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【料簡】と【了見】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「りょうけん」という読み方の「料簡」と「了見」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「料簡」と「了見」という言葉は同義語で、どちらも「考えのこと」という同じ意味を持ちますが、それぞれの言葉の使い方には少し違いがあります。




料簡と了見の違い

料簡と了見の意味の違い

料簡と了見の違いを分かりやすく言うと、料簡は常用漢字表に載っていない、了見は常用漢字表に載っているという違いです。

料簡は常用外漢字

料簡の「簡」の「けん」という音読みが、常用外読みであるため、代用字として、常用漢字の「見」を用いた了見が使われるようになりました。

料簡は公用文で使えない

了見は文化庁が定める常用漢字表に記載されているため法令や新聞などで使用できますが、料簡は常用漢字表に記載されていないため法令や新聞などで使用できません。そのため、公的な書類などに記載する際には「了見」を使う方が良いでしょう。

また、料簡は了見と全く同じ意味の言葉であり、どちらの漢字を使っても間違いではないことを覚えておいてください。使いやすい方の漢字を使って良いものなので、好みに合わせて使い分けることが可能です。

料簡と了見の他に、「了簡」と表現することもできます。ただし、了簡の「簡」の「けん」という音読みが常用外読みであるめ、公的な文章では使わないようにしましょう。

料簡と了見の英語表記

料簡も了見も英語にすると「idea」「intention」「design」「discretion」となり、例えば「これが私の了見です」を英語にすると「This is my idea」となります。

料簡の意味

料簡とは

料簡とは、考えのことを意味しています。その他にも、考えを巡らすこと、堪えること、取り計らうことの意味も持っています。

表現方法は「料簡の狭い」「料簡が狭い」「料簡違い」

「料簡の狭い」「料簡が狭い」「料簡違い」などが、料簡を使った一般的な言い回しです。

料簡の使い方

料簡を使った分かりやすい例としては、「料簡違いも甚だしい」「彼は料簡が狭い人です」「この事件の犯人は彼に恨みを持つ者犯行というのが私の料簡です」「連敗が続いてるのにメンバーを入れ替えなんてどういう料簡だ」などがあります。

料簡は複数の意味を持つ言葉ですが、一般的に使わているのは、考えのことや考えを巡らすことの意味です。その他の意味ではあまり使われないので、料簡は考えのことと覚えておけば間違いありません。

料簡の読み方

料簡の「簡」は一般的に「かん」と読むため、「りょうかん」と読まないように注意してください。正しい読み方は「りょうけん」になります。

料簡の類語

料簡の類語・類義語としては、考えることを意味する「思考」、そこまではよいとして認めることを意味する「許容」、心の中に思っていることを意味する「意中」、あれこれ考えを巡らすこと意味する「思案」、心の中に浮かぶ考えのことを意味する「想念」などがあります。

料簡の料の字を使った別の言葉としては、腹を立てず互いに納得して事を運ぶことを意味する「料簡尽く」(読み方:りょうけんずく)、よくよく考えてみなければないらない事柄のことを意味する「料簡物」などがあります。

了見の意味

了見とは

了見とは、考えのことを意味しています。その他にも、考えを巡らすこと、堪えること、取り計らうことの意味も持っています。

了見の使い方

了見を使った分かりやすい例としては、「彼は了見がとても広い人です」「本件に関する私の了見はこちらです」「女性を殴るなんてどういう了見だ」「自分だけ苦労してると思うのは了見違いです」などがあります。

料簡の「簡」の「けん」という読み方が常用漢字読みではないため、代用字として常用漢字である「見」が使われたことで「了見」という言葉が生まれました。料簡と了見は意味が同じなため、どちらの漢字で表記しても間違いではありません。

この代用字というのは、他の単語でも使用されるものです。例えば、本来は「百戦錬磨」であるところを「百戦練磨」と表記するのが代用字です。本来の字が難しい字面であったり、常用漢字ではない場合に代用字が使われます。

前述したように、どちらの漢字で表記をしても同じ意味になるので、どちらでも好きな表記で書き記して良いものであると覚えておいてください。

しかし、公的な書類などに記載する際には、常用漢字である「見」を使って「了見」とする方が良いでしょう。「料簡」という漢字の方が、最初からあった表記であるというだけで、どちらの字でも意味は全く同じです。

表現方法は「了見が狭い」「了見違い」「了見を広げる」

了見を使ったよくある表現方法としては、「了見が狭い」「了見違い」「了見を広げる」「了見を得る」などがあります。了見が狭いとは、何かを判断する際に、結論に至るための考える範囲が狭いことを意味しています。

了見違いとは、考え方の違いや、間違った考えのことを意味しています。また、了見はビシネスシーンと日常生活の両方で使うことができます。

了見の類語

了見の類語・類義語としては、度量が大きく無闇に人を責めないことを意味する「寛大」、耐え忍ぶことを意味する「我慢」、怒りを抑えて人の過ちを赦すことを意味する「堪忍」などがあります。

了見の見の字を使った別の言葉としては、物事に対する考え方のことを意味する「見解」、物事を深く見通し本質をを捉えることを意味する「見識」、物事を考えたり論じたりする場合に拠り所となる位置のことを意味する「見地」などがあります。

料簡の例文

1.彼は料簡が狭いので出世することはないだろう。
2.人を不快にさせる話をするなんて、どういう料簡をしているんだ。
3.彼女は料簡が広いので、一緒にいてとても楽しいです。
4.この事件の犯人は第一発見者であるというのが私の料簡です。
5.料簡違いによって重大なミスを起こしてしまいました。
6.彼らは最初は仲良く談笑していたが、ある話題を回る料簡違いから言い争いを始めてしまった。
7.彼女たちは私のことを泥棒の犯人だと思っていたらしいが、料簡違いも甚だしいことだ。
8.上司の料簡が狭く、自分の意見を一方的に部下に押し付ける傾向があります。
9.彼らの料簡は柔軟で、どんなに新しいアイデアでも否定せずに積極的に取り組んでいます。
10.カネのために私が会社を裏切ると思っているなら、それは大きな料簡違いだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、考えのことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、考えを巡らすこと、堪えること、取り計らうことを表現したいときにも使います。

上記の例文のように、考えのことや考えを巡らすことの意味で使うのが一般的になっています。また、ビジネスシーンと日常生活の両方で使うことができます。

了見の例文

1.了見が狭い人の話はあまり間に受けない方が良い。
2.ミスを私に報告しないなんてどういう了見だと上司に怒られた。
3.了見が広い方が人生得することも多いはずだ。
4.今回のプロジェクトは彼の了見に任せてみようと思う。
5.自分だけ人生辛い思いしていると思っているのなら、了見違いも甚だしい。
6.了見を広げるためには、他人の意見を頭ごなしに否定せずに、積極的に耳を傾けることが大切です。
7.最近は了見の狭い連中が増えて、利己的な要求を始めるようになってサービスが上手くいかなくなった。
8.了見が狭い人は、自分の考え以外のものを受け入れることが苦手な傾向があります。
9.彼は私も不正にお金を受け取っていたと思っていたようだが、了見違いもいいところだ。
10.この問題については、専門家の了見を取り入れつつ、より実現可能な解決策を模索する必要がある。

この言葉がよく使われる場面としては、考えのことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、考えを巡らすこと、堪えること、取り計らうことを表現したいときにも使います。

料簡の「簡」の「けん」という読み方が常用漢字読みではないため、代用字の「見」が使われるようになって出来たのが「了見」という言葉です。意味合いとしては全く同じものであり、どちらの漢字を使っても問題ありません。

料簡と了見どちらを使うか迷った際は、公的な書類などに記載する場合は常用漢字である「見」を使った「了見」とする方が良いでしょう。その他の場合には、個人の好みによって好きな方の表記を使うことができます。

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