【簡単】と【易しい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「簡単」(読み方:かんたん)と「易しい」(読み方:やさしい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「簡単」と「易しい」という言葉は、どちらも物事が単純であることを意味するという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



簡単と易しいの違い

簡単と易しいの違いを分かりやすく言うと、単純で手間のかからないことか、単純でわかりやすいことかの違いです。

簡単という言葉は、物事が大雑把であり、単純なことを意味している言葉です。時間や手間がかからないという意味もあります。この言葉は、幕末時代から使われるようになった言葉で、最初は「簡短」という字で書かれていました。

簡単の「簡」という字は、余計な手間をはぶく、手を抜くという意味があります。それに単純の「単」という字を加えて「簡単」という言葉が成り立っています。つまり、時間や手間がかからず、単純で大雑把なことを簡単と表現すると言えます。

対する易しいという言葉は、簡単と同じように単純で面倒でないことを意味しています。しかし、それに加えて「わかりやすい」という意味を表すことができるのが「易しい」という言葉です。

簡単という言葉には「わかりやすい」という意味は含まれません。例えば「簡単な英会話」という言葉の意味は「単純な単語で成立する英会話」という意味になります。しかし、「易しい英会話」と表現すると「わかりやすい英会話」という意味になります。

易しいという言葉は、簡単と同じように、面倒なことがなく、物事が単純で実現しやすいという意味に加えて、理解や習得がしやすく、わかりやすいという意味を持っている言葉であると覚えておくようにしましょう。

簡単の意味

簡単とは、物事が大雑把で単純である様子を意味しています。時間や手間がかからずに、手早くなにかを成し遂げることが出来る状態を「簡単」と表現します。

簡単を使った分かりやすい例としては、「仕事が忙しいから簡単に作れるレシピばかりだ」「簡単にお金を稼ぐ情報はあやしい」「お皿にパセリをのせるだけの簡単なお仕事です」「詳細に入る前にまずは簡単に説明します」「簡単なことから始めるのがコツだ」などがあります。

簡単というのは、本来「簡短」という字で書かれていたものでした。これは、時間が短くて済むという意味からきていると言われています。簡単とは、その物事が単純であるからこそ、誰にでも時間をかけずに成し遂げることが出来るという意味があります。

簡単の「簡」という字が含まれる単語としては、手短ではっきりしている様子を意味する「簡潔」、手短で要領を得ていることを意味する「簡要」、飾り気がなく、質素なことを意味する「簡素」などがあります。

また、簡単の「単」という字が含まれる単語としては、他の要素などが混入していないことを意味する「単純」、変化に乏しくて一本調子であることを意味する「単調」などがあります。

簡単の類語・類義語としては、わずかな時間で出来る簡単なことを意味する「朝飯前」、楽に勝つことを意味する「楽勝」、心にゆとりがあることを意味する「余裕」、飾り気がないことを意味する「質素」、手軽で簡単なことを意味する「簡略」などがあります。

簡単の対義語・反対語としては、物事が入り組んでいることを意味する「複雑」があります。

易しいの意味

易しいとは、物事が単純であり、理解や習得がしやすい状態や、わかりやすいことを意味しています。易しいという言葉は、単純である他に「わかりやすい」という意味を含んでいる言葉です。

易しいを使った分かりやすい例としては、「プログラミングが易しいというのはデマだ」「今回のテストには難しい問題と易しい問題が用意されている」「センター試験の数学が近年易しくなってきている」「このテキストでは初心者向けに易しく解説されている」などがあります。

簡単という言葉の中にも、広い意味では「わかりやすい」という意味はあります。しかし、それは物事が単純であるからこそ「複雑ではないから、誰にでもわかる」という意味の「わかりやすい」です。

易しいという言葉に含まれる「わかりやすい」とは、「難しいことであっても、わかりやすく誰にでも理解できるような状態にする」という意味があります。

例えば、「難しい授業内容を、易しく説明する」というのは、一般的には理解しにくいような難しい内容を、誰にでもわかるようなかたちにして説明するという意味があります。

こういった使われ方での「わかりやすい」という意味は、「簡単」という言葉には含まれないものです。

易しいの「易」という字が含まれる単語としては、気楽であり、いい加減なことを意味する「安易」、たやすく理解できることを意味する「平易」、難しいことと簡単なことを意味する「難易」などがあります。

易しいの類語・類義語としては、仕事などがたやすいことを意味する「手軽い」、手間がかからないことを意味する「造作無い」、めんどうなことがないことを意味する「訳無い」、たやすいことを意味する「容易」、容易であることを意味する「容易い」(読み方:たやすい)などがあります。

易しいの対義語・反対語としては、困難が多くて大変なことを意味する「厳しい」、複雑でわかりにくいことを意味する「難しい」などがあります。

簡単の例文

1.意見を言うだけなら簡単なんだよなぁ。
2.簡単に問題を解くことが出来た。
3.今からゲームのルールについて、簡単に説明をします。
4.毎日簡単なストレッチをしてから寝るようにしているよ。
5.この問題は、言葉で表現するほど簡単なものではないよ。

この言葉がよく使われる場面としては、物事が大雑把で単純であることを表現したい時などが挙げられます。簡単とは、時間や手間がかからない状態であることを意味する言葉です。

例えば、例文2で考えると「自分にとっては単純な問題であったので、頭を使うことなく解くことができた」という意味になります。例文3のような場合は「細かく説明すると時間がかかるので、手間をかけずに大雑把に説明します」という意味になります。

物事が単純で、誰にでもわかりやすいということを伝えるような場合に「簡単」という言葉を使うようにしましょう。

易しいの例文

1.易しい英会話教室に通う。
2.難しい講義内容を易しい言葉で解説する。
3.人のマネをするだけなら易しいよね。
4.留学生には、なるべく易しい日本語で話しかけるように心掛ける。
5.若者も選挙権を持っている現代、政治家はもっと易しい言葉で選挙演説をするべきだと思う。

この言葉がよく使われる場面としては、物事が単純でわかりやすい様子を示したり、難しい事柄をわかりやすく表現している時などが挙げられます。

例文1で考えると、これは「わかりやすい英会話教室に通う」という意味になります。その他にも、例文2や4、5などにあるように、難しい事柄を伝えるべき相手のレベルに合わせて、わかりやすい表現に変えることを「易しい」と言います。

物事が単純であるということにおいては「簡単」と同じ意味を持っていますが、「わかりやすい」という意味は「易しい」という言葉にしか含まれないものです。

なにか難しい物事をわかりやすく説明したい時などは「簡単」ではなく、「易しい」を使うようにするのだと覚えておくようにしましょう。

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