似た意味を持つ「ネックレス」と「ペンダント」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ネックレス」と「ペンダント」という言葉は、「首から下げるアクセサリー」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
ネックレスとペンダントの違い
ネックレスとペンダントの意味の違い
ネックレスとペンダントの違いを分かりやすく言うと、ネックレスはビーズをつなげて作る首飾りを表現する時に使い、ペンダントは飾りが吊り下げられている首飾りを表現する時に使うという違いです。
ネックレスとペンダントの使い方の違い
一つ目のネックレスを使った分かりやすい例としては、「ダイヤモンドのネックレスに憧れている」「子育てを始めてからネックレスなどの装飾を身につける機会が激減した」「ネックレスを保管するための棚があるほど所持数が多い」などがあります。
二つ目のペンダントを使った分かりやすい例としては、「大きめのペンダントヘッドは存在感があり良いアクセントになる」「ロケットペンダントは物語の中でしか見たことがなかった」「おしゃれな部屋にするためにペンダントライトを購入した」などがあります。
ネックレスとペンダントの使い分け方
ネックレスとペンダントはどちらも、首から下げるアクセサリーを表す言葉ですが、特徴が若干異なります。
ネックレスは、小さなビーズが連なるようにつなげて作られた装飾品を指す言葉で、ひも状の首飾り全般を表すこともあります。
一方のペンダントは、首から胸に下げる形式の装飾品を指す言葉で、耳飾りのぶら下がる装飾にも用いられています。その他にも、上記例文の「ペンダントライト」などのように、天井や軒などから吊り下げて使う照明器具を意味する言葉としても使われています。
つまり、ネックレスはビーズが多数連なるよう作られた装飾品を指し、ペンダントは大きめの飾りが吊り下げられている装飾品を指すという違いがあります。両者の特徴をどちらも持つ「ペンダントネックレス」も存在します。
ネックレスとペンダントの英語表記の違い
ネックレスを英語にすると「necklace」となり、例えば上記の「ダイヤモンドのネックレス」を英語にすると「the diamond necklace」となります。
一方、ペンダントを英語にすると「pendant」となり、例えば上記の「ペンダントヘッド」を英語にすると「a pendant head」となります。
ネックレスの意味
ネックレスとは
ネックレスとは、小さなビーズが連なるようにつなげて作られた装飾品を意味しています。
ネックレスの使い方
ネックレスを使った分かりやすい例としては、「人気ブランドのネックレスを恋人がプレゼントしてくれた」「金属アレルギーのため身に付けられないネックレスも多い」「真珠のネックレスは冠婚葬祭のために一本持っていると便利だ」などがあります。
その他にも、「ペンダントネックレスに使われるペンダントトップが花柄のものがほしい」「これ以上新しいネックレスを購入しないようにしているが可愛いものを見るとほしくなる」「デコルテを飾るネックレスは重宝している」などがあります。
ネックレスは英語で「necklace」と表記され、「首飾り」といった意味で使われています。日本語でも同じように使われており、特に小さなビーズが連なるようにつなげられ作られた装飾品を指します。
表現方法は「ペンダントネックレス」
上記例文の「ペンダントネックレス」とは、チェーンやひもの先に吊り下げられる飾りである「ペンダントトップ」を持つネックレスを指す言葉です。そのため、ネックレスという語はペンダントを含む首飾りの総称として使われることもあります。
ネックレスの類語
ネックレスの類語・類義語としては、首にぴったりとつく短いネックレスを意味する「チョーカー」、一本のひも状になった鎖を首に巻き付けて装うネックレスを意味する「ラリエット」などがあります。
ペンダントの意味
ペンダントとは
ペンダントとは、首から胸に下げる形式の装飾品を意味しています。
その他にも、天井や軒などから吊り下げて使う照明器具を意味する言葉として使われています。
ペンダントの使い方
「父のロケットペンダントには家族写真が刻まれている」「このペンダントトップに使われているダイヤモンドはそこまで大きくはない」などの文中で使われているペンダントは、「首から胸に下げる形式の装飾品」の意味で使われています。
一方、「おしゃれなペンダントライトが引き立つようなシンプルな家具で揃えたい」「寝室ではペンダントランプ一つで過ごしている」などの文中で使われているペンダントは、「吊り下げて使う照明器具」の意味で使われています。
ペンダントは英語で「pendant」と表記され、「垂れ飾り」「吊りランプ」といった意味で使われています。日本語でも同じように使われていますが、装飾品を指す場合には首から下げるものを指すことが多い言葉です。
「ペンダントトップ」「ペンダントヘッド」と呼ばれる大きめの飾りを、デコルテや胸元辺りの位置になるよう紐で結んでいるのが特徴です。
表現方法は「ロケットペンダント」「ペンダントライト」「ペンダントランプ」
上記例文の「ロケットペンダント」とは、写真や形見の品などを入れて身につけるためのペンダントを指し、「ロケット」と呼ばれることもあります。鍵を意味する「lock」が由来となった言葉であるため、空を飛ぶロケットとは異なります。
また、「吊り下げるタイプの照明器具」を指す言葉として使われることもあり、上記例文の「ペンダントライト」「ペンダントランプ」などのように使われています。
ペンダントの類語
ペンダントの類語・類義語としては、洋服の胸や襟などにつける留め針式の装身具を意味する「ブローチ」、西洋風の部屋の天井から吊り下げる装飾的な照明器具を意味する「シャンデリア」などがあります。
ネックレスの例文
この言葉がよく使われる場面としては、小さなビーズが連なるようにつなげて作られた装飾品を意味する時などが挙げられます。
例文1の「ボリュームネックレス」とは、存在感がある大ぶりなネックレスを指し、「コスチュームネックレス」とも呼ばれています。
ペンダントの例文
この言葉がよく使われる場面としては、首から胸に下げる形式の装飾品を意味する時などが挙げられます。
例文4や5のように、天井や軒などから吊り下げて使う照明器具を意味する言葉としても使われています。
ネックレスとペンダントは、どちらも「首から下げるアクセサリー」を表します。
どちらを使うか迷った場合は、ビーズをつなげて作る首飾りを表す場合は「ネックレス」を、飾りが吊り下げられている首飾りを表す場合は「ペンダント」を使うと覚えておけば間違いありません。