似た意味を持つ「恐るるに足りない」(読み方:おそるるにたりない)と「恐れるに足りない」(読み方:おそれるにたりない)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「恐るるに足りない」と「恐れるに足りない」という言葉は、どちらも怖がったり不安がったりするほどではないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「恐るるに足りない」と「恐れるに足りない」の違い
「恐るるに足りない」と「恐れるに足りない」の意味の違い
「恐るるに足りない」と「恐れるに足りない」の違いを分かりやすく言うと、「恐るるに足りない」は書き言葉、「恐れるに足りない」は話し言葉という違いです。
「恐るるに足りない」と「恐れるに足りない」の使い方の違い
一つ目の「恐るるに足りない」を使った分かりやすい例としては、「これは恐るるに足りない問題です」「明日の対戦相手は恐るるに足りない」などがあります。
二つ目の「恐れるに足りない」を使った分かりやすい例としては、「相手がどんなに強くても恐れるに足りない」「私たちが力を合わせれば帝国軍など恐れるに足りない」などがあります。
「恐るるに足りない」と「恐れるに足りない」の使い分け方
「恐るるに足りない」と「恐れるに足りない」はどちらも怖がったり不安がったりするほどではないことという同じ意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いあります。
「恐るるに足りない」は書き言葉、「恐れるに足りない」は話し言葉というのが違いです。
書き言葉とは、日常会話ではあまり使われず主に文章を書くときに使われる言葉のことで、話し言葉とは、話したり聞いたり音声によって伝えれる言葉のことです。
「恐るるに足りない」と「恐れるに足りない」の英語表記の違い
「恐るるに足りない」も「恐れるに足りない」も英語にすると「not worth fearing」となります。
「恐るるに足りない」の意味
「恐るるに足りない」とは
「恐るるに足りない」とは、怖がったり不安がったりするほどではないことを意味しています。
「恐るるに足りない」の使い方
「恐るるに足りない」を使った分かりやすい例としては、「勝負の相手として恐るるに足りない」「彼は図体がでかいが肝っ玉は小さいので恐るるに足りない」「準々決勝の相手が優勝候補だろうと恐るるに足りない」などがあります。
「恐るるに足りない」は危険を感じて不安になることや恐怖心を抱くことを意味する「恐るる」と十分でないことを意味する「足りない」が合わさった言葉です。つまり、怖がったり不安がったりするほどではないことを意味しています。
「恐るるに足りない」の「恐るる」は「恐る」の連体形になります。また、「恐るるに足りない」は「恐るるに足らず」と表現しても問題ありませんが、「恐るに足らず」と表現するのは間違えと覚えておきましょう。
「恐るるに足りない」は日常生活では使う機会が少ない言葉ですが、スポーツシーンや漫画やアニメなどのセリフでよく使われています。
「恐るるに足りない」の類語
「恐るるに足りない」の類語・類義語としては、対応しやすいことを意味する「扱いやすい」、便宜的な手段として使いやすいことを意味する「利用しやすい」などがあります。
「恐れるに足りない」の意味
「恐れるに足りない」とは
「恐れるに足りない」とは、怖がったり不安がったりするほどではないことを意味しています。
「恐れるに足りない」の使い方
「恐れるに足りない」を使った分かりやすい例としては、「今回の事件は恐れるに足りない」「彼がどんなに強がろうと恐れるに足りない」「相手が強豪校だろうと恐れるに足りない」などがあります。
「恐れるに足りない」は危険を感じて不安になることや恐怖心を抱くことを意味する「恐れる」と十分でないことを意味する「足りない」が合わさった言葉です。つまり、怖がったり不安がったりするほどではないことを意味しています。
「恐れるに足りない」の「恐れる」は「恐る」の連体形になります。また、「恐れるに足らず」と表現しても問題ありませんが、「恐るに足らず」と表現するのは間違えと覚えておきましょう。
ワンピースの「恐れるに足らんおれァ白ひげだ」が有名
「恐れるに足りない」は日常生活ではあまり使う機会が少ない言葉ですが、スポーツシーンや漫画やアニメなどのセリフでよく使われています。特に有名なのは、人気漫画「ONE PIECE」の登場人物白ひげが言った「恐れるに足らんおれァ白ひげだ」という台詞です。
「恐れるに足りない」の類語
「恐れるに足りない」の類語・類義語としては、自分の思うように扱いやすいことを意味する「御し易い」(読み方:ぎょしやすい)、相手として扱いやすいことを意味する「与し易い」(読み方:くみしやすい)などがあります。
「恐るるに足りない」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、怖がったり不安がったりするほどではないことを表現したい時などが挙げられます。
例文1や例文5のように「恐るるに足りない」はスポーツシーンでよく使われています。
「恐れるに足りない」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、怖がったり不安がったりするほどではないことを表現したい時などが挙げられます。
例文1や例文5のように「恐れるに足りない」はスポーツシーンでよく使われています。
「恐るるに足りない」と「恐れるに足りない」という言葉は、怖がったり不安がったりするほどではないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、文語として使う時には「恐るるに足りない」を、口語として使う時には「恐れるに足りない」を使うようにしましょう。