似た意味を持つ「空き巣」(読み方:あきす)と「居空き」(読み方:いあき)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「空き巣」と「居空き」という言葉は、どちらも盗みを働く泥棒のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「空き巣」と「居空き」の違い
「空き巣」と「居空き」の意味の違い
「空き巣」と「居空き」の違いを分かりやすく言うと、「空き巣」は家に誰も居ない時を狙って盗みを働くこと、「居空き」は家に人がいるのに気づかれないようにして盗みを働くことという違いです。
「空き巣」と「居空き」の使い方の違い
一つ目の「空き巣」を使った分かりやすい例としては、「空き巣犯が裏の窓から侵入した形跡があります」「最近空き巣が増えているので防犯対策をすることにしました」「旅行中に空き巣に入られました」「空き巣対策として玄関と窓にセンサーを取り付けました」などがあります。
二つ目の「居空き」を使った分かりやすい例としては、「住人が在宅中に居空きに入られたが翌日まで気づきませんでした」「居空きに鉢合わせたらとにかく逃げることが大切です」「家族が寝ている間に居空き犯が家に入りました」などがあります。
「空き巣」と「居空き」の使い分け方
「空き巣」と「居空き」はどちらも盗みを働く泥棒のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「空き巣」は家人の留守を狙って盗みに入ることを意味する言葉なので、家に人が居ない場合に使います。そのため、出かけている住人がいない時間帯を狙って窓やドアから侵入するのが一般的です。
一方、「居空き」は家の人がいるのに忍び込んで金品などを盗むことを意味する言葉なので、家に人が居る場合に使います。そのため、場合によっては住人と鉢合わせするリスクも高く、非常に危険な犯罪と言われています。
つまり、「空き巣」は家に誰も居ない時を狙って盗みを働くこと、「居空き」は家に人がいるのに気づかれないようにして盗みを働くことと覚えておきましょう。
「空き巣」と「居空き」の英語表記の違い
「空き巣」を英語にすると「burglary」「burglar」となり、例えば上記の「旅行中に空き巣に入られました」を英語にすると「We were victims of a burglary while we were on vacation」となります。
一方、「居空き」を英語にすると「sneak thief」「stealth burglary」となり、例えば上記の「家族が寝ている間に居空き犯が家に入りました」を英語にすると「A sneak thief entered the house while the family was asleep」となります。
「空き巣」の意味
「空き巣」とは
「空き巣」とは、家人の留守を狙って盗みに入ることを意味しています。
表現方法は「空き巣対策」「空き巣が嫌がる家」「空き巣に狙われやすい家」
「空き巣対策」「空き巣が嫌がる家」「空き巣に狙われやすい家」などが、「空き巣」を使った一般的な言い回しになります。
「空き巣」の使い方
「空き巣」を使った分かりやすい例としては、「隣の家に空き巣が入ったという話を聞いて少し怖くなりました」「住人が出かけた直後を狙って空き巣に入りました」「空き巣が逮捕されたと聞いてほっとしました」「空き巣を決して許すことはできません」などがあります。
「空き巣」は家人の留守を狙って盗みに入ることを意味する名詞です。元々は、「空き巣狙い」という名称でしたが、省略して「空き巣」として使うのが一般的になりました。
「空き巣」は家に人が居ない場合に行う犯罪行為で、出かけている住人がいない時間帯を狙って窓やドアから侵入するのが一般的です。そのため、家に人が居る場合には「空き巣」は使いません。
「空き巣」の対策
「空き巣」の対策として私たちができることは、戸締りをしっかりする、防犯カメラなどの防犯グッズなどの設置、郵便物をしっかり受け取るなどが挙げられます。
反対に、無施錠の窓や玄関があったり、ポストに郵便物がたまりっぱなしの家は「空き巣」に狙われやすいと言われています。
「空き巣」の類語
「空き巣」の類語・類義語としては、人の物を盗むことを意味する「泥棒」、他人の所有物を盗み取る者のことを意味する「盗人」、他人の財物をひそかに盗み取ることを意味する「窃盗」などがあります。
「居空き」の意味
「居空き」とは
「居空き」とは、家の人がいるのに忍び込んで金品などを盗むことを意味しています。
「居空き」の使い方
「居空き」を使った分かりやすい例としては、「近所で居空きの被害がありとても不安になりました」「居空きは空き巣よりも危険な行為です」「今回捕まった犯人は居空きの常習犯だったらしいです」「防犯カメラには居空き犯が忍び込む様子がしっかり映っていました」などがあります。
「居空き」は家の人がいるのに忍び込んで金品などを盗むことを意味する名詞です。
「居空き」は住人が在宅中にもかかわらず気づかれないように侵入して盗みを働く犯罪のことを指しています。簡単に言うならば、家族がリビングにいる間に2階に侵入して金品を盗んだり、お風呂に入ってる間に金品を盗むなどです。
そのため、「居空き」は住人と鉢合わせるリスクがあるとも言われています。
「居空き」の対策
「居空き」の対策としては、戸締りをしっかりする、防犯カメラなどの防犯グッズなどの設置などが挙げられます。反対に夏場にドアが開けっぱなしの場合などは、狙われやすいと言われているので注意が必要です。
「居空き」の類語
「居空き」の類語・類義語としては、暴力や脅迫などの手段で他人の金品を奪うことを意味する「強盗」、人家に押し入って金品を強奪することを意味する「押し込み」などがあります。
「空き巣」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、家人の留守を狙って盗みに入ることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「空き巣」はマイナスのイメージで使う言葉です。
「居空き」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、家の人がいるのに忍び込んで金品などを盗むことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「居空き」はマイナスのイメージで使う言葉です。
「空き巣」と「居空き」はどちらも盗みを働く泥棒のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、家に誰も居ない時を狙って盗みを働くことを表現したい時は「空き巣」を、家に人がいるのに気づかれないようにして盗みを働くことを表現したい時は「居空き」を使うと覚えておきましょう。