似た意味を持つ「であれば」と「でしたら」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「であれば」と「でしたら」という言葉は、どちらも前に述べた事柄を仮定しそれを受けて話を展開することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「であれば」と「でしたら」の違い
「であれば」と「でしたら」の意味の違い
「であれば」と「でしたら」の違いを分かりやすく言うと、「であれば」よりも「でしたら」の方が丁寧な表現という違いです。
「であれば」と「でしたら」の使い方の違い
一つ目の「であれば」を使った分かりやすい例としては、「今週の日曜日であれば問題ありません」「もし在庫があるのであれば注文したいです」「忙しいようであれば日程を調整いたします」「車で行くのであれば私を乗せてってくれますか」などがあります。
二つ目の「でしたら」を使った分かりやすい例としては、「それでしたらこちらの商品をいかがでしょうか」「午後の回でしたらまだ空きがありますよ」「私の考え違いでしたら大変申し訳ございません」などがあります。
「であれば」と「でしたら」の使い分け方
「であれば」と「でしたら」はどちらも前に述べた事柄を仮定しそれを受けて話を展開することを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「であれば」よりも「でしたら」の方が丁寧な表現という点です。
したがって、ビジネスシーンなどのよりかしこまった場面で使いたい場合は、丁寧な表現である「でしたら」の方を使うのがいでしょう。
「であれば」と「でしたら」の英語表記の違い
「であれば」も「でしたら」も英語にすると「if」となり、例えば上記の「車で行くのであれば私を乗せてってくれますか」を英語にすると「Are you going by car,If so, can I get a ride」となります。
「であれば」の意味
「であれば」とは
「であれば」とは、前に述べた事柄を仮定しそれを受けて話を展開することを意味しています。
表現方法は「であればなおさら」「であればこそ」「であればあるほど」
「であればなおさら」「であればこそ」「であればあるほど」などが、「であれば」を使った一般的な言い回しです。
「であれば」の使い方
「であれば」を使った分かりやすい例としては、「可能であれば日程の変更をお願いしたいです」「私はお寿司であれば何でも大好きです」「彼が同行してくれるのであれば安心だ」「であればこの件は一旦保留にした方がいいだろう」などがあります。
「であれば」は前に述べた事柄を仮定しそれを受けて話を展開することを意味しており、接続詞的な表現として使う言葉です。
また、「であれば」は敬語表現ではないので、そのままだとビジネスシーンで使えませんが、「課長がいらっしゃるのであれば」などのように、前後の文章を敬語表現にすることによって、ビジネスシーンでも使うことができます。
「であれば」は様々な使い方ができるのが特徴です。
一つ目は「〇〇であれば、□□します」のように、相手を気遣う表現として使います。
二つ目は「可能であれば〇〇をしてください」のように、相手に対しての依頼をする表現として使います。
三つ目は「もし〇〇であれば」のように、強い仮定の表現として使います。
四つ目は「であれば〇〇」のように、相手の発言に対しての文頭の切り出しとしても使うことができます。
「であれば」の類語
「であれば」の類語・類義語としては、仮定を表わす接続詞のことを意味する「ならば」、 前に示された事柄を受けてそれに対する判断や意見などを導くことを意味する「それなら」などがあります。
「でしたら」の意味
「でしたら」とは
「でしたら」とは、前に述べた事柄を仮定しそれを受けて話を展開することを意味しています。
表現方法は「でしたら大丈夫です」「それでしたら」「でしたらご容赦ください」
「でしたら大丈夫です」「それでしたら」などが、「でしたら」を使った一般的な言い回しになります。
「でしたら」の使い方
「でしたら」を使った分かりやすい例としては、「何か情報が必要でしたらお気軽にお声かけください」「集合時間に遅れるようでしたらご連絡お願いいたします」「ご希望でしたら郵送も可能となっています」「それについて何かご存じでしたら教えていただけませんか」などがあります。
「でしたら」は前に述べた事柄を仮定しそれを受けて話を展開することを意味する丁寧語です。丁寧語とは、丁寧な言い方をすることによって相手への敬意を示すことを意味しています。
したがって、「でしたら」はビジネスシーンなどで、目上の人に対しても使うことが可能です。
「でしたら」は「であれば」を丁寧にした表現なので、「であれば」のように様々な使い方ができるのが特徴になっています。
一つ目は「〇〇でしたら、□□します」のように、相手を気遣う表現として使います。
二つ目は「可能でしたら〇〇をしてください」のように、相手に対しての依頼をする表現として使います。
三つ目は「もし〇〇でしたら」のように、強い仮定の表現として使います。
四つ目は「でしたら〇〇」のように、相手の発言に対しての文頭の切り出しとしても使うことができます。
「でしたら」の類語
「でしたら」の類語・類義語としては、その通りであることを意味する「左様なら」、そうであるという仮定を意味する「然らば」などがあります。
「であれば」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、前に述べた事柄を仮定しそれを受けて話を展開することを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「であれば」は仮定の意味を持つ接続詞的な表現として使うことが多い言葉です。
「でしたら」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、前に述べた事柄を仮定しそれを受けて話を展開することを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「でしたら」はビジネスシーンでも使うことができる言葉です。
「であれば」と「でしたら」はどちらも前に述べた事柄を仮定しそれを受けて話を展開することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「であれば」を丁寧に表現した言葉が「でしたら」と覚えておきましょう。