【髪】と【髪の毛】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「髪」(読み方:かみ)と「髪の毛」(読み方:かみのけ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「髪」と「髪の毛」という言葉は、どちらも人の頭に生えている毛のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「髪」と「髪の毛」の違い

「髪」と「髪の毛」の意味の違い

「髪」と「髪の毛」の違いを分かりやすく言うと、「髪」は見た目や髪型などまとまりを意識して使う、「髪の毛」は個々の毛や物理的な特徴を意識して使うという違いです。

「髪」と「髪の毛」の使い方の違い

一つ目の「髪」を使った分かりやすい例としては、「雨の日は髪がうねって扱いづらいです」「髪に花を飾ってパーティーに出かけました」「髪を後ろで結ぶのが最近のお気に入りです」「彼の髪は年々白くなってきている」「彼女の髪はサラサラです」などがあります。

二つ目の「髪の毛」を使った分かりやすい例としては、「髪の毛が抜けやすくなって心配しています」「枕に髪の毛がたくさん落ちていて驚いた」「今は髪の毛一本でDNA鑑定ができる時代です」「髪の毛が一本落ちていました」などがあります。

「髪」と「髪の毛」の使い分け方

「髪」と「髪の毛」はどちらも人の頭に生えている毛のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「髪」は、「髪を切った」「髪が長い」「彼女の髪は美しい」のように、髪全体や髪型、見た目に関することに対して使う言葉になります。日常会話では、美容やスタイルなど、まとまりとしての「髪」に意識が向けられる時に使われます。

一方、「髪の毛」は、「髪の毛が抜ける」「髪の毛一本一本が細い」「枕に髪の毛が落ちていた」のように、個々の毛や、細かい側面に注目する場面で使われます。単なる毛として捉えたいときに選ばれやすい表現です。

つまり、見た目や髪型などまとまりを意識して使うのが「髪」、個々の毛や物理的な特徴を意識して使うのが「髪の毛」と覚えておきましょう。

「髪」と「髪の毛」の英語表記の違い

「髪」も「髪の毛」も英語にすると「hair」となり、例えば上記の「彼女の髪はサラサラです」を英語にすると「Her hair is silky」となります。

「髪」の意味

「髪」とは

「髪」とは、人の頭に生える毛のことを意味しています。

「髪」の使い方

「髪」を使った分かりやすい例としては、「彼女の髪は陽に透けてとてもきれいだった」「美容院で髪を短く切って気分が変わりました」「彼は髪を金色に染めていて目立っています」「朝のセットに時間がかかって髪が決まらない」などがあります。

「髪」は私たちの外見や印象に大きく関わる重要な身体の一部であり、美容や健康の象徴としても扱われてきた言葉です。人の頭部に生える毛を意味し、性別や年齢、文化によってその扱われ方や価値観もさまざまに変化します。

「髪」の特徴

一般的に「髪」と言うと、髪型や髪質、長さ、色など見た目の特徴を含めた全体像を指します。美容院でのヘアカットやカラーリング、ヘアケア製品の使用など、美しさや清潔感を保つために日常的に意識される存在です。

「髪」は、古くから日本の文化や信仰の中でも特別な意味を持ってきました。たとえば平安時代の女性たちは長く美しい髪を理想とし、髪は女の命とも言われました。この言葉には、髪に対する美意識と同時に、生命力や精神的な強さが投影されていたとも言えるでしょう。

「髪」の類語

「髪」の類語・類義語としては、人の体毛の総称のことを意味する「毛髪」などがあります。

「髪の毛」の意味

「髪の毛」とは

「髪の毛」とは、頭の毛のことを意味しています。

表現方法は「髪の毛を増やす」「髪の毛を染める」

「髪の毛を増やす」「髪の毛を染める」などが、「髪の毛」を使った一般的な言い回しになります。

「髪の毛」の使い方

「髪の毛」を使った分かりやすい例としては、「髪の毛が細くなってきたと母が気にしています」「髪の毛が静電気で逆立って困っている」「髪の毛を染めすぎて傷んでしまった」「髪の毛が風で顔に張りついて不快でした」などがあります。

「髪の毛」は頭部に生える毛のことを具体的に指す言葉です。簡単に言うならば、一本一本の毛そのものや、髪の細かい部分に着目したいときに使われる表現です。

例えば、枕に抜けた数本の毛を見て「髪の毛が抜けてる」と言ったり、シャンプー中に「髪の毛が絡まって大変」と言うように、個々の毛や細かな状態を説明するときに使われます。

そのため、「髪の毛」は全体を指すのではなく、個々の毛や物理的な特徴を意識して使う言葉であると覚えておきましょう。

「髪の毛」の特徴

「髪の毛」は個人差が大きく、直毛、くせ毛、剛毛、軟毛など、人それぞれの個性が現れる部分でもあります。そのため、髪の毛に対するコンプレックスやこだわりを持っている人も少なくありません。

「髪の毛」は文化的にも長年にわたり特別な意味を持ってきました。古代の日本では、「髪の毛」は神に通じるものと考えられ、神聖視されていた時代もあります。また、江戸時代には髪型に身分や年齢が反映されるなど、社会的役割も果たしていました。

「髪の毛」の類語

「髪の毛」の類語・類義語としては、頭部の毛髪のことを意味する「頭髪」などがあります。

「髪」の例文

1.髪が伸びすぎてしまったので、そろそろ美容院に行こうかと考えています。
2.朝は忙しいので、髪を結ぶだけで済ませることが多いです。
3.夏は汗で髪がべたつくので、こまめに洗うようにしています。
4.髪にツヤを出したいと思って、最近はトリートメントを使っています。
5.新しいシャンプーを試してみたら、髪がしっとりして嬉しくなりました。

この言葉がよく使われる場面としては、人の頭に生える毛のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「髪」は見た目や髪型などまとまりを意識して使う言葉です。

「髪の毛」の例文

1.最近、シャワーの後に抜けた髪の毛が多くて少し不安に感じています。
2.美容師さんに髪の毛のダメージを指摘されて、少しショックを受けました。
3.髪の毛が枕にたくさん落ちていたので、掃除機をかけることにしました。
4.髪の毛の量が昔よりも減ってきたような気がして、気をつけるようにしています。
5.髪の毛が静電気で広がる季節なので、ヘアオイルを使うようになりました。

この言葉がよく使われる場面としては、頭の毛のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「髪の毛」は時に個々の毛や物理的な特徴を意識して使う言葉です。

「髪」と「髪の毛」はどちらも人の頭に生えている毛のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、見た目や髪型などまとまりを意識して使うのが「髪」、個々の毛や物理的な特徴を意識して使うのが「髪の毛」と覚えておきましょう。

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