【監禁】と【軟禁】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「監禁」(読み方:かんきん)と「軟禁」(読み方:なんきん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「監禁」と「軟禁」という言葉は、どちらも「特定の場所にとどめ自由を制限すること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




監禁と軟禁の違い

監禁と軟禁の意味の違い

監禁と軟禁の違いを分かりやすく言うと、軟禁よりも監禁の方が、拘束の程度が大きいという違いです。

監禁と軟禁の使い方の違い

一つ目の監禁を使った分かりやすい例としては、「監禁から逃げることが出来なかった」「監禁事件の捜査は大詰めです」「少女を誘拐し監禁した疑いで逮捕された」「監禁中は猿ぐつわを咬まされていた」などがあります。

二つ目の軟禁を使った分かりやすい例としては、「軟禁中にある政治家の開放運動に参加する」「子どもを軟禁状態にして勉強させる」「実は結婚してから軟禁生活が続いています」「法律で軟禁状態を解決できないだろうか」などがあります。

監禁と軟禁の使い分け方

監禁と軟禁という言葉は、どちらも「一定の場所にとどめ、自由を制限し拘束すること」を意味します。二つの言葉はほぼ同じ意味を持ちますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

監禁とは、人を特定の場所に閉じ込めて、行動の自由を奪うことを意味します。監視されたり、ロープで手足を縛って身動きが取れない状態を指します。一方、軟禁とは、ゆるやかな監禁を意味します。家や室内にとどめておき、外部との交渉や接触を自由にさせない状態を指す言葉です。

つまり、監禁と軟禁という言葉を比べると、監禁の方が拘束の度合いが高く、身動きが取れない状態を表します。拘束の程度が低いものは軟禁と表現します。

監禁罪はあるが軟禁罪はない

また、日本の刑法には「監禁罪」がありますが、「軟禁罪」はありません。ゆるやかな監禁を軟禁と呼びますが罪名にはなく、法律上はすべて監禁となります。これらが、監禁と軟禁という言葉の違いになります。

監禁と軟禁の英語表記の違い

監禁を英語にすると「confinement」「imprisonment」となり、例えば上記の「監禁から逃げる」を英語にすると「run away from confinement」となります。

一方、軟禁を英語にすると「lenient confinement」「arrest」となり、例えば上記の「自宅軟禁」を英語にすると「house arrest」となります。

監禁の意味

監禁とは

監禁とは、人を一定の場所に閉じ込めて、行動の自由を奪うことを意味しています。

表現方法は「監禁する」「監禁される」「監禁事件」

「監禁する」「監禁される」「監禁事件」などが、監禁を使った一般的な言い回しです。

監禁の使い方

監禁を使った分かりやすい例としては、「少女監禁事件についてのルポルタージュを読む」「監禁期間が約9年と長期間であった」「男児を隠れ家に監禁する」「監禁罪に問われるだろう」「この場合は監禁致死傷罪に該当するだろう」などがあります。

その他にも、「人質を倉庫で監禁する」「逮捕監禁,傷害などの罪で訴えられ」「猿ぐつわをされて監禁されていたようだ」「子どもを監禁し虐待していた疑いのある両親が逮捕された」「逮捕監禁、傷害などの罪で訴えられている」などがあります。

監禁とは、行動の自由を束縛して、一定の場所から脱出できないようにすることを意味します。行動を監視するために見張り役をつけたり、ロープで手足を縛ったりするなど、身体的な拘束をする場合に用いられています。監禁の「監」とは、見張ることや、囚人を閉じこめておく所を表します。

「逮捕監禁罪」の意味

監禁という言葉を用いた日本語には「逮捕監禁罪」があり、逮捕または監禁によって行動の自由、人の身体活動の自由を侵害する罪を意味します。「逮捕」とは人の身体に直接的支配を及ぼすことを指し、「監禁」とは人が一定の区域から脱出することを不可能または著しく困難にすることを指します。

監禁の対義語

監禁の対義語・反対語としては、束縛されたり制限されたりしているものを解き放して自由にすることを意味する「解放」、閉じ込められたりしていたものを自由に動けるようにしてやることを意味する「放つ」などがあります。

監禁の類語

監禁の類語・類義語としては、ある場所に閉じこめて外に出さないことを意味する「幽閉」、一定の場所に人を閉じ込めて外部との交渉を断った状態に置くことを意味する「缶詰」、人を捕らえて一定の場所に閉じ込めておくことを意味する「拘禁」などがあります。

軟禁の意味

軟禁とは

軟禁とは、比較的ゆるやかな監禁を意味しています。

表現方法は「軟禁する」「軟禁状態」「軟禁生活」

「軟禁する」「軟禁状態」「軟禁生活」などが、軟禁を使った一般的な言い回しです。

軟禁の使い方

軟禁を使った分かりやすい例としては、「女の子を誘拐して自宅に軟禁する」「独立運動を主導した将軍が軟禁を受けている」「自宅軟禁を解かれ姿を現した」「寮生活はまるで軟禁生活だ」などがあります。

その他にも、「ロックダウンで軟禁生活になる」「5年間にわたる暴力と軟禁から逃れたい」「民主活動家が軟禁されている」「子どもを部屋に軟禁する」「取引先の会社で軟禁状態が数時間続いた」などがあります。

軟禁という言葉は、身体の自由は束縛せずに、外部との交渉や連絡などをさせないよう家などに閉じこめておくことを意味します。外出を禁じる程度の、比較的ゆるやかな監禁を指すことが多い言葉です。軟禁の「軟」は弱いことや穏やかなこと、「禁」は一定の場所に閉じこめることを表します。

「自宅軟禁」の意味

軟禁という言葉を用いた日本語には「自宅軟禁」があり、自分の家に軟禁されることを意味します。自宅の中では自由に行動できますが、外出を禁止されたり外部との接触を禁止されたりする状況を指します。

軟禁の対義語

軟禁の対義語・反対語としては、束縛を解いて自由にすることを意味する「解放す」(読み方:ときはなす)、捕らえられた動物などを自由にしてやることを意味する「放す」などがあります。

軟禁の類語

軟禁の類語・類義語としては、人を捕らえて一定の場所に留め置くことを意味する「拘置」、おさえとどめることや一定の場所にとどめておくことを意味する「抑留」、一室に閉じ込めて外へ出るのを許さないことを意味する「禁錮」などがあります。

監禁の例文

1.大学生が女児を誘拐し、2年余りにわたって自宅で監禁していた事件があった。
2.一人旅の途中で狂気の男に監禁されるという、監禁事件を描いたサスペンス小説です。
3.反逆者として捕らえられた男は、猿ぐつわをさせられ檻に監禁されました。
4.入浴中の女性の衣類を持ち去る行為も罪であり、監禁罪になります。
5.江戸時代、大名や旗本には刑罰として他の大名の家に預けられて監禁されていた人がいました。
6.強化選手の合宿は合宿とは名ばかりの監禁生活で、昼休みにコンビニに行くことさえ許されるない。
7.コロナウイルスの関係でクルーズ船に一週間以上も監禁されていたのだから、このように無事に地上に降り立った時の感動は何物にも代えがたいものであった。
8.過激派組織から解放されたときに、わたしは何か月も監禁されていたので、今日が何月何日なのかもわからなかったが、やっと自由になれたという安堵のほうが大きかった。
9.容疑者の男が少女を誘拐して20年もの間、監禁していたことが判明した事件では、昨今の世の中の無関心が作り出した悲劇だと評論家は断言していた。
10.わたしたちは、ある情報筋から女が監禁されているというマンションに駆け付け、どうにかして彼女を脱出させるための作戦を考えていたのだった。

この言葉がよく使われる場面としては、身体の自由を拘束し、一定の場所にとじこめて外に出さないことなどが挙げられます。

監禁とは、人をその意思に反して一定の場所から外に出られないようにすることです。そのため、例文4のように入浴中の人の服を持ち去る行為により、服の持ち主がその場から離れられなくなることも監禁罪に当たります。

軟禁の例文

1.小学生の時から5年間も、実の母親に自宅で軟禁生活を強いられていた事件が発覚した。
2.クレームを受けたお客様の自宅に謝罪に行ったところ、2時間あまり軟禁状態にされました。
3.日本の刑法には、「監禁罪」はあっても「軟禁罪」はありません。
4.どこまでが軟禁で、どこからが監禁になるのか、説明を聞いてやっと分かりました。
5.DVで暴力を受けたり、軟禁状態になったりする時があるので、警察に相談することにした。
6.学校の勉強を全くしなかった僕は、テスト前はいつも母に軽い軟禁生活を強いられた。学校と家以外の外出や友人との接触を全て断たれたのだ。
7.先輩たちを見ていると受験生というのは勉強のために軟禁生活を送るようなものであり、わたしも受験生になった今、この一年間は辛抱強く勉強をして志望校合格を目指したいと思っている。
8.高校の寮生活というのは先輩たちの絶対王政のようなもので、もちろん新入生には人権も何もなく軟禁状態といってもけっして大袈裟ではなかった。
9.コロナウイルスの感染拡大防止のために、外出を自粛させられていた日々は、まるで政府から軟禁されているといっても過言ではなかっただろう。
10.結婚してから彼は一変してわたしに過保護になり、家から一歩も出さないように軟禁状態においていたため、わたしは命の危険さえも感じた。

この言葉がよく使われる場面としては、身体の自由は束縛せずに、外部との交渉や連絡などをさせないように家などに閉じこめておくことを表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文5にある「軟禁状態」とは、外出の自由が奪われたり、外部との接触が不自由な状態になることを意味します。

監禁と軟禁という言葉は、どちらも人を特定の場所に閉じ込めて自由を奪うことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、身動きが取れないほど拘束の度合いが大きい時は「監禁」を、身体の自由までは束縛せず拘束の度合いが小さい時は「軟禁」を使うようにしましょう。

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