【エキゾチック】と【エスニック】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「エキゾチック」と「エスニック」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「エキゾチック」と「エスニック」という言葉は、「外国文化の要素」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




エキゾチックとエスニックの違い

エキゾチックとエスニックの意味の違い

エキゾチックとエスニックの違いを分かりやすく言うと、エキゾチックは異国情緒を表現する時に使い、エスニックは民族独特のスタイルである様子を表現する時に使うという違いです。

エキゾチックとエスニックの使い方の違い

一つ目のエキゾチックを使った分かりやすい例としては、「エキゾチックな雰囲気の女性は目鼻がくっきりとしていて羨ましい」「エキゾチック美人と言えるような芸能人もいる」「エキゾチックはミステリアスと同じように使われることもある」などがあります。

二つ目のエスニックを使った分かりやすい例としては、「エスニックレストランで香辛料がふんだんに使われた料理が出てきた」「エスニックファッションに興味があるため調べている」「エスニックフードを食べる日を週に一日設けている」などがあります。

エキゾチックとエスニックの使い分け方

エキゾチックとエスニックはどちらも、外国文化の要素を含んだものを表す言葉ですが、使い方や意味が若干異なります。

エキゾチックは、異国的である様子や異国情緒を表します。本来は特定の国を意味することはありませんが、日本ではインドや東南アジア、中東を対象として用いることが多い言葉です。

一方のエスニックは、民族的である様子や民族文化を表します。上記例文の「エスニックファッション」「エスニックフード」などのように使われており、エキゾチック同様に固定の地域に限定されないものの、多くは東南アジアやアフリカなどの民族を指します。

つまり、エキゾチックは外国文化の要素に対して使い、エスニックは外国の民族文化の要素に対して使うという違いがあります。

エキゾチックとエスニックの英語表記の違い

エキゾチックを英語にすると「exotic」となり、例えば上記の「エキゾチックな雰囲気」を英語にすると「exotic mood」となります。

一方、エスニックを英語にすると「ethnic」となり、例えば上記の「エスニックレストラン」を英語にすると「an ethnic restaurant」となります。

エキゾチックの意味

エキゾチックとは

エキゾチックとは、異国的である様子を意味しています。

表現方法は「エチゾチックな雰囲気」「エキゾチック美人」

「エチゾチックな雰囲気」「エキゾチック美人」などが、エキゾチックを使った一般的な言い回しです。

エキゾチックの使い方

エキゾチックを使った分かりやすい例としては、「エキゾチックアニマルの中でも鳥やハムスターが人気を集めている」「エキゾチックフルーツとして挙げられるパッションフルーツは食べたことがない」「エキゾチックレザー製品は価値が高い」などがあります。

その他にも、「エキゾチックな音楽を作業をする時によく聞いているのを不思議がられた」「エキゾチックな女性はミステリアスで惹かれるものがある」「エキゾチックな雰囲気の中でひと際目立つ置物があった」などがあります。

エキゾチックは英語で「exotic」と表記され、「異国情緒の」「異国風の」「外来の」といった意味を持つ言葉です。日本語では同じ意味で雰囲気、服装、料理など幅広く用いられていますが、英語圏では風変りな人といった意味で使われることもあります。

「エキゾチックアニマル」の意味

上記例文の「エキゾチックアニマル」とは、外国から輸入されて飼育されている動物を指し、特に外来種に対して使われている言葉です。犬や猫以外であれば在来種に使われることもありますが、魚に対して使われることはほとんどありません。

「エキゾチックな音楽」の意味

また、上記例文の「エキゾチックな音楽」は、東洋やラテンアメリカなどを連想させるような音楽ジャンルである「エキゾチカ」とも呼ばれています。

エキゾチックの類語

エキゾチックの類語・類義語としては、東洋的である様子を意味する「オリエンタル」、アジアのものに対して使われる「アジアン」などがあります。

エスニックの意味

エスニックとは

エスニックとは、民族的である様子を意味しています。

表現方法は「エスニック料理」「エスニック風」「エスニック柄」

「エスニック料理」「エスニック風」「エスニック柄」「エスニック系」などが、エスニックを使った一般的な言い回しです。

エスニックの使い方

エスニックを使った分かりやすい例としては、「エスニック集団は日本にも存在する」「エスニックタウンにはどこか惹かれる景観が広がっていることもある」「エスニックマイノリティは日本でいうアイヌの人々が該当するだろう」などがあります。

その他にも、「エスニックファッションといえどアジアンテイストのものが多いように思う」「様々なエスニック柄それぞれに名前がついているがまだ覚えられていない」「自宅で本格的なエスニック料理を作るために材料を買った」などがあります。

エスニックは英語で「ethnic」と表記され、「民族の」「民族特有の」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われていますが、特に東南アジア、南米、アフリカなどの雰囲気を表す際に多く用いられています。

「エスニック集団」の意味

上記例文の「エスニック集団」とは、多民族国家における少数民族集団を指し、他の集団と自分たちは異なると意識している集団に対して使われている言葉です。「エスニックグループ」とも呼ばれています。

エスニックの類語

エスニックの類語・類義語としては、移動型民族のロマの要素を意味する「ボヘミアン」、民族や民間伝承を意味する「フォークロア」、種族や部族のものを意味する「トライバル」などがあります。

エキゾチックの例文

1.エキゾチックショートヘアと呼ばれる猫は、ペルシャ猫とアメリカンショートヘアのハイブリッド種である。
2.エキゾチックアニマルは飼育が簡単な種もいるため人気があるそうだが、どんな生き物であれ責任を持って飼うべきだろう。
3.エキゾチックな顔立ちの友人は、街を歩いているとよく英語で声を掛けられるらしい。
4.エキゾチック美人に似合うメイクと薄い顔の人に似合うメイクは異なるため参考にならない場合もある。
5.エキゾチックな雰囲気の洋服を見るのは好きだが、普段あまり着用しないタイプのため所持はしていない。

この言葉がよく使われる場面としては、異国的である様子を意味する時などが挙げられます。

例文1の「エキゾチックショートヘア」は例文通り猫の一種です。名前の由来は明確ではないものの、ペルシャ猫はイランが原産の種のため、アメリカにとっての異国と捉えることができます。

エスニックの例文

1.エスニックコーデは布量が多くゆるりとしたスタイルであることが多いように思う。
2.エスニック料理を食べたいと言われてようやく見つけた店は、店内の雰囲気も良くて非常に美味しかった。
3.辛い食べ物が好きなため、特にアジア・エスニックを気に入っている。
4.エスニック風スープのレシピにパクチーを入れると書いてあったため断念することにした。
5.エスニックグループのエスニシティを知ることで相互理解へとつながるのではないかと思う。

この言葉がよく使われる場面としては、民族的である様子を意味する時などが挙げられます。

例文5の「エスニシティ」とは、言語や価値観、宗教や食習慣などの特性を共有する集団における仲間意識や、それらを有する集団を指す言葉です。

エキゾチックとエスニックは、どちらも「外国文化の要素」を表します。どちらを使うか迷った場合は、異国情緒を表す場合は「エキゾチック」を、民族独特のスタイルを表す場合は「エスニック」を使うと覚えておけば間違いありません。

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