【久方ぶり】と【久しぶり】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「久方ぶり」(読み方:ひさかたぶり)と「久しぶり」(読み方:ひさしぶり)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「久方ぶり」と「久しぶり」という言葉は似た言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「久方ぶり」と「久しぶり」の違い

「久方ぶり」と「久しぶり」の意味の違い

「久方ぶり」と「久しぶり」の違いを分かりやすく言うと、「久方ぶり」とは「久しぶり」を丁寧にした言い方、「久しぶり」とは前にそのことを経験してから再び同じことになるまでに長い日数があったことという違いです。

「久方ぶり」と「久しぶり」の使い方の違い

一つ目の「久方ぶり」を使った分かりやすい例としては、「友人に久方ぶりに会う予定だ」「久方ぶりに朗読会を開催します」「今日は久方ぶりに家に帰ろうと思う」などがあります。

二つ目の「久しぶり」を使った分かりやすい例としては、「明日から連休なので久しぶりに旅行に行く」「久しぶりにここのランチを食べたがやはり美味しかった」「久しぶりに中学の友人と遊ぶ予定です」などがあります。

「久方ぶり」と「久しぶり」の使い分け方

「久方ぶり」と「久しぶり」は同じ意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあります。「久方ぶり」は「久しぶり」を丁寧にした言い方なので、よりかしこまった場面で使うと覚えておきましょう。

ただし、「久方ぶり」は敬語ではないので、ビジネスシーンで使う際には注意が必要です。

「久方ぶり」と「久しぶり」の英語表記の違い

「久方ぶり」も「久しぶり」も英語にすると「long time no see」「It’s been a long time」「It’s been a while」「It’s been ages」となります。

「久方ぶり」の意味

「久方ぶり」とは

「久方ぶり」とは、前にそのことを経験してから再び同じことになるまでに長い日数があったことを意味しています。

表現方法は「久方ぶりですね」「久方ぶりに会う」「久方ぶりです」

「久方ぶりですね」「久方ぶりに会う」「久方ぶりです」などが、「久方ぶり」を使った一般的な言い回しになります。

「久方ぶり」の使い方

「久方ぶり」を使った分かりやすい例としては、「久方ぶりの故郷は良いものです」「久方ぶりにあの家に訪問する」「連休が取れたので久方ぶりに遊びに行く」「久方ぶりに会ったので昔話に花が咲いた」などがあります。

「久方ぶり」は敬語ではなく丁寧語

「久方ぶり」は「久しぶり」を丁寧にした言い方なのですが、敬語はではないと覚えておきましょう。したがって、ビジネスシーンでも使うことができますが、取引先や上司などの目上の人に対して使うことができません。

もし、ビジネスシーンで目上の人に対して使いたい場合は、「久方ぶり」をさらに丁寧にした言い方である「ご無沙汰しております」を使うようにしましょう。

「久方ぶり」はどのくらいの期間か

「久方ぶり」はどのくらいの期間で使う言葉なのかというと、普段会う頻度や人によって違うので明確な期間は決まっていません。

例えば毎日会社で会ってる同僚がが風邪で休んで1週間ぶりに登校してきたら「久方ぶり」と使います。また、お正月などの長期休暇明けに会社で会った場合にも「久しぶり」を使います。

上記のように「久方ぶり」を使うのには絶対的な長さは決まっておらず、状況や人間関係に応じて使い分けると覚えておきましょう。

「久方ぶり」の類語

「久方ぶり」の類語・類義語としては、暫く振りであることを意味する「久しい」、時間的にある程度長く続くことを意味する「暫く」などがあります。

「久しぶり」の意味

「久しぶり」とは

「久しぶり」とは、前にそのことを経験してから再び同じことになるまでに長い日数があったことを意味しています。

表現方法は「久しぶりですね」「久しぶりに会う」「久しぶりです」

「久しぶりですね」「久しぶりに会う」「久しぶりです」「お久しぶりですね」などが、「久しぶり」を使った一般的な言い回しになります。

「久しぶり」の使い方

「久しぶり」を使った分かりやすい例としては、「久しぶりに雨が降りました」「こんな楽しい試合は久しぶりです」「久しぶりに母に電話したらとても喜んでいた」「久しぶりに絵を書くことにしました」「会うのは久しぶりだったが彼女は全く変わっていなかった」などがあります。

「久しぶり」は前にそのことを経験してから再び同じことになるまでに長い日数があったことを意味しており、日常生活など様々な場面で使われている言葉です。

「久しぶり」はどのくらいの期間か

「久しぶり」はどのくらいの期間で使う言葉なのかというと、普段会う頻度や人によって違うので明確な期間は決まっていません。

例えば毎日学校で会ってるクラスメイトが風邪で休んで1週間ぶりに登校してきたら「久しぶり」と使います。また、夏休みなどの長期休暇明けに学校で会った場合にも「久しぶり」を使います。

その他ですと、普段年に数回しか会わない人と1か月ぶりに会ったとしても、普段より多い頻度で会っているので「久しぶり」は使いません。

上記のように「久しぶり」を使うのには絶対的な長さは決まっておらず、状況や人間関係に応じて使い分けると覚えておきましょう。

「久しぶり」の類語

「久しぶり」の類語・類義語としては、前の時から長い時間が経過したことを意味する「久久」(読み方:ひさびさ)、再び同じことになるまでにかなりの時間を経ていることを意味する「暫く振り」などがあります。

「久方ぶり」の例文

1.長らく引き籠っていたので、久方ぶりの仕事はとても疲れました。
2.高校の同級生と久方ぶりの顔合わせだったので、近況報告などの話に花が咲いた。
3.ずっと禁煙していたが、嫌なことがあって耐えられなくなり久方ぶりに煙草に火をつけました。
4.久方ぶりに霧が晴れて周りを見渡せるようになったので、住民はみんな喜んでいた。
5.怪我から復帰して久方ぶりの試合だが、今までと同じように動けるか不安です。

この言葉がよく使われる場面としては、前にそのことを経験してから再び同じことになるまでに長い日数があったことを表現したい時などが挙げられます。

「久方ぶり」は「久しぶり」と同じ意味を持つ言葉ですが、「久しぶり」をより丁寧にした言い方になります。

「久しぶり」の例文

1.息子からの久しぶりの手紙は、来月結婚することの報告でした。
2.久しぶりに故郷へ帰ったら、村の人たちが歓迎会を開いてくれたので嬉しかった。
3.久ぶりのデートだったので、張り切って化粧をして髪の毛を巻いて行くことにしました。
4.社運を賭けたプロジェクトがやっと終わったので、久しぶりにゆっくり寝ることができます。
5.来月は仕事が暇になるので、久しぶりに北海道旅行に行こうと思います。

この言葉がよく使われる場面としては、前にそのことを経験してから再び同じことになるまでに長い日数があったことを表現したい時などが挙げられます。

「久しぶり」はとても有名な言葉なので、使ったことがある人も多いでしょう。

「久方ぶり」と「久しぶり」どちらを使うか迷った場合は、「久しぶり」をより丁寧に表現したい場合に「久方ぶり」を使います。ただし、「久方ぶり」は敬語ではないので、ビジネスシーンで目上の人に対して使う場合は「ご無沙汰しております」を使いましょう。

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