乙」などがあります。

器量の例文

1.器量良しの娘さんがいて、幸せものだね。
2.あの人に指導者としての器量はないような気がするよ。
3.彼の言葉はいつも的確で、大勢の人を束ねる器量を持っていると思う。
4.彼女はあまりにも綺麗で、器量負けしていて、なかなか良縁に恵まれないようだ。
5.彼には、そのプロジェクトを成し遂げるだけの器量があると思うよ。

この言葉がよく使われる場面としては、生まれ持った能力や才能がある人について表現する時などが挙げられます。または、顔立ちや容貌の美しい人を指す場合にもこの言葉を使います。

器量という言葉は、昔、楽器などを演奏することが出来る人のことを指していました。そこから、物事を上手に出来ることや、なにかの名人などを指して「器量人」と表現をしました。

現代では、そのような能力、才能を生まれながらにして持っている人のことを指して「器量のある人」と表現します。器量とは、持って生まれたものであり、成長途中などで身に付けていくものではありません。

甲斐性の例文

1.甲斐性のある息子がいるお陰で、安心して老後の生活が出来る。
2.いつまでも親を頼りにしていると、甲斐性なしと呼ばれてしまうよ。
3.結婚をするなら、甲斐性のある人がいいなと思っている。
4.一軒家を建てるだけの甲斐性を持つことは、なかなか難しい。
5.彼は真面目で性格も良く、一生懸命働いているので、ああいう人を甲斐性があると呼ぶのだろうと思う。

この言葉がよく使われる場面としては、真面目に働き、生活能力のある人のことを表現する時などが挙げられます。働くための才覚がある人を甲斐性のある人と呼びます。

甲斐性とは、持って生まれた能力ではなく、その人の性格から真面目にコツコツと働くことを言います。そのようにして働く姿に、頼もしさや生活能力、経済能力などを感じた際に「甲斐性がある人ですね」というような表現を使います。

甲斐性という言葉は、男女共に使われる言葉であり、主に男性は経済的な能力について、女性はきめ細やかな気遣いなどについて「甲斐性」という言葉で表現されることが多いです。

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