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【脱脚】と【脱却】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「だっきゃく」という読み方の「脱脚」と「脱却」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「脱脚」と「脱却」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




脱脚と脱却の違い

脱脚は脱却の間違い

脱脚と脱却の違いを分かりやすく言うと、脱脚とは脱却の間違った使い方、脱却とは古い考え方や欠点などを捨て去ることです。

脱脚は誤字

一般的には脱脚という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、脱却のことを間違えて脱脚を使っている人がほとんどです。

脱却は正しい日本語

正しい言葉である脱却を使った分かりやすい例としては、「この生活から脱却する計画を立てた」「赤字から脱却するために新たなる政策を打ち出す」「過疎からの脱却を目指すために地域産業を興す」などがあります。

脱却という言葉はあっても、脱脚という言葉は存在しません。同時に脱却という単語の意味について「古い考え方や欠点などを捨て去ること」と覚えておきましょう。

脱却の英語表記

脱却を英語にすると「break away」「get out of」「escape」となり、例えば上記の「赤字から脱却する」を英語にすると「Break away from the deficit」となります。

脱脚の意味

脱脚とは

脱脚とは、脱却の間違った使われ方です。

脱脚と間違えやすい理由

脱脚という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。漢字や読み方が似ているため、脱却と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

脱却は古い考え方や欠点などを捨て去ることや良くない状態から抜け出すことを意味しています。そのため、抜け出すという意味から同じ読み方である「脚」を連想してしまっていることや、「脚」と「却」の漢字が似ていることが間違ってしまう理由です。

脱脚の脚の意味

間違った言葉である脱脚の「脚」とは、足全体のこと、足のように下にあって支えとなるもののこと、立場や身分のこと、漢字の構成部分の一つのことなど複数の意味を持つ言葉です。

間違った言葉である脱脚の「脚」を使った別の言葉としては、両足を左右または前後にまっすぐ伸ばして開いた体勢のことを意味する「開脚」、失敗したり陥れられたりして地位や立場を失うことを意味する「失脚」、太からず細からずすらりと長い脚のことを意味する「美脚」などがあります。

脱却の意味

脱却とは

脱却とは、古い考え方や欠点などを捨て去ることを意味しています。その他にも、良くない状態から抜け出すことの意味も持っています。

表現方法は「脱却したい」「からの脱却」「脱却する」

「脱却したい」「からの脱却」「脱却する」などが、脱却を使った一般的な言い回しになります。

脱却の使い方

「旧弊を脱却することにした」「この町の悪習から脱却するために立ち上がる」「旧体制からの脱却を唱える」などの文中で使われている脱却は、「古い考え方や欠点などを捨て去ること」の意味で使われています。

一方、「不況からの脱却を図る」「危機を脱却することができました」「この平凡な日常から脱却したい」などの文中で使われている脱却は、「良くない状態から抜け出すこと」の意味で使われています。

脱却は古い考え方や欠点などを捨て去ることや良くない状態から抜け出すことを意味しており、主に悪いことや危険などの、思わしくない状態から逃れる場合に使う言葉です。

また、「赤字から脱却する」「危機から脱却する」などのように、ビジネスシーンにおいてよく使われています。

脱却の類語

脱却の類語・類義語としては、危険な場所や好ましくない状態から抜け出すことを意味する「脱出」があります。

脱却と脱出は類語ですが、脱却は具体的な場所よりは、それまで囚われていた好ましくない状況から抜け出す場合に使うことが多いです。一方、脱出は危険な場所や好ましくない場所から抜け出す場合に使います。

脱却は好ましくない状況から抜け出すこと、脱出は好ましくない場所から抜け出すことと覚えておきましょう。

使い方の違いの例を挙げると、デフレから脱却するとは言いますが、デフレから脱出するとは言いません。また、監獄から脱出するとは言いますが、監獄から脱却するとは言いません。

脱脚の例文

1.脱脚という言葉は存在しないので、おそらく脱却の言い間違いだろう。
2.脱却という言葉は古い考え方や欠点などを捨て去ることで、脱脚という言葉はない。
3.脱脚という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.赤字経営からの脱脚を目指すという言葉を使う人はいるが、正しくは赤字経営からの脱却を目指すです。
5.打撃成績は前年の不振から脱却することができたという言葉はあるが、打撃成績は前年の不振から脱脚することができたという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、脱却という言葉を間違えて脱脚と表現している時などが挙げられます。

脱脚という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、脱却を間違えて使っている可能性が高いです。

脱脚という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、脱脚ではなく、脱却と表現するのが正しい使い方になります。

脱却の例文

1.日本経済の最大の課題は、デフレから脱却することだと私は思います。
2.前年度の成績不振から脱却し、今シーズンは首位でシーズンの折り返しを迎えることができました。
3.今作品は、今までのシリーズから脱却した独自の新システムになっています。
4.彼女は20代後半になって、ようやく子供じみた習慣から脱却することができました。
5.今までの考えを脱却して、新しい物を作っていかないと弊社は生き残ることができないだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、古い考え方や欠点などを捨て去ることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、良くない状態から抜け出すことを表現したい時にも使います。

例文1と例文2の脱却は良くない状態から抜け出すこと、例文3から例文5の脱却は古い考え方や欠点などを捨て去ることの意味で使っています。

脱脚と脱却どちらを使うか迷った場合は、脱脚は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の脱却を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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