似た意味を持つ「大変申し上げにくいのですが」(読み方:たいへんもうしあげにくいのですが)と「誠に申し上げにくいのですが」(読み方:まことにもうしあげにくいのですが)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「大変申し上げにくいのですが」と「誠に申し上げにくいのですが」という言葉は、どちらもとても言いにくいことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「大変申し上げにくいのですが」と「誠に申し上げにくいのですが」の違い
「大変申し上げにくいのですが」と「誠に申し上げにくいのですが」の意味の違い
「大変申し上げにくいのですが」と「誠に申し上げにくいのですが」の違いを分かりやすく言うと、「大変申し上げにくいのですが」よりも、「誠に申し上げにくいのですが」の方が丁寧な表現という違いです。
「大変申し上げにくいのですが」と「誠に申し上げにくいのですが」の使い方の違い
一つ目の「大変申し上げにくいのですが」を使った分かりやすい例としては、「大変申し上げにくのですが今回は見送らせていただきます」「大変申し上げにくいのですがこちらのご利用は20時までとなっております」などがあります。
二つ目の「誠に申し上げにくいのですが」を使った分かりやすい例としては、「誠に申し上げにくいのですがお断りさせていただきます」「誠に申し上げにくいのですが当店は現金のみのお支払いとなっております」などがあります。
「大変申し上げにくいのですが」と「誠に申し上げにくいのですが」の使い分け方
「大変申し上げにくいのですが」と「誠に申し上げにくいのですが」はどちらもとても言いにくいことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「大変申し上げにくいのですが」よりも「誠に申し上げにくいのですが」の方が丁寧な表現という点です。
したがって、より心を込めた謝罪をしたい場合は、「誠に申し上げにくいですのが」の方を使うのがいいでしょう。
「大変申し上げにくいのですが」と「誠に申し上げにくいのですが」の英語表記の違い
「大変申し上げにくいのですが」も「誠に申し上げにくいのですが」も英語にすると「It’s hard to say this, but」「 I hate to bring this up, but」「I don’t know how to put this, but」となります。
「大変申し上げにくいのですが」の意味
「大変申し上げにくいのですが」とは
「大変申し上げにくいのですが」とは、とても言いにくいことを意味しています。
「大変申し上げにくいのですが」の使い方
「大変申し上げにくいのですが」を使った分かりやすい例としては、「大変申し上げにくいのですがこちらのエリアは飲食禁止となっております」「大変申し上げにくいのですが今回ご一緒することはできません」「大変申し上げにくいのですがご一緒することはできません」などがあります。
「大変申し上げにくいのですが」は、程度の甚だしいことを意味する「大変」に、言うの謙譲語「申し上げる」に、することが難しいことを意味する「にくい」が合わさり、とても言いにくいことの意味で使われている言葉です。
また、「大変申し上げにくいのですが」は敬語表現なので、ビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対しても使うことができます。
「大変申し上げにくいのですが」は「大変申し上げにくいのですが今回はお断りさせていただきます」のように断り文句として使用したり、「大変申し上げにくいのですがこちらのエリアは学生のお客様のみご利用可能となっております」のように、注意喚起として使うのが一般的です。
「大変申し上げにくいのですが」はクッション言葉
「大変申し上げにくいのですが」はクッション言葉でもあります。クッション言葉とは伝えたい本題に入る前に一言添えて気遣いを示す言葉のことを意味しており、相手により良い印象を与えることができます。
「大変申し上げにくいのですが」の特徴
「大変申し上げにくいのですが」は会話などの話し言葉としてはだけではなく、メールなどの文章で書き言葉としても使えるというのが特徴です。
「大変申し上げにくいのですが」の類語
「大変申し上げにくいのですが」の類語・類義語としては、申し訳なく思うことを意味する「心苦しいですが」、期待されていたことを叶えられなくて申し訳なく思うことを意味する「ご期待に沿えず申し訳ございませんが」などがあります。
「誠に申し上げにくいのですが」の意味
「誠に申し上げにくいのですが」とは
「誠に申し上げにくいのですが」とは、本当に言いにくいことを意味しています。
「誠に申し上げにくいのですが」の使い方
「誠に申し上げにくいのですが」を使った分かりやすい例としては、「誠に申し上げにくいのですが納期の前倒しは厳しい状況です」「誠に申し上げにくいのですがその費用ならお受けすることはできません」「誠に申し上げにくいのですが今回は見送らせていただきます」などがあります。
「誠に申し上げにくいのですが」は間違いなく事実であることを意味する「誠」に、言うの謙譲語「申し上げる」に、することが難しいことを意味する「にくい」が合わさり、本当に言いにくいことの意味で使われている言葉です。
「誠に申し上げにくいのですが」は、類語である「大変申し上げにくいのですが」よりもとても丁寧な表現です。そのため、ビジネスシーンなどでより心を込めて謝罪したい場合には「誠に申し上げにくいのですが」の方を使うのが適しています。
「誠に申し上げにくいのですが」は相手に断ることを伝えりする時に使用する言葉なので、そうなった理由や経緯をきちんと伝えるのがマナーであることも覚えておきましょう。
「誠に申し上げにくいのですが」の特徴
「誠に申し上げにくいのですが」は会話などの話し言葉としてはだけではなく、メールなどの文章で書き言葉としても使えるというのが特徴です。
「誠に申し上げにくいのですが」の類語
「誠に申し上げにくいのですが」の類語・類義語としては、心残りに思うことを意味する「残念ですが」、相手の申し出を柔らかく断ることを意味する「せっかくのご厚意ですが」などがあります。
「大変申し上げにくいのですが」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、とても言いにくいことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように「大変申し上げにくいのですが」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉です。
「誠に申し上げにくいのですが」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、本当に言いにくいことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「誠に申し上げにくいのですが」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉です。
「大変申し上げにくいのですが」と「誠に申し上げにくいのですが」はどちらもとても言いにくいことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、より心を込めて謝罪したい場合は丁寧な表現である「誠に申し上げにくいのですが」の方を使うようにしましょう。