似た意味を持つ「今朝方」(読み方:けさがた)と「今朝」(読み方:けさ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「今朝方」と「今朝」という言葉は、どちらも今日の朝を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
今朝方と今朝の違い
今朝方と今朝の意味の違い
今朝方と今朝の違いを分かりやすく言うと、今朝方は具体的な時間と合わせて使うことが出来ず、今朝は具体的な時間と合わせて使うことが出来るという違いです。
今朝方と今朝の使い方の違い
一つ目の今朝方を使った分かりやすい例としては、「今朝方、大きな地震がありました」「今朝方はこの冬一番の冷え込みでした」「今朝方は雨が降ったようです」「今朝方から熱を出して仕事を休んでいます」などがあります。
二つ目の今朝を使った分かりやすい例としては、「今朝6時の気温は-5℃でした」「今朝は何時に起きましたか」「今朝の各地の最低気温を比べる」「今朝の地震の震源地はどこだろう」「その事件は今朝の新聞で知りました」などがあります。
今朝方と今朝の使い分け方
今朝方と今朝という言葉は、どちらも今日の朝のころを表し、ほぼ同じ意味で使われる言葉ですが、使い方には少し違いがあります。
今朝方とは、今日の朝のころを意味し、話し手が過ごしている日の朝の時間帯を指す言葉です。今朝の何時であるか明らかでない場合や、今朝の何時であるかが重要でない場合に「今朝方」と使われています。また、「今朝方は雨が降った」のように、ある一定の時間を指すこともあります。
今朝とは、今日の朝のことを意味し、話し手が過ごしている朝のことを指す言葉です。朝の時間帯を漠然と指すこともありますが、「今朝6時に」「今朝は何時に」など、今朝のうちでも時間をピンポイントで指し示す時にも用いられています。
つまり、今朝方と今朝という言葉が指している時間帯はほとんど一致していますが、「今朝」は時間をピンポイントで表す時にも用いられています。「今朝方」は「今朝方6時に」など具体的な時間と合わせて使うことは出来ません。
また、今日の朝の時間帯を漠然と表す場合、「今朝」よりも「今朝方」を用いたほうが丁寧な印象を受けるので、改まった場面では「今朝方」を使う方が良いでしょう。これらが、二つの言葉の明確な違いになります。
今朝方と今朝の英語表記の違い
今朝方も今朝も英語にすると「this morning」となり、例えば上記の「今朝方、地震がありました」を英語にすると「There was an earthquake this morning 」となります。
今朝方の意味
今朝方とは
今朝方とは、今日の朝のころ、今朝ほどを意味しています。
今朝方の使い方
今朝方を使った分かりやすい例としては、「今朝方はパラパラと雨が降っていました」「何時か覚えていないけど、今朝方おばから連絡がありました」「今朝方、急に子供が敬語で話しかけてきました」「今朝方、孫が生まれました」などがあります。
その他にも、「今朝方の地震の震度をご存知ですか」「今朝方、阪神高速で覆面パトカーが事故を起こしたそうです」「今朝方めずらしい鳥の鳴き声が聞こえました」「今朝方から体調を崩して寝込んでいます」などがあります。
今朝方の読み方
今朝方の読み方は「けさがた」です。誤って「こんちょうがた」「けさほう」などと読まないようにしましょう。
今朝方という言葉の「方」とは、時に関する名詞に付いて、だいたいその時分という意味を表します。今日の朝を表す「今朝」と結び付き、今朝方とは今日の朝のころを意味します。「今朝ほど」「今朝程」と言い換えることができます。
今朝方の時間帯は何時から何時まで
今朝方の時間帯は何時から何時まで、といった定義はありません。一般的に夜が明けようとする午前4時頃から午前10時頃までを指すことが多い、漠然とした範囲を示します。そのため、時間がはっきりしないような事象に対して、ビジネスの場でも日常会話でも使われる言葉です。
今朝方の対義語
今朝方の対義語・反対語としては、日の暮れがたや日の沈むころを意味する「夕方」、日の暮れるころを意味する「夕暮れ」、日の暮れるころや暮れ方を意味する「晩方」などがあります。
今朝方の類語
今朝方の類語・類義語としては、今日の朝のころを意味する「今朝程」、朝のあいだや早朝のころを意味する「朝方」、夜の明けようとするころを意味する「明け方」、夜の明けきらないころを意味する「朝まだき」などがあります。
今朝の意味
今朝とは
今朝とは、今日の朝、この朝を意味しています。
今朝の使い方
今朝を使った分かりやすい例としては、「今朝のニュースは暗い話ばかりだ」「今朝の最低気温ランキングをチェックする」「今朝の三枚おろしは上手に出来た」「今朝の秋田市の天気はどうですか」などがあります。
その他にも、「今朝の天気予報では雨が降るそうです」「今朝、私の意思を両親に伝えました」「今朝とは何時のことですか」「朝礼で言う今朝の一言に悩む」「今朝は英語の勉強をする時間がなかった」などがあります。
今朝の読み方
今朝の読み方には二通りあり、「けさ」の他に「こんちょう」とも読みますが、一般的には「けさ」と読まれています。誤って「こんあさ」と読まないようにしましょう。
今朝とは、今日の朝を意味し、話し手が過ごしている当日の朝を指す時に用いられる言葉です。日常会話だけでなく、ビジネスシーンでも多用されています。
今朝の対義語
今朝の対義語・反対語としては、いま過ごしている晩や今日の晩を意味する「今晩」、いま過ごしている夜や今日の夜を意味する「今夜」、今夜や今晩を意味する「今宵」などがあります。
今朝の類語
今朝の類語・類義語としては、夜明けから正午ごろまでの間を意味する「朝」、朝早いときや朝早いうちを意味する「早朝」、夜が明けてから正午までの間を意味する「午前」、早朝や早旦を意味する「早天」などがあります。
今朝方の例文
この言葉がよく使われる場面としては、今日の朝のころを表現したい時などが挙げられます。
今朝方とは、話し手が過ごしている日の朝の時間帯を指す言葉です。何時であることか分からなかったり、何時であることが重要でない場合に、今日の朝のころを漠然と表したい時に用いられています。
今朝の例文
この言葉がよく使われる場面としては、今日の朝を表現したい時などが挙げられます。
例文4に関して、今朝が指している朝の時間帯は、何時から何時までという定義はありません。一般的には夜明けから正午ごろまでの間を表しますが、気象庁の天気予報等では午前6時頃から午前9時頃までを指しています。
今朝方と今朝という言葉は、どちらも今日の朝を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、漠然とした今朝の時間帯を丁寧に表現したい時は「今朝方」を、具体的な時間とともに今日の朝を表現したい時は「今朝」を使うようにしましょう。