【急用】と【所用】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「急用」(読み方:きゅうよう)と「所用」(読み方:しょよう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「急用」と「所用」という言葉は、どちらも「用事や用件」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




急用と所用の違い

急用と所用の意味の違い

急用と所用の違いを分かりやすく言うと、急用とは急ぎの用事、所用とは何らかの用事という違いです。

急用と所用の使い方の違い

一つ目の急用を使った分かりやすい例としては、「今夜の飲み会は急用で参加できなくなりました」「どうしても外せない急用ができてしまった」「急用で行けなくなったと取り急ぎメールで伝える」「急用と嘘をついて会社を休みました」などがあります。

二つ目の所用を使った分かりやすい例としては、「明日はちょっとした所用のためお休みします」「部長は所用のため外出しております」「所用により欠席させていただきます」「災害時の所用品はリュックにまとめてあります」などがあります。

急用と所用の使い分け方

急用と所用という言葉は、どちらも「しなくてはならない用事や用件」を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

急用とは、急ぎの用事を意味し、もともと予定していなかったことではあるが、すぐに取りかからなければならない事柄を指す言葉です。「急用ができた」とは、急に用事が発生したことを表し、急に会社を休んだり、予定していた約束をドタキャンする時などに使用されるフレーズです。

所用とは、何らかの用事や用件を意味します。自分に何かしらのなすべきことがあることがある場合に、詳しい事情を言わずに「所用」と一括りにして他人に伝えることができる便利な言葉です。主にビジネスシーンで使用され、目上の人や上司に対して使うことができます。

つまり、急用とは急ぎの用事を表し、所用とは何らかの用事を表現する言葉です。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

急用と所用の英語表記の違い

急用を英語にすると「urgent business」「pressing business」となり、例えば上記の「急用で」を英語にすると「on urgent business」となります。

一方、所用を英語にすると「business」「engagement」「affair」となり、例えば上記の「ちょっとした所用のため」を英語にすると「on account of some business」となります。

急用の意味

急用とは

急用とは、急ぎの用事を意味しています。

急用の使い方

急用を使った分かりやすい例としては、「急用のため英語の授業はお休みしました」「欠勤の理由は家族に関する急用でした」「急用ができたので帰りが遅くなります」「急用が入ったためメールの返信が遅れてしまいました」などがあります。

その他にも、「急用ができたのでお先に失礼します」「急用ができたという言い訳は聞き飽きた」「いつも暇な彼女が急用とは何があったのだろう」「急用のため明日のビジネスマナー研修に参加できません」などがあります。

急用とは、文字通り「急な用事」のことであり、突発的に発生して急いで処理しないといけない用事を意味します。例えば、家族が高熱を出して急いで病院に連れて行かなければならない、トイレの水漏れで早急に修理対応しなければならない、などの緊急性が高い用事を指します。

急用の定義

予定したことの何日前にできた用事が急用と言えるのか、という定義はありません。しかし、一般的には前日や当日に発生した用事を指すことが多くなっています。予定したことの一週間以上前にできた用事を急用ということは不適切です。

急用の類語

急用の類語・類義語としては、用事の多いことや忙しいことを意味する「多用」、趣味や遊びではない仕事上の用事を意味する「野暮用」、重大で即座に対応しなければならないことを意味する「緊急」などがあります。

所用の意味

所用とは

所用とは、用いること、用いるものを意味しています。

その他にも、「用事、用件」の意味も持っています。

所用の使い方

「所用の機材が壊れてしまいました」「庭師ならではの所用の道具を見せてもらう」「所用の皿や盃にこだわりが感じられます」「生活に必要な所用品はストック管理しています」などの文中で使われている所用は、「用いること、用いるもの」の意味で使われています。

一方、「明日の懇親会は所用のため欠席します」「所用により遅くなり申し訳ございません」「所用があるので英語のレッスンはお休みします」などの文中で使われている所用は、「用事、用件」の意味で使われています。

所用とは、上記の例文にあるように二つの意味を持ちますが、一般的には「用事、用件」の意味でもちいられています。所用の「所」は動作や作用の内容を示す漢字であり、「用」はやっておくべき仕事を表します。

所用は目上の人に対して使うことが多い

所用という言葉は敬語ではありませんが、「用事」の改まった言葉として使用されています。そのためビジネスシーンで用いられ、上司や取引先あるいは自分より目上の人に対して使うことが多い言葉です。

「所用時間」は誤用

所用を用いた誤った表現には「所用時間」があります。正しくは「所要時間」の誤りであり、用件を処理する際に必要となる時間を意味します。

所用の対義語

所用の対義語・反対語としては、取るに足らない小さなことを意味する「些事」などがあります。

所用の類語

所用の類語・類義語としては、用事の内容を意味する「用向き」、自分個人の用事を意味する「私用」、国や公共団体または勤務する会社などの用務を意味する「公用」、こまごましたいろいろの用事を意味する「雑用」などがあります。

急用の例文

1.午後に予定していた英語のレッスンは、急用ができたので休みます。
2.急用で休むことは仕方のないことですが、周囲に迷惑をかけていることは自覚すべきです。
3.例えば急用でバイトを休みたい時は、どのように伝えたら認めてもらえるでしょうか。
4.週末に地方のビジネスホテルを予約していたのですが、急用で行けなくなりました。
5.急用が入ってもスケジュール調整ができるように、時間の使い方には気を付けています。

この言葉がよく使われる場面としては、急いで処理しなければならない用事を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、急用という言葉は、日常生活からビジネスシーンまで幅広い場面で使用されています。

所用の例文

1.国立美術館では今、歴代藩主所用の品々の中から甲冑武具を集めた展覧会を開催しています。
2.アルバイトの大学生から所用で休むとの連絡があり、急ぎピンチヒッターを探しています。
3.仕事中の私用電話は禁止しますが、どうしても外せない所用がある場合は事前に申し出てください。
4.本日は夕方より所用がありまして、すみませんが一足先に失礼いたします。
5.リスナーの皆様には申し訳ありませんが、明日の配信は所用のためお休みします。

この言葉がよく使われる場面としては、用いるところや用いるもの、用事や用件を表現したい時などが挙げられます。

例文1にある所用は、「用いるところや用いるもの」の意味で用いられています。例文2から例文5の所用は、「用事や用件」の意味で使用されています。

急用と所用という言葉は、どちらも「用事」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、急ぎの用事を表現したい時は「急用」を、何らかの用事を表現したい時は「所用」を使うようにしましょう。

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