【夕焼け】と【夕暮れ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「夕焼け」(読み方:ゆうやけ)と「夕暮れ」(読み方:ゆうぐれ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「夕焼け」と「夕暮れ」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「夕焼け」と「夕暮れ」の違い

「夕焼け」と「夕暮れ」の意味の違い

「夕焼け」と「夕暮れ」の違いを分かりやすく言うと、「夕焼け」とは日没のころ西の空が赤く見える現象のこと、「夕暮れ」とは日の暮れるころという違いです。

「夕焼け」と「夕暮れ」の使い方の違い

一つ目の「夕焼け」を使った分かりやすい例としては、「今日の夕焼けは特にきれいでした」「夕焼け空に見とれてしまいました」「昨日の夕焼けはまるで絵のように美しかった」です「なんて美しい夕焼けだろう」などがあります。

二つ目の「夕暮れ」を使った分かりやすい例としては、「夕暮れ時に犬の散歩をする」「夕暮れの公園は静かで少し寂しいです」「夕暮れになると急に冷え込む季節になりました」「夕暮れ時になると子供たちは帰っていきました」などがあります。

「夕焼け」と「夕暮れ」の使い分け方

「夕焼け」と「夕暮れ」は似た言葉ですが、意味は異なっており使い方も違うので、間違えないよう注意が必要です。

「夕焼け」は日没のころ西の空が赤く見える現象のことを意味しており、視覚的や自然現象など、現象に焦点が当たっている言葉になります。

一方、「夕暮れ」は日の暮れるころのことを意味しており、日が沈んで暗くなり始める時間帯そのものを指している言葉です。つまり、時間帯に焦点が当たっている言葉です。

「夕焼け」と「夕暮れ」の英語表記の違い

「夕焼け」を英語にすると「the glow of the sky at sunset」「sunset」「the evening glow」「the afterglow」となり、例えば上記の「なんて美しい夕焼けだろう」を英語にすると「What a beautiful sunset」となります。

一方、「夕暮れ」を英語にすると「evening」となり、例えば上記の「夕暮れ時になると子供たちは帰っていきました」を英語にすると「When evening came, the children went home」となります。

「夕焼け」の意味

「夕焼け」とは

「夕焼け」とは、日没のころ西の空が赤く見える現象のことを意味しています。

「夕焼け」の使い方

「夕焼け」を使った分かりやすい例としては、「夕焼けが山の向こうに沈んでいくのを静かに眺めていました」「散歩中に見た夕焼けがとてもきれいで思わず写真を撮ってしまいました」「子どもと一緒に夕焼けの空を見ながら帰りました」などがあります。

「夕焼け」は日没のころ西の空が赤く見える現象のことを意味する言葉です。

ではなぜ赤く見えるのかというと、昼間よりも太陽光線が大気中を通過する距離が長いため、波長の短い青色光は途中で散乱して届かず、赤色光だけが届くことによります。

また、西の空が晴れていてきれいな「夕焼け」が見えると、次の日の天気は崩れにくいと言われています。

「夕焼け」の特徴

「夕焼け」は時間帯を指すのではなく、西の空が赤く見える現象のことを指しているというのが特徴です。

「夕焼け」の対義語

「夕焼け」の対義語・反対語としては、日の出のころに東の空が赤く染まって見えることを意味する「朝焼け」があります。

「夕焼け」の類語

「夕焼け」の類語・類義語としては、夕日を受けて照り輝くことを意味する「夕映え」があります。

「夕暮れ」の意味

「夕暮れ」とは

「夕暮れ」とは、日の暮れるころのことを意味しています。

表現方法は「夕暮れ時」「夕暮れになる」

「夕暮れ時」「夕暮れになる」などが、「夕暮れ」を使った一般的な言い回しになります。

「夕暮れ」の使い方

「夕暮れ」を使った分かりやすい例としては、「夕暮れの公園には子どもたちの笑い声がまだ響いていました」「この辺りは夕暮れになると人通りが少なくなります」「夕暮れ時に人を訪ねました」「夕暮れ時の川沿いは散歩する人々でにぎわっていました」などがあります。

「夕暮れ」は日の暮れるころのことを意味する言葉です。

「夕暮れ」はあたりが暗くなりはじめた状態のことで、主に時間帯を指している言葉と覚えておきましょう。

「夕暮れ」の定義

「夕暮れ」は何時頃だろうと思う人もいるかもしれませんが、実は時間帯は決まっていません。なぜなら、一年を通してあたりが暗くなりはじめる時間は違うからです。そのため、その日、その日によって変わるというのが特徴です。

ただし、「夕暮れ」はあくまで時間帯で暗くなることなので、天候で暗い場合などには使用しないと覚えておきましょう。

「夕暮れ」の対義語

「夕暮れ」の対義語・反対語としては、夜の明けようとするところのことを意味する「明け方」があります。

「夕暮れ」の類語

「夕暮れ」の類語・類義語としては、日の沈むころのことを意味する「夕方」、日の暮れるころのことを意味する「晩方」、日の暮れるころのことを意味する「日暮れ」、夕暮れ時のことを意味する「黄昏時」などがあります。

「夕焼け」の例文

1.空一面が真っ赤に染まり、夕焼けが今日一日の終わりを告げていました。
2.夕焼けが窓から差し込んで、部屋がほんのりオレンジ色になったことに気づきました。
3.海に映る夕焼けが波と一緒に揺れて、とてもロマンチックです。
4.夕焼けを見ると哀愁が漂ってきて、少し寂しい気持ちになります。
5.久しぶりに実家の屋根から夕焼けを眺めて、とても懐かしい気持ちになりました。

この言葉がよく使われる場面としては、日没のころ西の空が赤く見える現象のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「夕焼け」は限定的な場面で使う言葉です。

「夕暮れ」の例文

1.彼と手をつないで見上げた夕暮れの空は、一生忘れられない思い出です。
2.夏の夕暮れは長く、虫の声と夕焼けの色が心を穏やかにしてくれます。
3.ここはビジネス街なので、夕暮れの駅のホームには仕事帰りの人で溢れています。
4.彼女は夕暮れの街を一人で歩きながら、今日一日を振り返っていました。
5.都会のビルの隙間から見える夕暮れの空は、どこか切なさを感じさせます。

この言葉がよく使われる場面としては、日の暮れるころのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「夕暮れ」は限定的な場面で使う言葉です。

「夕焼け」と「夕暮れ」は似た言葉ですが意味は異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、日没のころ西の空が赤く見える現象のことを表現したい時は「夕焼け」を、日の暮れるころのことを表現したい時は「夕暮れ」を使うと覚えておきましょう。

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