【めでたい】と【おめでたい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「めでたい」と「おめでたい」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「めでたい」と「おめでたい」という言葉は、どちらも喜び祝うに値することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「めでたい」と「おめでたい」の違い

「めでたい」と「おめでたい」の意味の違い

「めでたい」と「おめでたい」の違いを分かりやすく言うと、「めでたい」よりも「おめでたい」の方が丁寧な表現という違いです。

「めでたい」と「おめでたい」の使い方の違い

一つ目の「めでたい」を使った分かりやすい例としては、「今日はめでたい日なのでお寿司を頼もうと思う」「難問を解決することができたのでめでたい」「めでたい席に出席できるなんて幸せだ」「めでたい結末でなによりです」などがあります。

二つ目の「おめでたい」を使った分かりやすい例としては、「彼女はおめでたい人間だと思う」「彼はもう少しで地方へ飛ばされるというのにおめでたいことにニコニコしている」「それはとてもおめでたいことです」などがあります。

「めでたい」と「おめでたい」の使い分け方

「めでたい」と「おめでたい」はどちらも喜び祝うに値することを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「めでたい」よりも「おめでたい」の方が丁寧な表現という点です。

また、「おめでたい」はお人好しであることや楽観的であることを皮肉交じりに表現した使い方もするというのも違いの一つになります。

「めでたい」と「おめでたい」の英語表記の違い

「めでたい」も「おめでたい」も英語にすると「happy」となり、例えば上記の「めでたい結末でなによりです」を英語にすると「I’m glad that it had a happy ending」となります。

「めでたい」の意味

「めでたい」とは

「めでたい」とは、喜び祝うに値することを意味しています。その他にも、評価や評判などが良いことの意味も持っています。

表現方法は「めでたい日」「めでたい席」

「めでたい日」「めでたい席」などが、「めでたい」を使った一般的な言い回しになります。

「めでたい」の漢字表記

「めでたい」を漢字にすると、「目出度い」「芽出度い」と表記することができますが、どちらも当て字です。

「めでたい」の使い方

「めでたい御婚礼のお祝いは数時間続きました」「日本代表がワールドカップで優勝するなんてめでたい」などの文中で使われている「めでたい」は、「喜び祝うに値すること」の意味で使われています。

一方、「彼女は社長の覚えがめでたいです」「彼の人気がめでたいです」などの文中で使われている「めでたい」は、「評価や評判などが良いこと」の意味で使われています。

「めでたい」は複数の意味を持つ形容詞です。形容詞とは、物事の状態や性質がどのようであるかを表現する際に使う言葉になります。

「めでたい」の特徴

「めでたい」は祝い事や良いニュースがあった場合など、何か喜ばしいことがあった際に使用するので、基本的にプラスのイメージでのみ使う言葉になります。また、自分だけではなく、相手を祝福する場合に使うことが可能です。

「めでたい」はかなり古い時代から使用されており、少なとも平安時代には存在していた言葉と言われています。

「めでたい」の類語

「めでたい」の類語・類義語としては、喜ぶべき状態であることを意味する「喜ばしい」、喜び祝うことを良いする「慶賀すべき」などがあります。

「おめでたい」の意味

「おめでたい」とは

「おめでたい」とは、喜び祝うに値することを意味しています。その他にも、お人好しであることの意味も持っています。

表現方法は「」「」「」

「おめでたい人」「おめでたい男」「おめでたい女」などが、「おめでたい」を使った一般的な言い回しになります。

「おめでたい」の漢字表記

「おめでたい」を漢字にすると、「御目出度い」「御芽出度い」と表記することができますが、どちらも当て字です。

「おめでたい」の使い方

「今日はおめでたい席なので値段は気にせず注文しよう」「表彰されたことはまことにおめでたいことでございます」などの文中で使われている「おめでたい」は、「喜び祝うに値すること」の意味で使われています。

一方、「今まで何も知らないで生きてきたなんておめでたい人だね」「これで納得するなんておめでたい思考回路だ」などの文中で使われている「おめでたい」は、「お人好しであること」の意味で使われています。

「おめでたい」は複数の意味を持つ言葉ですが意味によって使い方が異なる言葉です。

「おめでたい」はプラスとマイナスどちらでも使える

喜び祝うに値することの意味は「めでたい」を美化語にした表現で、基本的にプラスのイメージを伴って使用します。美化語とは丁寧語の一種で丁寧語Ⅱとも言われており、表現をより上品にするための配慮を表す言葉です。

一方、「おめでたい」はお人好しであることや楽観的であることの皮肉めいた表現です。そのため、基本的にマイナスのイメージで使用すると覚えておきましょう。簡単に表現するならば、「あなたばかです」と言っているようなものです。

「おめでたい」の類語

「おめでたい」の類語・類義語としては、特別な出来事があったことを意味する「記念すべき」、調子の良い状態のことを意味する「好事」などがあります。

「めでたい」の例文

1.こんなにめでたいことはないので、今日は外食をしようと思います。
2.半年間視聴し続けていたアニメがめでたい結末を迎えたので、本当に良かったです。
3.結婚式というこんなめでたい席に出席することができて、大変光栄です。
4.お正月はめでたい日なので、親戚で集まって宴会をしています。
5.彼は社長の覚えがめでたいので、近いうちに出世すると思いますよ。

この言葉がよく使われる場面としては、喜び祝うに値することを表現したい時などが挙げられます。その他にも、評価や評判などが良いことを表現したい時にも使います。

例文1から例文4の「めでたい」は喜び祝うに値すること、例文5の「めでたい」は評価や評判などが良いことの意味で使っています。

「おめでたい」の例文

1.娘の晴れ姿を見るという、こんなおめでたいことはもう訪れることはないだろう。
2.この組織の黒い部分を何も知らずに生きてきたなんて、あなたはおめでたい人です。
3.彼氏の浮気に気づかずラブラブだと思っているなんて、おめでたい彼女だと思う。
4.何も考えずにサインして詐欺に遭うなんて、おめでたい人間のやることだと思います。
5.今まで裏切られていないと思って生きていたなんて、相当おめでたい奴だな。

この言葉がよく使われる場面としては、喜び祝うに値することを表現したい時などが挙げられます。その他にも、お人好しであることを表現したい時にも使います。

例文1の「おめでたい」は喜び祝うに値すること、例文2から例文5の「おめでたい」はお人好しであることの意味で使っています。

「めでたい」と「おめでたい」はどちらも喜び祝うに値することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「めでたい」よりも「おめでたい」の方が丁寧な表現と覚えておきましょう。

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