似た意味を持つ「セカンドネーム」と「ミドルネーム」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「セカンドネーム」と「ミドルネーム」という言葉は、「名前の一部」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
セカンドネームとミドルネームの違い
セカンドネームとミドルネームの意味の違い
セカンドネームとミドルネームの違いを分かりやすく言うと、セカンドネームは名前の中で二番目にくる名前を表現する時に使い、ミドルネームは姓と名の間の名前全てを表現する時に使うという違いです。
セカンドネームとミドルネームの使い方の違い
一つ目のセカンドネームを使った分かりやすい例としては、「この登場人物は姓名とは別で他のセカンドネームを持っている」「セカンドネームという言葉は耳馴染みがない」「セカンドネームを持つ人は名前の頭についているそうだ」などがあります。
二つ目のミドルネームを使った分かりやすい例としては、「私のミドルネームは基本的に名乗っていない」「ミドルネームは省略されていてもかっこいいと感じる」「創作小説にミドルネームを持っている人物を出す」などがあります。
セカンドネームとミドルネームの使い分け方
セカンドネームとミドルネームはどちらも、名前の一部を指す言葉ですが、指し示す場所が若干異なります。
セカンドネームは、名前の中でも二番目にくる部分を指す言葉です。ピカソの正式名称は洗礼名や先祖の名が連ねられており長くなっていますが、二番目にくる「ディエゴ」がセカンドネームに該当します。
一方のミドルネームは、名字と個人名の間に存在する部分を指す言葉です。同じくピカソを例にする場合、一つ目の名前である「パブロ」と最後の名前である「ピカソ」の間の「ディエゴ」から「ルイス」までの名前が全て該当します。
つまり、セカンドネームは名前の中で二番目にくる部分一つを指し、ミドルネームは姓と名の間の全ての部分を指すという違いがあります。今日ではミドルネームが一つであることも多いため、セカンドネームと同義として扱われることもあります。
セカンドネームとミドルネームの英語表記の違い
セカンドネームを英語にすると「second name」となり、例えば上記の「他のセカンドネーム」を英語にすると「other second name」となります。
一方、ミドルネームを英語にすると「middle name」となり、例えば上記の「私のミドルネーム」を英語にすると「my middle name」となります。
セカンドネームの意味
セカンドネームとは
セカンドネームとは、名前のうち二番目にくる部分を意味しています。
セカンドネームの使い方
セカンドネームを使った分かりやすい例としては、「ミドルネームがたくさんあってもセカンドネームは一つだ」「セカンドネームの他にサードネームを持つ人とは出会ったことがない」「セカンドネームという言葉を日本ではあまり耳にしない」などがあります。
その他にも、「セカンドネームが設定されることによって同姓同名となることを防げるらしい」「セカンドネームを公的書類に書く場合は名前の先に記入する」「自分がセカンドネームを持っていてもセカンドネームは名乗らないだろう」などがあります。
セカンドネームは英語で「second name」と表記され、「二番目の名前」を意味します。日本人には姓名以外の名前がない人がほとんどであるため、あまりセカンドネームという言葉は使われず、ミドルネームという言葉で表されることが多いです。
ミドルネームは一語に限らず、二語や三語、それ以上の場合もあります。そういった場合、セカンドネームは二番目に来る名前のみを指すため、セカンドネームはミドルネームと同義ですが、ミドルネームは必ずしもセカンドネームと言い換えることはできません。
日本ではセカンドネームは戸籍上登録できない
日本の戸籍上では、セカンドネームとして登録することはできませんが、姓名の名の頭に加えて登録することができます。
セカンドネームの類語
セカンドネームの類語・類義語としては、尊い名誉を意味する「尊名」、公にしている名称を意味する「公称」、名称や呼称を意味する「名目」などがあります。
ミドルネームの意味
ミドルネームとは
ミドルネームとは、中間名を意味しています。
ミドルネームの使い方
ミドルネームを使った分かりやすい例としては、「物語を創作している友人はかっこいいミドルネームを探して登場人物につけているらしい」「ミドルネームの決め方について何もしらない」「男性のミドルネーム一覧といったものを初めて見た」などがあります。
その他にも、「ミドルネームがある女性芸能人は思ったよりいるらしい」「日本人には基本的にミドルネームをつけることはできない」「ピカソのミドルネームを全て覚えることは無理だった」「かっこいいミドルネームに憧れを持っている」などがあります。
ミドルネームは英語で「middle name」と表記され、「ファーストネームとラストネームの間の名前」を意味します。口語の場合「目立つような特徴や性格」を表す言葉としても使われていますが、日本語では名前の一部を指す言葉としてのみ使われています。
ミドルネームの由来
古代ローマからミドルネームはつけられており、後に他のヨーロッパ諸国へと広がっていきます。子どもに好きな名前も聖人の名前もつけたいと決めあぐねている人も多く、二つの名前をつけるという習慣が生まれ、ミドルネームがつけられるようになります。
日本では、織田信長などのように、明治時代より前は通称や諱を持っていた人もいますが、姓と名という形が法律として定められたため、今日ミドルネームを持つ人は名前の一部として登載されていることになります。
ミドルネームの類語
ミドルネームの類語・類義語としては英語で名前を書く際に一番先に書く部分を意味する「ファーストネーム」、英語で名前を書く際に一番最後に書く部分を意味する「ラストネーム」、などがあります。
セカンドネームの例文
この言葉がよく使われる場面としては、名前のうち二番目にくる部分を意味する時などが挙げられます。
セカンドネームはミドルネームと同義であるため、上記例文のセカンドネームはミドルネームという言葉に置き換えて表現することができます。
ミドルネームの例文
この言葉がよく使われる場面としては、中間名を意味する時などが挙げられます。
ファーストネームとラストネームの間の名前を指し、一語であることが多いですが、二語以上がミドルネームに該当することもあります。
セカンドネームとミドルネームは、どちらも「名前の一部」を表します。どちらを使うか迷った場合は、名前の中で二番目にくる名前を表す場合は「セカンドネーム」を、姓と名の間の名前全てを表す場合は「ミドルネーム」を使うと覚えておけば間違いありません。