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【直る】と【治る】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「なおる」という読み方の「直る」と「治る」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「直る」と「治る」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「直る」と「治る」の違い

「直る」と「治る」の意味の違い

「直る」と「治る」の違いを分かりやすく言うと、「直る」とは生物にも無生物にも使える、「治る」とは生物にしか使えないという違いです。

「直る」と「治る」の使い方の違い

一つ目の「直る」を使った分かりやすい例としては、「壊れていたパソコンが直る」「彼の機嫌が明日までに直るといいな」「姿勢が悪いのが直る」「故障していた車が直る」「このパソコンは直りますか」などがあります。

二つ目の「治る」を使った分かりやすい例としては、「傷口が塞がって治る」「病気が完全に治るまで安静にしておくように言われました」「手術をして病気が治る」などがあります。

「直る」と「治る」の使い分け方

「直る」と「治る」はどちらも元の良好な状態に戻ることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「直る」は人の性格や機械の調子などの生物と無生物どちらにも使えるのに対して、「治る」は生物の健康に対してしか使えないというのが一番の違いになります。

そのため、「携帯電話が治る」は誤りで「携帯電話が直る」が正しい日本語です。また、「病気がなおる」であれば「直る」を使っても問題ないのですが、「治る」を使った「病気が治る」の方が適しています。

「直る」と「治る」の英語表記の違い

「直る」を英語にすると「heal」「mend」となり、例えば上記の「このパソコンは直りますか」を英語にすると「Can you mend this personal computer」となります。

一方、「治る」を英語にすると「recover」「get well」「be cured」「heal」となり、例えば上記の「私の風邪は治りました」を英語にすると「I have recovered from my cold」となります。

「直る」の意味

「直る」とは

「直る」とは、元の良好な状態に戻ることを意味しています。その他にも。良好な状態に改まることの意味も持っています。

表現方法は「機械が直る」「故障が直る」「携帯が直る」

「機械が直る」「故障が直る」「携帯が直る」「不具合が直る」「性格が直る」「機嫌が直る」などが、「直る」を使った一般的な言い回しになります。

「直る」の使い方

「彼女の機嫌が直る」「壊れていたスマートフォンが直る」「故障していた洗濯機が直る」などの文中で使われている「直る」は、「元の良好な状態に戻ること」の意味で使われています。

一方、「バラバラの人達が一列に直る」「子供の頃の悪い癖が直る」などの文中で使われている「直る」は、「良好な状態に改まること」の意味で使われています。

「直る」は二つの意味を持つ言葉ですが、どちらの意味でも使われています。また、「直る」の特徴としては、生物にも無生物にも使えるという点です。ただし、病気や怪我などに対しては「直る」よりも「治る」の方を使うのが一般的と覚えておきましょう。

「直る」は「直った」や「直れ」などのように過去形や命令形にして使うことも可能です。

「直る」の類語

「直る」の類語・類義語としては、元の状態に返ることを意味する「戻る」、一度変化したものが前や元の状態になることを意味する「返る」などがあります。

「治る」の意味

「治る」とは

「治る」とは、病気や怪我が回復することを意味しています。

表現方法は「傷が治る」「病気が治る」「怪我が治る」

「傷が治る」「病気が治る」「怪我が治る」などが、「治る」を使った一般的な言い回しになります。

「治る」の使い方

「治る」を使った分かりやすい例としては、「傷が治るのに1ヶ月はかかると言われました」「病気が完全に治る」「朝から続いていた腹痛が治る」「病気が治ったので一安心です」「顔の傷が綺麗に治る」「病気が治ったら旅行に行きたい」などがあります。

「治る」は病気や怪我が回復することを意味しており、病気や怪我になるのは生き物だけなので、生物に対してしか使えない言葉になります。機械などの無生物に対しては「治る」ではなく、「直る」を使うと覚えておきましょう。

「治る」は「治った」などのように過去形にして使うことも可能です。

「治る」の類語

「治る」の類語・類義語としては、悪い状態になったものが元の状態に戻ることを意味する「回復」、病気や怪我などが治ることを意味する「治癒」、病気が良くなることを意味する「軽快」、病気や傷などが治ることを意味する「癒える」(読み方:いえる)などがあります。

「直る」の例文

1.自分の非を認めてきちんと謝ったら、彼女の機嫌が直りました。
2.壊れていたパソコンを修理に出したら、きちんと直っていて良かったです。
3.台風で壊れていた橋が直ったので、やっと隣町へいけるようになりました。
4.人前で話す練習を続けていたら、子供の頃から続いてた上がり症が直る。
5.整体に通い始めたら、猫背だった姿勢も直るようになりました。
6.壊れていたパソコンを友人に修理を頼んだら、すぐに直して返してくれたので、何かお礼をしなくてはならないな。
7.むかしはおばあさんが調子の悪いテレビを叩くと直るなんていう神話があったけど、今じゃ考えられないものだね。
8.夜更かしは生活習慣をしっかりと管理すれば直るといわれたが、わたしの生活習慣は夜型なのだからこれが正常なのだ。
9.街でマナーの悪い大人たちなんかを見ると、大人になると直る性格も直せなくなるのだなと子供ながらに考えていた。
10.壊れた車を直っているように見せかけて、激安中古車として売っているなんて、なんてインチキ臭い商売なんだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、元の良好な状態に戻ることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、良好な状態に改まることを表現したい時にも使います。

例文1から例文3の「直る」は元の良好な状態に戻ること、例文4と例文5の「直る」は良好な状態に改まることの意味で使っています。

「治る」の例文

1.手術をしたとしても治る確率は50%と、医者から厳しい言葉を言われました。
2.病気が治るまでは絶対に安静と、担当医から厳しく言われました。
3.重い病気が治ったので、昔みたいに外で遊ぶことができるようになりました。
4.病院で貰った薬を飲んだら、風邪が治ったので一安心です。
5.傷が完全に治るのには数か月かかると、お医者さんから言われました。
6.お医者さんから病気が治るまでは安静にしなくてはならないと言われているのに、息子は外に出ようとしていたのであわてて止めた。
7.傷が治るのに一か月はかかるといわれて、男は大会に出られないことを悔やんでも悔やみきれない様子だった。
8.手術によって顔の傷がきれいに治っていたので、外に出るときに顔を隠さず生活できると彼女はとても喜んでいた。
9.その女性は襲われたときの身体の傷は治ったが、こころの傷は治らないままだったので、週一回カウンセリングを受けている。
10.日々のストレスからくる不調は睡眠や栄養を取り体を十分に休めれば治るのだが、忙しい人にはなかなか難しいことだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、病気や怪我が回復することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「治る」は生物に対してしか使えない言葉になります。

「直る」と「治る」はどちらも元の良好な状態に戻ることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、生物にも無生物にも使えるのが「直る」、生物にしか使えないのが「治る」と覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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