【煩雑】と【複雑】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「煩雑」(読み方:はんざつ)と「複雑」(読み方:ふくざつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「煩雑」と「複雑」という言葉は、どちらも込み入っていることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



煩雑と複雑の違い

煩雑と複雑の違いを分かりやすく言うと、どちらも込み入っていることを意味していますが、煩雑は込み入ったことに対して煩わしい感情があるという違いです。

一つ目の煩雑を使った分かりやすい例としては、「物置部屋に要らない物が煩雑に置かれている」「手続きが煩雑で難しい」「煩雑になりやすい配線を綺麗に隠したい」「煩雑なメールが増えたのでアドレスを閉鎖したい」などがあります。

二つ目の複雑を使った分かりやすい例としては、「交通事故で複雑骨折をしてしまった」「複雑なパスワードを設定した」「とても複雑な文章なので読むのが難しい」「あまりに複雑すぎて私には理解できない」などがあります。

煩雑と複雑はどちらも込み入いってることを表現する時に使う言葉なのですが、込み入ったことに対して煩わしい感情を持った時に使うのが煩雑です。これが複雑と煩雑の明確な違いになります。そのため、煩雑はマイナスなイメージを含んで使われることが多い言葉です。

複雑は煩わしいという感情がいらず、込み入っていることを意味している時に使えるので、煩雑よりもとても幅広い場面で使えます。そのため、複雑という言葉をほとんどの人が使ったことがあるはずです。

煩雑を英語にすると「Complicated」となり、例えば上記の「煩雑で難しい」を英語にすると「Complicated and difficult」となります。

一方、複雑を英語にすると「complexity」となり、例えば上記の「複雑なパスワードを設定した」を英語にすると「Set a complex password」となります。

煩雑の意味

煩雑とは、込み入って煩わしいことを意味しています。

煩雑を使った分かりやすい例としては、「妹の部屋には色々なものが煩雑に置かれている」「彼の話はいつも煩雑だ」「会社の規模が大きくなると業務が煩雑になりやすい」「事務所内の配線が煩雑になっている」などがあります。

その他にも、「手続きの煩雑さに自分での申請を断念した」「作業が煩雑なので解消したい」「ケーブルが増えすぎて机の上が煩雑になっている」「煩雑な検査がより簡単になったので嬉しい」などがあります。

煩雑という言葉は、日常生活とビジネスシーンでもどちらでも使うことができます。頻繁に使われるわけではないのですが、一度は目にしたことがあるはずです。煩雑は煩わしい感情を持っている時に使うため、ビジネスシーンで使用する際は十分に注意してください。

上記の例の「事務所内の配線が煩雑になっている」や「ケーブルが増えすぎて机の上が煩雑になっている」のような、配線がとても煩わしいことを表現する使い方はとても馴染みがあるはずです。

煩雑の類語・類義語としては、面倒なことを意味する「厄介」、心を煩わして身を疲れさせることを意味する「煩労」(読み方:はんろう)、細々として煩わしいことを意味する「煩瑣」(読み方:はんさ)、差し支えのことを意味する「支障」などがあります。

煩雑の対義語・反対語としては、手短や手軽で簡単なことを意味する「簡略」があります。

煩雑の煩の字を使った別の言葉としては、用事が多くて煩わしいことを意味する「煩多」、煩わしくて忙しい勤務を意味する「煩務」、色々悩んで苦しむことを意味する「煩悶」、色々思い煩うことを意味する「煩慮」、煩わしくて面倒な物事を意味する「煩累」などがあります。

複雑の意味

複雑とは、物事の事情や関係が込み入ってることを意味しています。

複雑を使った分かりやすい例としては、「複雑骨折をしてしまったので治療には時間がかかりそうだ」「パスワードを複雑にしたのでもう安心だ」「この漢字はとても複雑だなぁ」「片思いしている人に彼女が出来てとても複雑な心境だ」などがあります。

その他にも、「物事を複雑に考えすぎて少し疲れてしまった」「説明が複雑になってすみません」「この車の構造はとても複雑ですね」「インターネットによって国民の複雑性が一気に増加した」などがあります。

複雑という言葉は、様々な場面で使うことができます。日常生活とビジネスシーンどちらでも頻繁に使うため、とても馴染みのある言葉でしょう。また、人に対して使う場合は、人間関係や心境についての内容が多いです。

複雑を使った四字熟語とてしは、「複雑怪奇」(読み方:ふくざつかいき)があります。複雑怪奇とは、事情などが込み入っていて、怪しくて不思議なことを意味しています。

その他にも、「複雑多岐」(読み方:ふくざつたき)があります。複雑多岐とは、事情などが入り組んでいて、さらに多方面に分かれて分いてかりにくいことを意味しています。複雑多岐を使った分かりやすい例としては、「医療行為は益々複雑多岐になっている」があります。

複雑の類語・類義語としては、手間がかかったり、解決が容易ではなく煩わしいことを意味する「面倒」、難しいことを意味する「難解」、物事をするのが非常に難しいことを意味する「困難」、物事が複雑に入り組んでることを意味する「錯綜」(読み方:さくそう)などがあります。

複雑の対義語・反対語としては、物事が大雑把で単純なことを意味する「簡単」、他の要素が混入していないことを意味する「単純」などがあります。

複雑の複の字を使った別の言葉としては、異なる性質の層が重なっていることを意味する「複層」、道路の上にさらに架け渡した道路を意味する「複道」、二つ以上の平行している線を意味する「複線」などがあります。

煩雑の例文

1.兄貴の部屋に遊びにいったのだが、色々な物が煩雑に置かれているなと感じた。
2.話が煩雑になるのを防ぐために要点を綺麗にまとめて話した。
3.この映画は登場人物が多すぎて話が煩雑なので、観ていてとてもつまらない。
4.業務を簡略化し煩雑な状態を改善することはとても大事である。
5.配線が煩雑になりがちなので、定期的に整備を行っている。

この言葉がよく使われる場面としては、込み入ったことが煩わしいことを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文5にように込み入った状態がとても煩わしい時によく使います。煩わしい感情の時に使う言葉のなので、基本的にマイナスなイメージになります。

複雑の例文

1.デジタル社会になっているので、より人間の複雑性への理解が求められている。
2.折れた骨が外部に飛び出る開放骨折は、複雑骨折と呼ぶこともあるらしい。
3.セキリュティをより強度にするために、複雑なパスワードを設定した。
4.楽しみにしていた大会が中止になったので、とても複雑な心境だ。
5.親友と好きな人が一緒という複雑な三角関係に疲れてしまった。

この言葉がよく使われる場面としては、込み入っていることを表現したい時などが挙げられます。

複雑という言葉はとても幅広い範囲で使うことができるためとても便利な言葉です。例文2や例文3のように物事が込み入ってることを表現したい時によく使います。また例文4や例文5のように人の心境や人間関係に対して使うこともできます。

煩雑と複雑どちらを使うか迷った時は、込み入ったことに対して煩わしい感情がなかったら、複雑の方を使えば間違いありません。

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