【大学】と【キャンパス】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「大学」(読み方:だいがく)と「キャンパス」(読み方:きゃんぱす)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「大学」と「キャンパス」という言葉は、どちらも高等教育の中核をなす教育機関のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「大学」と「キャンパス」の違い

「大学」と「キャンパス」の意味の違い

「大学」と「キャンパス」の違いを分かりやすく言うと、「大学」は大学に関する全般のこと、「キャンパス」は大学の構内や敷地のことという違いです。

「大学」と「キャンパス」の使い方の違い

一つ目の「大学」を使った分かりやすい例としては、「大学時代にできた友人は今でも仲良くしている」「彼は京都大学の卒業生です」「東京大学に行くために必死に勉強しています」「息子は大学に通っています」などがあります。

二つ目の「キャンパス」を使った分かりやすい例としては、「来月オープンキャンパスがあるのでとても楽しみです」「朝起きるのが苦手なのでキャンパスから近い所に住んでいます」「この大学は学年が上がるとキャンパスが変わるらしい」などがあります。

「大学」と「キャンパス」の使い分け方

「大学」と「キャンパス」はどちらも高等教育の中核をなす教育機関のことを意味している言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「大学」は大学に関する全般のことを意味しており、とても幅広い範囲で使える言葉になります。

一方、「キャンパス」は大学の構内や敷地のことを意味しており、大学の中に属している言葉というのが違いです。

分かりやすく言うと、東京大学と一言で表すことができますが、実は「キャンパス」によって通う場所が変わるのです。

東京大学には本郷キャンパス、駒場キャンパス、柏キャンパスという3つのキャンパスが存在しており、それぞれ通う場所が異なっています。

本郷キャンパスは赤門や安田講堂がある一番有名なキャンパスで東京都文京区本郷にあります。

駒場キャンパスは1、2年生時に通うキャンパスで、東京都目黒区駒場にあります。

柏キャンパスは主に工学系の大学院が設置されており、千葉県柏市にあります。

つまり、「キャンパス」は大学の構内や敷地を直接指す場合に使う言葉と覚えておきましょう。

「大学」と「キャンパス」の英語表記の違い

「大学」を英語にすると「university」「college」となり、例えば上記の「息子は大学に通っています」を英語にすると「My son is a university student」となります。一方、「キャンパス」を英語にすると「campus」となります。

「大学」の意味

「大学」とは

「大学」とは、高等教育の中核をなす教育機関のことを意味しています。

「大学」の使い方

「大学」を使った分かりやすい例としては、「この大学に入学した理由は就職のためです」「私の志望校は京都大学です」「私の娘は大学3年生です」「大学時代の友人とは長い付き合いになることが多い」「大学に合格するために必死に勉強をしている」などがあります。

「大学」は高等教育の中核をなす教育機関のことを意味しており、大学に関する全般のことを表現したい時に使います。そのため、幅広い範囲で使うことができる言葉です。

例えば、「東京大学」のように大学の名称を指すこともあれば、「大学入試が明日に迫っている」「私の息子は大学2年生です」「彼は大学で法医学を専攻しています」などのように、「大学」に関することなら何でも使うことができます。

「大学」の修業年限

「大学」は修業年限は4年を原則とするが、修業年限が2年または3年の短期大学もあります。また、「大学」は学部のほかに大学院、研究所・付属病院などを設置することが可能です。

「大学」の類語

「大学」の類語・類義語としては、国の行政機関などの付属機関として設けられた学校のことを意味する「大学校」があります。

「キャンパス」の意味

「キャンパス」とは

「キャンパス」とは、大学の構内や敷地のことを意味しています。

「キャンパス」の使い方

「キャンパス」を使った分かりやすい例としては、「この大学は学部によってキャンパスが違うらしい」「新入生にキャンパスの案内をしている」「このキャンパスは自然に囲まれている」「都会のキャンパスに通いたいので学部を変更することにしました」などがあります。

「キャンパス」は大学の構内や敷地のことを意味しており、英語の「campus」が日本語化したものになります。

「キャンパス」を分かりやすく言うとその大学が校舎がある敷地のことで、日本で有名な大学多くは複数の「キャンパス」を持っています。

では「キャンパス」が異なるとどうなるのかというと、単純に通う場所が違うのです。

有名な大学である慶応義塾大学を例に挙げると、「三田キャンパス」「日吉キャンパス」「矢上キャンパス」「湘南藤沢キャンパス」「信濃町キャンパス」「芝共立キャンパス」という6つのキャンパスがあります。

これら6つのキャンパスは学部や学年で別れており、目的によって通学するキャンパスが異なっていると覚えておきましょう。

「キャンパス」の類語

「キャンパス」の類語・類義語としては、建物や敷地の中のことを意味する「構内」があります。

「大学」の例文

1.私は大学2年生になったが、友達がおらず一人ぼっちなので少し寂しいです。
2.東京の大学に進学したかったので、高校生になってから必死に勉強しています。
3.私は今年大学生になる息子と、一般企業に勤めている夫と3人家族です。
4.この大学は偏差値が高いだけではなく立地もいいので、多くの学生から人気があります。
5.私は野球が大好きなので、大学へ進学しても続けるつもりでいます。

この言葉がよく使われる場面としては、高等教育の中核をなす教育機関のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「大学」は幅広い場面で使うことができる言葉です。

「キャンパス」の例文

1.このキャンパスは自然に囲まれていてとても過ごしやすが、交通の便が悪いのが少し不満です。
2.資料と実際の雰囲気は異なっていると思うので、必ずオープンキャンパスに参加するようにしています。
3.キャンパスによって通う場所は異なるので、志望する学部のキャンパス問題はしっかりと調べた方がいいだろう。
4.都会のキャンパスライフを夢見ているので、都内にキャンパスがある大学を志望することにしました。
5.この大学は10個以上のキャンパスがあるので、日本のマンモス校と言われています。

この言葉がよく使われる場面としては、大学の構内や敷地のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「キャンパス」は限定的な場面で使う言葉です。

「大学」と「キャンパス」はどちらも高等教育の中核をなす教育機関のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、大学に関する全般のことを表現したい時は「大学」を、大学の構内や敷地のことを表現したい時は「キャンパス」を使うと覚えておきましょう。

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