【損得感情】と【損得勘定】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「そんとくかんじょう」という読み方の「損得感情」と「損得勘定」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「損得感情」と「損得勘定」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「損得感情」と「損得勘定」の違い

「損得感情」は「損得勘定」の間違い

「損得感情」と「損得勘定」の違いを分かりやすく言うと、「損得感情」とは「損得勘定」の間違った使い方、「損得勘定」とは自分にとって損であるか得であるかを打算的に判断することです。

「損得感情」は誤字

一般的には「損得感情」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「損得勘定」のことを間違えて「損得感情」を使っている人がほとんどです。

「損得勘定」は正しい日本語

正しい言葉である「損得勘定」を使った分かりやすい例としては、「損得勘定で生きていると失うものが大きい」「損得勘定だけで考えると良い人間関係は作れない」「彼女は損得勘定で動く人なのであまり好きではないです」などがあります。

「損得勘定」という言葉はあっても、「損得感情」という言葉は存在しません。同時に「損得勘定」という単語の意味について「自分にとって損であるか得であるかを打算的に判断すること」と覚えておきましょう。

「損得勘定」の英語表記

「損得勘定」を英語にすると「calculating person」となり、例えば上記の「彼女は損得勘定で動く人なのであまり好きではないです」を英語にすると「I don’t really like her so much, she’s a very calculating person」となります。

「損得感情」の意味

「損得感情」とは

「損得感情」とは、「損得勘定」の間違った使われ方です。

「損得感情」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「損得勘定」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「損得感情」と間違えやすい理由

「損得感情」と「損得勘定」を間違えてしまう理由は二つあります。

一つ目の理由は「感情」と「勘定」の発音が似ているためです。正しくは「勘定」と覚えておきましょう。

二つ目の理由は「損得勘定」は損か得か判断する考えのことを意味しているので、人間の気持ちを表わす「感情」を使ってしまっていることです。

恋愛や仕事において「損得感情」という言葉使っているがいますが、間違った日本語なので使わないようにしましょう。

「損得勘定」の意味

「損得勘定」とは

「損得勘定」とは、自分にとって損であるか得であるかを打算的に判断することを意味しています。

「損得勘定」の使い方

「損得勘定」を使った分かりやすい例としては、「損得勘定で判断するのは辞めよう」「損得勘定の恋愛は長続きしない」「損得勘定で動く人は好きになれない」「人と損得勘定で付き合うと失敗する」「損得勘定で動く人は多いです」などがあります。

「損得勘定」は、損することと得することを意味する「損得」と色々考え合わせて出た結論のことを意味する「勘定」から成り立った言葉です。

四字熟語のように思えますが、「損得勘定」という言葉は辞書に載っていないので四字熟語ではありません。しかし、「損得勘定」という言葉広く一般的に使われている言葉であるため、正しい日本語であると言えるでしょう。

「損得勘定」という言葉を人に対して使う場合はマイナスなイメージで使われることが多いです。あくまで多いだけなので、「彼女は損得勘定抜きで動く優しい人だ」などのようにプラスのイメージで使うこともあります。

「損得勘定で動く人」は自分の利益を優先して得なことはするけど、損することはしないため周りの人から嫌われる傾向にあります。また、目先の利益を優先したために、長期的にみれば損をするという場合もあるので「損得勘定」だけで人付き合いする場合は注意しましょう。

表現方法は「損得勘定で生きる人」「損得勘定で動く人」「損得勘定で人と付き合う人」

「損得勘定で生きる人」「損得勘定で動く人」「損得勘定で人と付き合う人」「損得勘定を辞めたい」「損得勘定で動く彼氏」「損得勘定で動く女」などが、「損得勘定」を使った一般的な言い回しになります。

「損得勘定」の類語

「損得勘定」の類語・類義語としては、何事をするにも損得を考えて行うことを意味する「打算的」、損得を考えたり結果を予測したりした上で行なうことを意味する「計算尽く」、損得の計算だけを考えて行動することを意味する「勘定尽く」などがあります。

「損得感情」の例文

1.「損得感情」という言葉は存在しないので、おそらく「損得勘定」の言い間違いだろう。
2.「損得勘定」という言葉は自分にとって損であるか得であるかを打算的に判断することで、「損得感情」という言葉はない。
3.「損得感情」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.彼女は損得感情で動く人だという言葉を使う人はいるが、正しくは彼女は損得勘定で動く人だになります。
5.損得勘定抜きで考えたいという言葉はあるが、損得感情抜き考えたいという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「損得勘定」という言葉を間違えて「損得感情」と表現している時などが挙げられます。

「損得感情」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「損得勘定」を間違えて使っている可能性が高いです。

「損得感情」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「損得感情」ではなく、「損得勘定」と表現するのが正しい使い方になります。

「損得勘定」の例文

1.彼は義理人情に厚く損得勘定なしで行動するので、周りの人達から好かれています。
2.損得勘定で動く人と縁を切ったら、とても気分が楽になりました。
3.彼氏が物事を損得勘定で判断する傾向が強いので、結婚することはないだろうと思いました。
4.50年以上生きてるが、損得勘定で生きることが本当に得なのかは未だに分かりません。
5.彼女はいつも損得勘定抜きで協力してくれるので、困っていたら助けて上げようと思う。

この言葉がよく使われる場面としては、自分にとって損であるか得であるかを打算的に判断することを表現したい時などが挙げられます。

「損得勘定」という言葉は、ビジネスシーンや恋愛などの人間関係においてよく使われる言葉です。

「損得感情」と「損得勘定」どちらを使うか迷った場合は、「損得感情」は間違った日本語なので、正しい日本語である「損得勘定」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター