似た意味を持つ「アイキャッチ」と「サムネイル」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「アイキャッチ」と「サムネイル」という言葉は、「目を引くような画像」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
アイキャッチとサムネイルの違い
アイキャッチとサムネイルの意味の違い
アイキャッチとサムネイルの違いを分かりやすく言うと、アイキャッチは注意を引き続けるものを表現する時に使い、サムネイルは簡潔にまとめ縮小されたものを表現する時に使うという違いです。
アイキャッチとサムネイルの使い方の違い
一つ目のアイキャッチを使った分かりやすい例としては、「アイキャッチ画像は一目で何が中身が理解できるものにしたい」「このアニメはアイキャッチまで豪華で面白い」「CMがなくともアイキャッチを入れて前編後編と分けた」などがあります。
二つ目のサムネイルを使った分かりやすい例としては、「サムネイルを作成するシステムのおかげで開かずとも内容が分かる」「サムネイルのデザインは目立つだけでなく分かりやすいものがいい」「SNSでサムネイルの表示をオフにしている」などがあります。
アイキャッチとサムネイルの使い分け方
アイキャッチとサムネイルは、どちらも人の気を引くような画像を指す言葉ですが、使われ方が若干異なります。
アイキャッチは、テレビCMの前後や番組終了後に挿入される画像や短い映像、ウェブサイトのタイトル画像や目を奪うような広告を指す言葉です。どちらも興味を持ったままの状態を維持させる目的で使われています。
一方のサムネイルは、画像や文書などのファイルを縮小表示したものを指す言葉で、内容を簡単に知るための見出しとして使われています。また、動画投稿サイトなどでは、サムネイル画像を選ぶこともできるため、専用の画像が用意されることもあります。
つまり、アイキャッチは注意を引き続けるものとして使われていますが、サムネイルは作品内容を簡潔にわかりやすくまとめ縮小されたものとして使われているという違いがあります。
アイキャッチ画像が縮小されてサムネイル画像となることもあるため、アイキャッチであったとしてもサムネイルと呼ばれることがあります。
アイキャッチとサムネイルの英語表記の違い
アイキャッチを英語にすると「eye-catching」となり、例えば上記の「アイキャッチ画像」を英語にすると「the eye-catching image」となります。
一方、サムネイルを英語にすると「thumbnail」「thumb-nail」となり、例えば上記の「サムネイルを作成する」を英語にすると「create a thumbnail」となります。
アイキャッチの意味
アイキャッチとは
アイキャッチとは、視聴者の目を引くような画像や短い映像を意味しています。
その他にも、目を奪うような広告を意味する言葉としても使われています。
表現方法は「アイキャッチ画像」「アイキャッチ効果」「アイキャッチデザイン」
「アイキャッチ画像」「アイキャッチ効果」「アイキャッチデザイン」などが、アイキャッチを使った一般的な言い回しです。
アイキャッチの使い方
「このアニメのアイキャッチではデフォルメされたキャラクターが踊っている」「アイキャッチが原作者描き下ろしのもので興奮した」などの文中で使われているアイキャッチは、「CMの前後や番組の最後に挿入される画像や短い映像」の意味で使われています。
一方、「アイキャッチ画像は分かりやすさを重視したい」「アイキャッチのおかげで何を見ているのかが分かりやすい」「アイキャッチデザインの参考になる」などの文中で使われているアイキャッチは、「目を引くような広告」の意味で使われています。
アイキャッチの語源
アイキャッチは英語で「eye-catching」と表記され、人目を引く様子や目立つ様子を意味する言葉として使われています。アイキャッチという言葉自体は和製英語で、「eye-catch」の発音が「I catch」と同じであるため、英語として使うには不向きです。
映像用語としてのアイキャッチ
映像用語として使われる場合は、番組が終了した後に表示される提供クレジットの背景や、本編終了後に放映される静止画や短い映像を指します。また、後者は「エンドカード」と呼ばれることも多く、アニメでは書き下ろしイラストなどが使われることもあります。
広告用語としてのアイキャッチ
また、広告用語として使われる場合は、人の目を引いて購買意欲を高めるような写真やイラストを指します。「アイ・キャッチャー」とも呼ばれ、この宣伝効果を高めるために、「三つのB」と呼ばれる美人、動物、赤ん坊を使うことが好まれています。
アイキャッチの対義語
アイキャッチの対義語・反対語としては、華やかではなく目立たない様子を意味する「地味」があります。
アイキャッチの類語
アイキャッチの類語・類義語としては、視聴者の注意を引くような要素を意味する「アテンション・ゲッター」、広告や宣伝において強い印象を与えるように工夫された謳い文句を意味する「キャッチフレーズ」などがあります。
サムネイルの意味
サムネイルとは
サムネイルとは、画像や文書などのファイルを縮小表示したものを意味しています。
表現方法は「サムネイル画像」「サムネイル表示」「サムネイルを作る」
「サムネイル画像」「サムネイル表示」「サムネイルを作る」などが、サムネイルを使った一般的な言い回しです。
サムネイルの使い方
サムネイルを使った分かりやすい例としては、「サムネイルデザインも動画投稿者自ら手がけているらしい」「サムネイル作成を代行してくれるサービスもある」「表示されたサイムネイルだけでは文章内容は思い出せなかった」などがあります。
その他にも、「このサムネイルではきっと誰も見てくれないだろう」「タップしたいと思えるサムネイルに仕上がったのではないだろうか」「サムネバイバイなどサムネイルを使った俗語も存在する」などがあります。
日本語でも、本編内容が分かりやすく簡略化された画像や縮小された画像を表し、説明書や案内書の品目一覧に使われている画像や、コンピュータファイルの表示画面で使われています。
また、動画や画像を気軽に投稿できるサイトやSNSが普及した今日では、データ容量が大きいものが縮小されて表示されたり、そのコンテンツの内容を一目で分かりやすくまとめた画像を指す言葉として使われることが多くあります。
そのため、上記例文の「サムネイルデザイン」「サムネイル作成を代行」など、より広告宣伝効果を高めるためのサムネイルを作成する仕事や依頼も増加傾向にあります。
サムネイルの語源
サムネイルは英語で「thumbnail」「thumb-nail」と表記され、親指の爪や非常に小さいもの、これが転じて簡略された様子を表します。「サムネール」と表記されたり、「サムネ」と省略されることもあります。
サムネイルの類語
サムネイルの類語・類義語としては、印刷や表示する前に一時的に結果を確認出来る機能を意味する「プレビュー」、商品などの一部などを買い手に知らせるためのものを意味する「見本」などがあります。
アイキャッチの例文
この言葉がよく使われる場面としては、視聴者の目を引くような画像や短い映像を意味する時などが挙げられます。
例文3から例文5のアイキャッチは、目を引くような広告を意味する言葉として使われています。
サムネイルの例文
この言葉がよく使われる場面としては、画像や文書などのファイルを縮小表示したものを意味する時などが挙げられます。
例文1の「サムネイルスケッチ」とは、小さなラフを意味する言葉です。企画段階で思いついたアイデアを描き出したもので、他者に見せるためのものではないため雑でも多く生み出されるものです。
アイキャッチとサムネイルは、どちらも「目を引くような画像」を表します。どちらを使うか迷った場合は、注意を引き続けるものを表す場合は「アイキャッチ」を、簡潔にまとめ縮小されたものを表す場合は「サムネイル」を使うと覚えておけば間違いありません。