【人の噂も四十九日】と【人の噂も七十五日】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「人の噂も四十九日」(読み方:ひとのうわさもしじゅうくにち)と「人の噂も七十五日」(読み方:ひとのうわさもしちじゅうごにち)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「人の噂も四十九日」と「人の噂も七十五日」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「人の噂も四十九日」と「人の噂も七十五日」の違い

「人の噂も四十九日」は「人の噂も七十五日」の間違い

「人の噂も四十九日」と「人の噂も七十五日」の違いを分かりやすく言うと、「人の噂も四十九日」とは「人の噂も七十五日」の間違った使い方、「人の噂も七十五日」とは世間の噂は長く続かずしばらくすれば忘れられるものであることです。

「人の噂も四十九日」は誤字

一般的には「人の噂も四十九日」という言葉は存在しません。読み方が似ていることから、「人の噂も七十五日」のことを間違えて「人の噂も四十九日」を使っている人がほとんどです。

「人の噂も七十五日」は正しい日本語

正しい言葉である「人の噂も七十五日」を使った分かりやすい例としては、「人の噂も七十五日というしそんなに気にする必要はないだろう」「あれだけ騒がれたのにもうみんな忘れているので、まさに人の噂も七十五日だ」などがあります。

「人の噂も七十五日」という言葉はあっても、「人の噂も四十九日」という言葉は存在しません。同時に「人の噂も七十五日」という単語の意味について「世間の噂は長く続かずしばらくすれば忘れられるものであること」と覚えておきましょう。

「人の噂も七十五日」の英語表記

「人の噂も七十五日」を直訳した英語表現ないのですが、近い表現として「驚きは9日しか続かないこと」を意味する「A wonder lasts but nine days」があります。

「人の噂も四十九日」の意味

「人の噂も四十九日」とは

「人の噂も四十九日」とは、「人の噂も七十五日」の間違った使われ方です。

「人の噂も四十九日」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「人の噂も七十五日」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「人の噂も四十九日」と間違えやすい理由

「人の噂も四十九日」と「人の噂も七十五日」を間違ってしまう理由としては、「しじゅうくにち」と「しちじゅうごにち」の発音が似ていることと、「七十五日」よりも「四十九日」の方が広く一般的に使われているという点です。

しかし、「四十九日」とは人の死後49日目やその日に行う法要のことを意味する仏教用語になります。

したがって、「四十九日」は人の噂や「七十五日」とは全く関係ない言葉なので、「人の噂も四十九日」は誤用であると覚えて覚えておきましょう。また、「人の噂も四十五日」や「人の噂も七十九日」などの正しい日本語ではありません。

「四十九日」の数え方は地域によって異なるところもありますが、基本的に故人様が亡くなった日を1日目とし、そこから数えて49日目を「四十九日」とする形が一般的です。例えば、命日が4月3日であれば四十九日法要は5月21日に行います。

「人の噂も七十五日」の意味

「人の噂も七十五日」とは

「人の噂も七十五日」とは、世間の噂は長く続かずしばらくすれば忘れられるものであることを意味しています。

「人の噂も七十五日」の読み方

「人の噂も七十五日」の読み方は「ひとのうわさもしちじゅうごにち」です。誤って「ひとのうわさもななじゅうごにち」と読まないようにしましょう。

「人の噂も七十五日」の使い方

「人の噂も七十五日」を使った分かりやすい例としては、「人の噂も七十五日というし些細なミスなどみんなすぐ忘れるだろう」「人の噂も七十五日というので芸能人のスキャンダルもすぐ風化するだろ」「人の噂も七十五日というしすぐに騒がれなくなるだろう」などがあります。

「人の噂も七十五日」とは人々が噂をしていたとしても七十五日程度ということ、つまり、世間の噂は長く続かずしばらくすれば忘れられるものであることを意味することわざです。

そのため、噂などのはみんなすぐ忘れるので気にしないでいいだろうや、一時に噂に惑わされる必要ありませんというニュアンスで使います。

「人の噂も七十五日」の語源

ではなぜ「七十五日」が使われているのかというと、昔の日本で用いられていた五季節が元になったと言われています。現代の日本では春夏秋冬の四季節ですが、昔の日本には「土用」という5つ目の季節がありました。

この「土用」は18日間で春夏秋冬の4つの季節の前に1回ずつ入り、年に4回入ります。簡単に言うならば次の季節に入るための準備期間です。そしてこの土用を除くと春夏秋冬の一期間は73日になります。ここからキリのよい数字を用いて一季節75日と考えられるようになりました。

このことが転じて、季節が変われば噂話などみんな忘れるという意味で、「七十五日」という言葉が使われるようになりました。

この他にも、農作物は種まきをしてから収穫するまではだいたい75日とされており、これが転じて、噂の種が撒かれてから75日程で収束を迎えるという説や、75日後は収穫で忙しくなるため噂どころではなくなるという説もありますが、一番有力なのは五季節の説であると覚えておきましょう。

「人の噂も七十五日」の類語

「人の噂も七十五日」の類語・類義語としては、人が取り沙汰する面白おかしい話などすぐに忘れられることを意味する「世の取り沙汰も七十五日」、良いことも悪いことも簡単に忘れられてしまうことを意味する「善きも悪しきも七十五日」などがあります。

「人の噂も四十九日」の例文

1.「人の噂も四十九日」という言葉は存在しないので、おそらく「人の噂も七十五日」の言い間違いだろう。
2.「人の噂も七十五日」という言葉は世間の噂は長く続かずしばらくすれば忘れられるものであることで、「人の噂も四十九日」という言葉はない。
3.「人の噂も四十九日」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.人の噂も四十九日というしそんなに気にしなくていいと思うよという言葉を使う人はいるが、正しくは人の噂も七十五日というしそんなに気にしなくていいと思うよです。
5.人の噂も七十五日というのでこの件は早く忘れて欲しいですという言葉はあるが、人の噂も四十九日というのでこの件は早く忘れて欲しいですという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「人の噂も七十五日」という言葉を間違えて「人の噂も四十九日」と表現している時などが挙げられます。

「人の噂も四十九日」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「人の噂も七十五日」を間違えて使っている可能性が高いです。

「人の噂も四十九日」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「人の噂も四十九日」ではなく、「人の噂も七十五日」と表現するのが正しい使い方になります。

「人の噂も七十五日」の例文

1.一時期は話題になっていたが、今は誰も話題に上げていません。まさに人の噂も七十五日だ。
2.人の噂も七十五日だというし、そんなに深く気にしなくてもいいだろう。
3.とある芸能人のスキャンダルがニュースになったが、人の噂も七十五日というしみんなすぐ忘れるだろう。
4.人の噂も七十五日というが、企業の不正をこのまま風化させるのは良くないだろう。
5.些細な失敗は気にしなくてといいと思うよ。人の噂も七十五日というしみんなすぐ忘れるさ。

この言葉がよく使われる場面としては、世間の噂は長く続かずしばらくすれば忘れられるものであることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、噂なんてすぐ忘れ去られるので気にする必要はないというニュアンスで使われることが多い言葉です。

「人の噂も四十九日」と「人の噂も七十五日」どちらを使うか迷った場合は、「人の噂も四十九日」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「人の噂も七十五日」を使うようにしましょう。

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