【フラグ回収】と【伏線回収】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「フラグ回収」(読み方:ふらぐかいしゅう)と「伏線回収」(読み方:ふくせんかいしゅう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「フラグ回収」と「伏線回収」という言葉は、どちらも小説や映画などでほのめかしておいたものを回収することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「フラグ回収」と「伏線回収」の違い

「フラグ回収」と「伏線回収」の意味の違い

「フラグ回収」と「伏線回収」の違いを分かりやすく言うと、「フラグ回収」は回収するのが予想できる、「伏線回収」は回収するのは予想できないという違いです。

「フラグ回収」と「伏線回収」の使い方の違い

一つ目の「フラグ回収」を使った分かりやすい例としては、「フラグが無事回収されたので視聴者としては大満足でした」「作者が不祥事を起こし連載中止になってしまったのでフラグ回収されないまま作品が終わる」などがあります。

二つ目の「伏線回収」を使った分かりやすい例としては、「最終回で伏線回収されるシーンがあったので思わず感動してしまいました」「伏線回収が秀逸なアニメは人気になることが多いです」「伏線回収という言葉を最近知りました」などがあります。

「フラグ回収」と「伏線回収」の使い分け方

「フラグ回収」と「伏線回収」はどちらも小説や映画などでほのめかしておいたものを回収することを意味している言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「フラグ回収」は、フラグが立った時点で読者や視聴者が回収するのをだいたい予想することができます。一方、「伏線回収」は伏線が示されたときは分からず、回収された時に分かることが多いというのが違いになります。

つまり、回収を予想することがきるのが「フラグ回収」、回収するのは予想できないのが「伏線回収」と覚えておきましょう。

「フラグ回収」と「伏線回収」の英語表記の違い

「フラグ回収」も「伏線回収」も日本語独特の表現なので直訳した英語表現はありませんが、近い表現として「pay off the foreshadowing」があります。

「フラグ回収」の意味

「フラグ回収」とは

「フラグ回収」とは、小説や映画などでほのめかしておいたものを回収することを意味しています。

「フラグ回収」の使い方

「フラグ回収」を使った分かりやすい例としては、「恋愛のフラグ回収してくれたので見てて楽しいアニメでした」「このゲームはフラグ回収をしないとクリアできないのでとても難しいです」「フラグ回収できないと読者から不満が湧くことが多い」などがあります。

「フラグ回収」は、小説、映画、アニメ、漫画などでほのめかしておいたものを回収することを意味するネットスラングです。

ネットスラングとは、インターネット上で使われている俗語のことを意味しています。また、流行語や若者言葉などと同じように、時代ととも意味や使い方にも変化が生じると覚えておきましょう。

様々な「フラグ回収」

「フラグ回収」の「フラグ」には様々な種類が存在しており、「死亡フラグ」「負けフラグ」「生存フラグ」「恋愛フラグ」などがあります。

例えば、作中に登場する人物が死亡する可能性がある行動やセリフは「死亡フラグ」になります。主なセリフとしては「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ」「すぐ戻るからここで待っていろ」などがあります。

ここでその人物が死亡してしまうと、「死亡フラグを回収した」となるのです。

また、後の話の展開で恋愛関係に発展するという伏線が張られた状態は「恋愛フラグ」と言います。簡単に言うならば、恋に落ちてしまうフラグです。

例えば、急いで登校している最中にぶつかる、初対面の時に喧嘩する、片想いが上手くいくように手伝う、転校生が美少女かイケメンなどが挙げられます。

したがって、これらの行動が起こって後に恋愛関係へ発展した場合は「恋愛フラグを回収した」となるのです。

「フラグ回収」の対義語

「フラグ回収」の対義語・反対語としては、フラグが回収されないことを意味する「フラグが折れる」があります。

「フラグ回収」の類語

「フラグ回収」の類語・類義語としては、理論通りのことを意味する「セオリー通り」があります。

「伏線回収」の意味

「伏線回収」とは

「伏線回収」とは、小説や映画などでほのめかしておいたものを回収することを意味しています。

「伏線回収」の使い方

「伏線回収」を使った分かりやすい例としては、「打ち切りになってしまった影響で伏線回収されずに連載が終わる」「伏線回収が凄い映画は観ていて気持ちいいです」「ミステリー小説には伏線回収がかかせない」などがあります。

「伏線回収」は 小説や映画などでのちの展開に備えてそれに関連した事柄を前のほうでほのめかしておくことを意味する「伏線」に、一度配った物や使った物などをまた集めることを意味する「回収」が合わさったネットスラングです。

「伏線回収」はネットスラングなので辞書には載っていないものの、インターネットを中心に使われています。

「伏線回収」の特徴

「伏線回収」は小説、映画、漫画、アニメ、ゲームなどの娯楽に対して使うのが一般的な言葉です。また、伏線が示されたときは分からず、回収された時に分かることが多いというのも特徴になります。

「伏線回収」の類語

「伏線回収」の類語・類義語としては、決まった方式の通りになることを意味する「パターン通り」があります。

「フラグ回収」の例文

1.さっきの発言でフラグが立ったように思えるが、最終回で見事フラグ回収されました。
2.主人公が「俺この戦いが終わったら結婚するんだ」というフラグを立てたので、きっと最終回にやられてフラグ回収することになるだろう。
3.露骨にフラグが立っていたのに中々フラグ回収されなくてもどかしいです。
4.お気に入りのキャラに死亡フラグが立ってしまったので、フラグ回収されないように祈っています。
5.漫画が打ち切りになった影響で、フラグ回収されずに最終回を迎えてしまいました。
6.Aさんの風邪を引かない宣言は、風邪を引くという“フラグ”なので、見事に翌日休んでいました。見事なフラグ回収です。
7.ヒロインの青年に対する行動が明らかに恋愛フラグを示しているので、次の展開を楽しみにしています。
8.監督の意図とはいえ、フラグ回収されないまま作品が終わると、視聴者は不完全な結末を感じることがあります。
9.主人公が最終回で約束の言葉を実現した瞬間、視聴者は大満足でフラグ回収されたと感じました。
10.ミステリー小説にはフラグ回収がかかせないが、フラグを立てすぎて、回収できていない場面もありました。

この言葉がよく使われる場面としては、小説や映画などでほのめかしておいたものを回収することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「フラグ回収」は小説や映画などでよく使われている表現です。

「伏線回収」の例文

1.とある人気漫画は伏線回収が多いので、読んでいて飽きることがありません。
2.キャストが不祥事を起こして放送中止になってしまったので、伏線回収せずに終わる。
3.伏線回収が上手い映画だったのでそれが口コミで広がり、後に大ヒット映画になりました。
4.伏線回収が凄い作品が好きなので、オススメがあれば教えてください。
5.初期の伏線が最終回付近で伏線回収されたことを知って、この漫画はすごいなと思いました。
6.映画をみて、過去の事件と現代が巧みに絡み合い、全ての伏線が回収された瞬間、鳥肌が立った。
7.その刑事ドラマシリーズは、各エピソードごとに仕掛けられた伏線を巧みに回収し、視聴者を驚かせつつも満足させます。
8.プレイヤーが特定のアイテムを手に入れることで、隠されたエンディングが解放され、伏線回収されます。
9.映画の序盤で登場した古びた手紙が、最終的に重要なキーとなり、見事に伏線回収されました。
10.ヒロインが主人公に対して「いつか話そう」と言ったセリフは、恋愛フラグを立てた瞬間でした。

この言葉がよく使われる場面としては、小説や映画などでほのめかしておいたものを回収することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「伏線回収」は小説や映画などでよく使われている表現です。

「フラグ回収」と「伏線回収」はどちらも小説や映画などでほのめかしておいたものを回収することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、回収するのが予想できるのが「フラグ回収」、回収するのは予想できない「伏線回収」と覚えておきましょう。

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