【インポート】と【インストール】と【ダウンロード】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「インポート」と「インストール」と「ダウンロード」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「インポート」と「インストール」と「ダウンロード」という言葉は、本来の意味は大きく異なりますが混同して使われる傾向があります。




インポートとインストールとダウンロードの違い

インポートとインストールとダウンロードの意味の違い

インポートとインストールとダウンロードの違いを分かりやすく言うと、インポートは変換してデータを取り込む時に使い、インストールはソフトの導入や設定の時に使い、ダウンロードはファイルを複製する時に使うという違いです。

インポートとインストールとダウンロードの使い方の違い

インポートという言葉は、「古い携帯の連絡先を新しい形態にインポートする」「送られてきた表計算データをインポートしたい」などの使い方で、他のアプリで作成されたデータを変換して取り込む機能を意味します。

インストールという言葉は、「ソフトのインストールによって業務効率が大きく変わる」「案内に従ってインストールを行う」などの使い方で、ソフトウェアなどの導入や設定を行って使用できるようにすることを意味します。

ダウンロードという言葉は、「データをダウンロードしてアプリの更新を行う」「写真のダウンロードを忘れた」などの使い方で、ネットワーク上で繋がっているコンピューターなどから手元のコンピューターにファイルなどをコピーすることを意味します。

インポートとインストールとダウンロードの使い分け方

インストールはそのデータをコンピューターで利用できるように設定することを指し、ダウンロードはコンピューターにファイルなどのデータを外部から獲得することを表します。そのため、ダウンロードを経てインストールを行います。

また、インポートは、データを変換して他で作成されたものを取り込むことを指す言葉です。そのため、インストールともダウンロードとも意味が異なります。

これが、インポート、インストール、ダウンロードの明確な違いです。

インポートの意味

インポートとは

インポートとは、他のアプリで作成されたデータを変換して取り込む機能を意味しています。

インポートの英語表記

英語で「import」と表記する単語で、本来は輸入、持ち込むという意味を持ちます。

「インポートブランド」の意味

インポートを使った言葉として、海外から輸入されたブランド品を意味する「インポートブランド」がありますが、本来の輸入の意味を持つ言葉として使われているため、コンピューター上のデータに対して使う場合のインポートと異なります。

表現方法は「インポートする」「インポート先」「インポートできる」

インポートを使った表現として、「電話帳に連絡先をインポートする」「インポート先のフォルダがいっぱいだ」「インポートできる形式へと変換する」などがあります。

単なるデータファイルではなく連絡先であれば、情報を取り込むだけでなく登録までをインポートと表現することができます。

インポートの対義語

インポートの対義語・反対語としては、他のアプリで利用できる形式にデータを変換する機能を意味する「エクスポート」があります。

インストールの意味

インストールとは

インストールとは、ソフトウェアなどの導入や設定を行って使用できるようにすることを意味しています。

インストールを使った言葉として、「インストールプログラム」「インストールウィザード」があります。

「インストールプログラム」の意味

一つ目の「インストールプログラム」とは、コンピューターにアプリを導入するために使うソフトを指す言葉で、インストーラーやセットアッププログラムとも言われます。

「インストールウィザード」の意味

二つ目の「インストールウィザード」とは、ソフトウェアのインストールを対話形式で行う機能を指す言葉です。

利用規約などの確認や、ソフトの保存先の指定、その他詳細な設定などを一つ一つ行い、ユーザーが同意する旨のボタンをクリックしていく方法で、最終的に「完了」などを押した時点でインストールが終了します。

インストールの対義語

インストールの対義語・反対語としては、コンピューターでインストールしたアプリケーションを削除することや、導入するより前の設定に戻すことを意味する「アンインストール」があります。

インストールの類語

インストールの類語・類義語としては、部品などを取り付けることを意味する「装着」、ある物事や条件を作り定めることを意味する「設定」、必要な建物や機器などを備え付けることを意味する「設備」などがあります。

ダウンロードの意味

ダウンロードとは

ダウンロードとは、ネットワーク上で繋がっているコンピューターなどから手元のコンピューターにファイルなどをコピーすることを意味しています。

ダウンロードを使った言葉として、「違法ダウンロード」「ダウンロード動画販売」があります。

「違法ダウンロード」の意味

一つ目の「違法ダウンロード」とは、インターネット上に不正にアップロードされた音楽や映像などのコンテンツを、不正であると分かっていながらダウンロードする行為を指す言葉です。

2010年に著作権法が改正され、違法化されることとなりました。

「ダウンロード動画販売」の意味

二つ目の「ダウンロード動画販売」とは、インターネットを利用した映像コンテンツの販売形式を指す言葉で、デジタルセル配信やESTとも呼ばれています。

ブルーレイやDVDなどのディスクを販売するパッケージ販売と異なり、パソコンや持ち運びが可能なタブレット端末やスマートフォンで映像を視聴することが出来る点がメリットとされています。

ダウンロードの対義語

ダウンロードの対義語・反対語としては、インターネットなどで通信回線を用いてまとまったデータファイルを送信することを意味する「アップロード」があります。

インポートの例文

1.インポートファイルの形式を間違えていたため、元データの変換をしなければならなかった。
2.機種によって連絡先のインポート方法が異なるため引継ぎが面倒であることから、今の端末にはほとんどデータが入っていない。
3.アカウントの認証を他の端末でし直すと、紐付けされていた情報が勝手にインポートされてくれるため便利だ。

この言葉がよく使われる場面としては、他のアプリで作成されたデータを変換して取り込む機能を意味する時などが挙げられます。

どの例文のインポートも、インストールやダウンロードに置き換えて使うことができません。

インストールの例文

1.友人にとあるゲームアプリのインストールをするように言われた翌日からほとんど毎日一緒に遊んでいる。
2.一度削除したアプリを再インストールして使い始めたが、どうして使っていなかったのかと後悔している。
3.購入したソフトを別のパソコンでも使用することができるが、合計2台までしかインストールが認められていない。

この言葉がよく使われる場面としては、ソフトウェアなどの導入や設定を行って使用できるようにすることを意味する時などが挙げられます。

例文2の「再インストール」は前データが残っている場合もありますが、再度そのアプリやソフトなどを使うための導入などを行うことからインストールという言葉が使われます。

ダウンロードの例文

1.ダウンロードフォルダを整理していないからか、一度ダウンロードしたはずのものが見つからず困っている。
2.ソフトの新しいバージョンをダウンロードするに当たって、パソコン側のバージョンアップも行う必要があるようだ。
3.地図情報のダウンロードを怠ると、地図上に道がない箇所を通ることになったり、目印となる店舗がなくなっていたりする。

この言葉がよく使われる場面としては、ネットワーク上で繋がっているコンピューターなどから手元のコンピューターにファイルなどをコピーすることを意味する時などが挙げられます。

例文1の「ダウンロードフォルダ」に、パソコンでダウンロードしたファイルやフォルダが一時的に置かれますが、設定を変更している場合もあるため必ずしもダウンロードフォルダが存在するわけではありません。

インポートとインストールとダウンロードどれを使うか迷った場合は、データの取り込みを表す場合は「インポート」を、導入や設定を表す場合は「インストール」を、ファイルの複製を表す場合は「ダウンロード」を使うと覚えておけば間違いありません。

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