【美人】と【可愛い】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「美人」(読み方:びじん)と「可愛い」(読み方:かわいい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「美人」と「可愛い」という言葉は、どちらも人に良い印象を与えるという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。

美人と可愛いの違い

美人と可愛いの違いを分かりやすく言うと、容姿の美しい人のことか、愛情をもって大事にしたいと思わせるもののことかの違いです。

美人という言葉は、文字通り、美しい人のことを表現しています。美人とは、男女の性別関係なく使える言葉であり、容姿の美しい人のことを指します。一般的に外側から見た容姿について表現する際に使う言葉で、その人の内面は関係ありません。

美しいというのは、見た目がきれいであり、優れている様子を示します。または、見た目が立派であったり、造形が整っていたりする様を美しいと表現します。プラスの意味を持つ言葉であり、相手を褒める際に使われるものです。

対する可愛いという言葉は、本来は「かわゆい」という音で表現されていました。漢字についても「顔映ゆい」という字で書かれていました。これは、顔が引き立ち、映えている状態を示しています。

その後、現代になって「可愛い」という漢字が当てられるようになりました。可愛いという漢字は当て字であると覚えておきましょう。

可愛いの「可」という字には「良い」という意味があります。姿や形が愛らしく、守ってやりたくなることを意味する可憐(読み方:かれん)の「可」であると考えるとわかりやすいでしょう。

つまり、可愛いというのは、小さいものや弱いものに対して心が引かれる様子や、か弱いものを愛情をもって大事にしてやりたい気持ちなどを表現します。また、幼い様子や悪気のない様子などについても可愛いと表現することがあります。

従来は、幼い子供や年齢が若い人、女性や動物などに対して使っていた言葉ですが、近年では年配の人にも使われるようになりました。例えば「可愛いおばあちゃん」などのように使われたりします。

可愛いという言葉は、ほとんどがプラスの意味を持って使われる言葉ですが、時折、あざけりを含んで使われることもあります。

あざけりを含んで使用される場合には、行動の程度が小さく、大したことがないという意味で使われます。例えば「学校内でチヤホヤされて満足するなんて、可愛いものだね」というような使われ方をします。

可愛いという言葉を、プラスの意味ではなく、あざけりの意味で使用するような場合には、無意味に相手を傷つけないような配慮が必要です。

また、美人という言葉は「人」という漢字が含まれているので、基本的には人間に対してのみ使われる言葉であるのに対し、可愛いというのは、人だけでなく物や動物などに対しても使える言葉であるということも覚えておきましょう。

美人の意味

美人とは、容姿が整っていて美しい人のことを意味しています。男性に対しても女性に対しても使える言葉で、プラスの意味を持っています。

美人という言葉が表現するのは、内面ではなく外面についてのみです。見た目が美しい人のことを美人と表現します。美人の定義は人それぞれの好みによりますが、他の人と比べて美しい人や、目鼻立ちが整っている人を総称して「美人」と呼びます。

また、美人な女性のことを「美女」と表現したり、美人な男性のことを「美男」「美男子」と表現したりもします。いずれも、見た目が素晴らしい様子や、目鼻立ちが整っていて美しい様子を表すものです。

美人の「美」という字を使った単語としては、上品で美しいことを意味する「優美」、美しい顔かたちのことを意味する「美貌」、自然や美術などのもつ本当の美しさを的確に見極めることを意味する「審美」などがあります。

可愛いの意味

可愛いとは、小さいものや弱いものに対して心引かれたり、大事にしてやりたいと思うことを意味しています。人間だけではなく、動物や物事に対しても使える言葉です。

可愛いという言葉は、本来は「かわゆい」という音の言葉でした。小さくて幼い者や、弱いもの、悪気のないものなどに対して、守ってあげたいという心が働く様子を「可愛い」と表現します。

その他にも、他と比べて小さいものや、柔らかい雰囲気を持つものなどにも可愛いという言葉を使うことが出来ます。総じて「心引かれるもの」に対して使われる言葉であると覚えておくと良いでしょう。

従来は、幼い子供や年若い人、女性に対して使われることの多かった言葉ですが、近年では、年齢や性別に関係せず使われる傾向にあります。人間以外でも、ペットやぬいぐるみ、装飾品や食べ物に至るまで、可愛いという表現は使えるものです。

可愛いの「可」という字を使った単語としては、同情の気持ちが起こる様子を意味する「可哀相」、状況などが面白くて思わず笑いたくなることを意味する「可笑しい」などがあります。

美人の例文と使い方

1.彼女はとびきりの美人だと思うよ。
2.すれ違った男性があまりにも美人で、目を奪われてしまった。
3.美人な両親からは、やはり整った顔立ちの子供が産まれるのだろうか?
4.美人はそれだけで得をしている気がして羨ましい。
5.美人薄命などという言葉があるが、そんなことはないと思うな。

この言葉がよく使われる場面としては、美しく整った顔立ちの人を見た時などが挙げられます。男女どちらにも使える言葉であり、プラスの意味を持つ言葉です。

美人の基準については、人それぞれですが、他者に不快感を与えず、相手の目を引くような整っている顔立ちのことを美人と表現します。一般的には柔らかい印象よりも、シャープな印象を与える顔立ちのことを美人と表現することが多いです。

女性らしい丸みを持っている人や、男性らしいガッシリとした見た目の人に対しては、あまり美人という表現は使いません。洗練されている様子や、目鼻立ちの整っている様子などに対して「美人」と表現するのだと覚えておきましょう。

可愛いの例文と使い方

1.子犬がヨチヨチ歩いている姿は、とても可愛い。
2.お隣のおばあちゃんは、おっとりしていて可愛いと思う。
3.私の父は、今年の春に産まれた孫が可愛くて仕方ないようだ。
4.ここのカフェは、ケーキがすごく可愛いのだ。
5.このキャラクターは、ふわふわした見た目も可愛ければ、薄いピンクの色合いも可愛いし、動きや声もすごく可愛い。

この言葉がよく使われる場面としては、小さくて愛らしく、心引かれるものに出会った時などが挙げられます。人に対してだけでなく、動物や物事全般について「可愛い」という言葉は使えるものです。

例文1や2のように、動物や年配の人に対しても可愛いと表現します。これは、愛らしくて心が引かれている状態であると言えるからです。また、例文4や5のように、食べ物やキャラクターなどの容姿についても、可愛いと表現します。

可愛いという言葉は、見た目だけでなく「声が可愛い」「動きが可愛い」「色が可愛い」などと、いろいろな場面で使うことが出来ます。いずれも、心が引かれている状態、良い印象を持っている状態であると言うことが出来ます。