【赴く】と【趣く】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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同じ「おもむく」という読み方の「赴く」と「趣く」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「赴く」と「趣く」という言葉は同義語で、どちらも「ある方向に向かうこと」という同じ意味を持ちますが、それぞれの言葉の使い方には少し違いがあります。



「赴く」と「趣く」の違い

「赴く」と「趣く」の意味の違い

「赴く」と「趣く」の違いを分かりやすく言うと、「赴く」はある場所や方向へ向かって行くこと、「趣く」は心や考え方がある方向に向かうことという違いです。

「赴く」と「趣く」の使い方の違い

一つ目の「赴く」を使った分かりやすい例としては、「戦地へ赴くには覚悟が必要です」「本能の赴くままに食べていたら太った」「心の赴くままに生活している」「地方へ出張で赴くことになったので今日中に準備しよう」「彼女は新しい任地へ赴く」などがあります。

二つ目の「趣く」を使った分かりやすい例としては、「感情の趣くままに爆発させると良い結果が出た」「本能の趣くままに衝動買いをした」などがあります。

「赴く」と「趣く」の使い分け方

「赴く」と「趣く」は同じ意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあります。「赴く」は実際にある場所や方向へ向かう時に使うことが多く、「趣く」は心や考え方がある方向に向かう場合に使うことが多いのが違いになります。

違いがあるものの、「本能の赴くままに」「心の赴くままに」など、心や考え方がある方向に向かうの意味で「赴く」を使っても問題ありません。また、一般的に多く使われているのは「赴く」の方になります。

「赴く」は常用漢字で「趣く」は常用外漢字

その他の違いとしては、「赴く」は常用漢字であるのに対して、「趣く」は常用外漢字であることです。

「赴く」は文化庁が定める常用漢字表に記載されているため法令や新聞などで使用できますが、「趣く」は常用漢字表に記載されていないため法令や新聞などで使用できません。そのため、公的な書類などに記載する際には「赴く」を使う方が良いでしょう。

「赴く」と「趣く」の英語表記の違い

「赴く」も「趣く」を英語にすると「go」「proceed」「get」「become」となり、例えば上記の「彼女は新しい任地へ赴く」を英語にすると「she proceeded to new post」となります。

「赴く」の意味

「赴く」とは

「赴く」とは、ある場所や方向へ向かって行くことを意味しています。その他にも、物事がある状態へ向かうことの意味も持っています。

「赴く」の使い方

「兵士たちが戦地へ赴く」「古い友人に会うために地元へ赴く」「仕事で海外へ赴く」などの文中で使われている「赴く」は、「ある場所や方向へ向かって行くこと」の意味で使われています。

一方、「本能の赴くままに行動する」「好奇心の赴くままに行動している」「病気が快方へ赴く」などの文中で使われている「赴く」は、「物事がある状態へ向かうこと」の意味で使われています。

「赴く」は二つの意味を持つ言葉ですが、一般的には、ある場所や方向へ向かって行くことの意味で使われています。

「赴く」の由来

「赴く」の由来は、「面」(読み方:おも)+「向く」で、顔がその方向を向くことが来ています。それが転じて、ある場所や方向へ向かう意味になりました。

「赴く」は敬語表現

また、「赴く」は敬語表現なので、ビジネスシーンにおいてもよく使われている言葉です。転勤先や取引先へ向かう場合には、「新しい勤務地へ赴く」「取引先へ赴く」などと表現します。

表現方法は「戦地に赴く」「任地に赴く」「快方に赴く」

「〇〇へ赴く」「本能の赴くままに」「心の赴くままに」「感動の赴くままに」「気の赴くままに」などが、「赴く」のよく使われている表現方法になります。

「赴く」の類語

「赴く」の類語・類義語としては、人を訪ねることを意味する「訪問」、人が訪ねてくること意味する「来訪」、あることのためにわざわざ出向くことを意味する「足を運ぶ」、行くの謙譲語を意味する「参る」などがあります。

「赴く」の赴の字を使った別の言葉としては、行って助けることを意味する「赴援」(読み方:ふえん)、任地に赴くことを意味する「赴任」、僧侶が施主の願いに応じて法会などに行くこと意味する「赴請」(読み方:ふしょう)などがあります。

「趣く」の意味

「趣く」とは

「趣く」とは、心や考え方がある方向に向かうことを意味しています。

「趣く」の使い方

「趣く」を使った分かりやすい例としては、「気持ちの趣くままに行動してみることにした」「本能の趣くままに遊んでみよう」「心の趣くままに楽しんでみる」「長年続いていた病気が快方へ趣く」などがあります。

「趣く」は公用文では使えない

「趣く」は、心や考え方がある方向に向かうことを表現したい時によく使う言葉です。ただし、「趣」の「おもむく」という読み方が常用漢字外であるため、公共の場で使えないことを覚えておきましょう。

また、「趣」の漢字自体は常用漢字表に載っているのですが、読み方は「おもむき」なので注意が必要です。

表現方法は「心の趣くままに」「本能の趣くままに」「好奇心の趣くままに」

「心の趣くままに」「本能の趣くままに」「好奇心の趣くままに」「感情の趣くままに」「意志の趣くままに」などが、「趣く」を使った一般的な表現方法になります。上記のよく使われている「趣くままに」というフレーズは、深く考えずに思ったり物事を行うという意味です。

「趣く」の類語

「趣く」の類語・類義語としては、目的地に向かって進むことを意味する「行く」、自分の方から目的の場所へ行くことを意味する「出向く」、道筋にそって目指す方向へ進むことを意味する「辿る」などがあります。

「趣く」の趣の字を使った別の言葉としては、物事を成す時の考えや狙いのことを意味する「趣意」、意向のことを意味する「趣向」、事を行なうにあたっての主な狙いのことを意味する「趣旨」、仕事ではなく個人が楽しみにしている事柄のことを意味する「趣味」などがあります。

「赴く」の例文

1.大きな落盤事故が起きたので、救急隊として現地へ赴く。
2.兄は終戦間近で戦地へ赴くことなったので、無事に帰ってきて欲しい。
3.本能の赴くままに食事をしてたら10キロ太ってしまった。
4.心の赴くままに生きることが、私の人生で一番大切にしていることです。
5.病気が快方へ赴いてきたのでとても良かった。

この言葉がよく使われる場面としては、ある場所や方向へ向かって行くことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、物事がある状態へ向かうことを表現したい時にも使います。

例文1と例文2は、ある場所や方向へ向かって行くことの意味で使われており、例文3から例文4は、物事がある状態へ向かうことの意味で使っています。

「趣く」の例文

1.心の趣くままに買い物を楽しむことにした。
2.感情の趣くままに生きることも一つの生き方です。
3.欲望の趣くままに暴飲暴食をしていたら、気付いた時には取り返しがつかないくらい太っていた。
4.本能の趣くままに喜びを表現するのは良いことです。
5.彼は良い年なので感情の趣くままに行動してはいけないだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、心や考え方がある方向に向かうことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、心や考え方がある方向に向かうことを表現したい時に使うことが多いのですが、「趣く」が常用漢字ではないため、使う場面は限られています。

「赴く」と「趣く」どちらを使うか迷った際は、公的な書類などに記載する場合は常用漢字である「赴」を使った「赴く」とする方が良いでしょう。その他の場合には、個人の好みによって好きな方の表記を使うことができます。

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