【暗雲が立ち込める】と【暗雲が垂れ込める】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「暗雲が立ち込める」(読み方:あんうんがたちこめる)と「暗雲が垂れ込める」(読み方:あんうんがたれこめる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「暗雲が立ち込める」と「暗雲が垂れ込める」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「暗雲が立ち込める」と「暗雲が垂れ込める」の違い

「暗雲が立ち込める」は「暗雲が垂れ込める」の間違い

「暗雲が立ち込める」と「暗雲が垂れ込める」の違いを分かりやすく言うと、「暗雲が立ち込める」とは「暗雲が垂れ込める」の間違った使い方、「暗雲が垂れ込める」とは物事の行く先に不安や懸念があることです。

「暗雲が立ち込める」は誤字

一般的には「暗雲が立ち込める」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「暗雲が垂れ込める」のことを間違えて「暗雲が立ち込める」を使っている人がほとんどです。

「暗雲が垂れ込める」は正しい日本語

正しい言葉である「暗雲が垂れ込める」を使った分かりやすい例としては、「会社の経営に暗雲が垂れ込める」「暗雲が垂れ込んできたので急いで帰ることにしました」「円高により会社の目標達成に暗雲が垂れ込める」などがあります。

「暗雲が垂れ込める」という言葉はあっても、「暗雲が立ち込める」という言葉は存在しません。同時に「暗雲が垂れ込める」という単語の意味について「物事の行く先に不安や懸念があること」と覚えておきましょう。

「暗雲が垂れ込める」の英語表記

「暗雲が垂れ込める」を英語にすると「dark clouds gather」「dark clouds loom over」となり、例えば上記の「円高により会社の目標達成に暗雲が垂れ込める」を英語にすると「Dark clouds are looming over the company’s goal achievement」となります。

「暗雲が立ち込める」の意味

「暗雲が立ち込める」とは

「暗雲が立ち込める」とは、「暗雲が垂れ込める」の間違った使われ方です。

「暗雲が立ち込める」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「暗雲が垂れ込める」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「暗雲が立ち込める」と間違えやすい理由

「暗雲が立ち込める」と「暗雲が垂れ込める」を間違えてしまう理由としては、「立ち込める」と「垂れ込める」の発音が似ているため、勘違いして覚えてしまったことが原因です。

「暗雲が立ち込める」の「立ち込める」は霧や煙などがその場所一面に満ち広がることを意味しており、真っ黒な雲を意味する「暗雲」とは意味が合わせられないため、間違った日本語になります。

一方、「垂れ込める」は、雲などが低く垂れてあたりを覆うことを意味しており、「暗雲が垂れ込める」とは、今にも雨や雪が降りだしそうな気配のある暗い雲が低く垂れてあたりを覆っていることを意味する正しい日本語になります。

また、これが転じて悪いことが起こりそうなことの意味でも「暗雲が垂れ込める」が使われるようになりました。

しかし、天気に関しては「暗雲が垂れ込める」で統一されているものの、悪いことが起こりそうなことの意味では「暗雲が立ち込める」方が広く一般的に使われており、テレビのアナウンサーでも間違えることがあるそうです。

また、一部の辞書には「暗雲が立ち込める」が載っており、一概に間違った日本語とは言えないのが現実でしょう。

「暗雲が垂れ込める」の意味

「暗雲が垂れ込める」とは

「暗雲が垂れ込める」とは、物事の行く先に不安や懸念があることを意味しています。その他にも、今にも雨や雪が降り出しそうな様子の雲に覆われていることの意味も持っています。

「暗雲が垂れ込める」の使い方

「暗雲が垂れ込める」を使った分かりやすい例としては、「国内の経済状況に暗雲が垂れ込める」「エースの怪我により決勝トーナメント進出に暗雲が垂れ込める」「天気予報の通り夕方から暗雲が垂れ込んできた」「条例の制定に暗雲が垂れ込める」などがあります。

「暗雲が垂れ込める」は不安や懸念など悪いことが起こりそうな場合に使うので、マイナスなイメージでしか使わない言葉になります。また、日常生活、ビジネスシーン、スポーツシーンなど様々な場面で使うことができます。

「暗雲が垂れ込める」の由来

「暗雲が垂れ込める」は元々、今にも雨や雪が降り出しそうな様子の雲に覆われていることを意味する天気に関しての言葉でしたが、それが転じた、物事の行く先に不安や懸念があることの意味で使うのが一般的になっています。

「暗雲が垂れ込める」の類語

「暗雲が垂れ込める」の類語・類義語としては、 揉め事や紛争などの起こりそうな不穏な成り行きであることを意味する「雲行きが怪しい」、将来の見通しがはっきり示されないことを意味する「先行きが不透明」、自分の行く先に不安や懸念があることを意味する「暗雲が漂う」などがあります。

「暗雲が立ち込める」の例文

1.「暗雲が立ち込める」という言葉は存在しないので、おそらく「暗雲が垂れ込める」の言い間違いだろう。
2.「暗雲が垂れ込める」という言葉は物事の行く先に不安や懸念があることで、「暗雲が立ち込める」という言葉はない。
3.「暗雲が立ち込める」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.経済に暗雲が立ち込めるという言葉を使う人はいるが、正しくは経済に暗雲が垂れ込めるです。
5.日韓両国の間に暗雲が垂れ込めるという言葉はあるが、日韓両国の間に暗雲が立ち込めるという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「暗雲が垂れ込める」という言葉を間違えて「暗雲が立ち込める」と表現している時などが挙げられます。

「暗雲が立ち込める」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「暗雲が立ち込める」ではなく、「暗雲が垂れ込める」と表現するのが正しい使い方になります。

「暗雲が垂れ込める」の例文

1.天気予報通り暗雲が垂れ込めてきたので、洗濯物を片付けることにしました。
2.甲子園の決勝まで勝ち上がったが、エース負傷により優勝に暗雲が垂れ込める。
3.北方領土問題を発端に日露両国の間に暗雲が垂れ込める。
4.新型コロナウイルスの影響で全く売り上げが伸びないので、この先の経営に暗雲が垂れ込める。
5.ここ数試合で1勝もできてないので、リーグ優勝への暗雲が垂れ込める。

この言葉がよく使われる場面としては、物事の行く先に不安や懸念があることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、今にも雨や雪が降り出しそうな様子の雲に覆われていることを表現したい時にも使います。

例文1は、今にも雨や雪が降り出しそうな様子の雲に覆われていることの意味で使われており、例文2から例文5は、物事の行く先に不安や懸念があることの意味で使っています。

「暗雲が立ち込める」と「暗雲が垂れ込める」どちらを使うか迷った場合は、「暗雲が立ち込める」は、間違った日本語なので、正しい日本語である「暗雲が垂れ込める」を使うようにしましょう。

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