【ハッカ】と【ミント】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ハッカ」と「ミント」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ハッカ」と「ミント」という言葉は、「清涼感のあるハーブ」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




ハッカとミントの違い

ハッカとミントの意味の違い

ハッカとミントの違いを分かりやすく言うと、ハッカはミントの一部であり、ミントはシソ科の総称を表現する時に使うという違いです。

ハッカとミントの使い方の違い

一つ目のハッカを使った分かりやすい例としては、「ハッカ油は虫よけとして使われることも多い」「ハッカのメントール効果で鼻のつまりを解消することができると聞いた」「人間に害はなくとも動物たちにハッカは非常に危険だ」などがあります。

二つ目のミントを使った分かりやすい例としては、「スペアミントはハーブティーやドレッシングとして使うこともある」「ペパーミントを使ったレシピを検索している」「ミントコインは丁寧に保管して飾ってある」などがあります。

ハッカとミントの使い分け方

ハッカとミントはどちらも、清涼感のあるハーブを表し、どちらも同じものを指す言葉として使われています。強いて言えば、ハッカはミントの一部であると区別されることがあります。

ハッカは、シソ科ハッカ属の多年草で、ミントの和名でもあり、「薄荷」と表記されます。そのため、「ニホンハッカ」のみを差す言葉として使われることもあり、ミントよりも強い清涼感を持つとされています。

一方のミントは、シソ科ハッカ属の総称です。「スペアミント」「ペパーミント」「アップルミント」など様々な種類が存在します。その他にも、上記例文の「ミントコイン」などのように、造幣局、未使用の貨幣や切手を意味する言葉として使われています。

つまり、ハッカはミント一部であり、ミントはシソ科の総称として用いられるという違いがあります。

ハッカとミントの英語表記の違い

ハッカを英語にすると「mint」「peppermint」となり、例えば上記の「ハッカ油」を英語にすると「peppermint oil」となり、「スペアミント」を英語にすると「spearmint」となります。

ハッカの意味

ハッカとは

ハッカとは、シソ科ハッカ属の多年草を意味しています。

ハッカの使い方

ハッカを使った分かりやすい例としては、「エタノールや精製水にハッカ油を混ぜて作ったスプレーでコバエ対策をすることにした」「寝苦しい夜にハッカのメントール効果でリラックスし眠ることができるとオススメされた」などがあります。

その他にも、「ハッカ飴は清涼感があり、昔から好んで食べている」「ハッカ油だけでなくハッカを育てることでも虫よけになるそうだ」「種子もしくは地下茎で繁殖するハッカは繁殖力が強いため放置してはいけない」などがあります。

ハッカの種類

ハッカは英語で「mint」「peppermint」と表記され、「ニホンハッカ」を意味する言葉です。ミントの和名として用いられ、「薄荷」と表記されることもあり、「セイヨウハッカ」「ミドリハッカ」「マルバハッカ」など様々な種類があります。

菓子、ハーブティーや酒類などの飲み物に使われるのはもちろん、入浴剤、シャンプー、湿布や飲み薬、殺虫剤や消臭剤など幅広く使われています。

表現方法は「ハッカ油」

上記例文の「ハッカ油」とは、ハッカを乾燥させて抽出した植物油を指します。無害ですが、使いすぎると肌トラブルを引き起こしたり、目や鼻、傷口などに付着した場合痛みを伴います。また、猫などの動物にとっては害となるため、使用には注意が必要です。

ハッカの類語

ハッカの類語・類義語としては、香辛料としてイタリア料理に使用される「バジル」、オーデコロンなどの香料の原料となる油をとることができる「ベルガモット」、古くから香料として用いられる油をとることができる「ラベンダー」などがあります。

ミントの意味

ミントとは

ミントとは、シソ科ハッカ属の総称を意味しています。

その他にも、造幣局、未使用の貨幣や切手を意味する言葉として使われています。

ミントの使い方

「アップルミントを分けてもらったが使い方や効能は分かっていない」「デザートなどにスペアミントが飾り付けられていることも多い」などの文中で使われているミントは、「シソ科ハッカ属の総称」の意味で使われています。

一方、「コレクターの夫はミントセットを購入して飾ることが多い」「ミントショップ内に今年はどんな貨幣が並ぶのか楽しみだ」「ミントコインの相場はいくらくらいなのだろう」などの文中で使われているミントは、「未使用の貨幣」の意味で使われています。

ミントは英語で「mint」と表記され、「ハッカ」「ハッカの香辛料」といった意味を持つ言葉です。また、「造幣局」「多額」といった意味も持ち、日本語でも同じように使われています。

ミントの種類

世界中に様々な種類が分布しており、「ニホンハッカ」「ペパーミント」「スペアミント」などがあり、これらの総称としてミントという語が用いられています。

繁殖力が極めて高く、付近に植えられている植物を枯らしてしまうほど大量にエネルギーを消費することから雑草として扱われることもあるのが特徴です。

表現方法は「ミントセット」

また、上記例文の「ミントセット」とは、造幣局によってその年に発行された、未使用の通常貨幣がセットで販売されている商品を指し、「ミントショップ」とは造幣局に開設されている店舗で、金属工芸品や貨幣セットの展示や販売が行われています。

ミントの類語

ミントの類語・類義語としては、香辛料としてや民間療法のための薬草として飲んだり配合されるものを指す「ハーブ」、全体に強い芳香があり香辛料として料理に用いられる「タイム」、葉を乾かし香辛料として料理に用いられる「セージ」などがあります。

ハッカの例文

1.繁殖力の高いハッカも、低温であったり、日光や水分が不足している場合には枯れてしまうそうだ。
2.ハッカ水はハエだけでなく、ゴキブリ、蚊、ダニなども臭いを嫌うため、対策となると聞いた。
3.鼻が詰まっている時はハッカ飴を舐めていることが多いが、他のメントールを含んだ飴を舐めることも多い。
4.動物の中でも猫はハッカなど植物性の匂いを嫌い、呼吸困難など健康を害する危険性が高いため、使用は避けるべきだ。
5.ハッカには殺菌や消毒効果があり、石鹸やシャンプー、歯磨きにも使われてきた。

この言葉がよく使われる場面としては、シソ科ハッカ属の多年草を意味する時などが挙げられます。

どの例文のハッカも、ミントと同じように使われることが多い言葉ですが、例文2「ハッカ水」や例文3「ハッカ飴」など他の名詞と組み合わせて使われる場合には置き換えて使うことはできません。

ミントの例文

1.チョコミントとは、チョコレートにミントを加えたチョコレート菓子であり、今日では「チョコミン党」たる愛好家もいるそうだ。
2.ミントを庭に植えてしまったために、育てていた植物が全てダメになってしまった話は何度か耳にしたことがある。
3.ミントティーは清涼感があり苦手だと感じていたが、今はそこまで苦手ではない。
4.ミントショップの存在は知っていたが、いつかは足を運んでみたいと思っている。
5.次は一体どんな記念にミントセットが造られるのかと楽しみにしている。

この言葉がよく使われる場面としては、シソ科ハッカ属の総称を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、造幣局、未使用の貨幣を表す言葉としても使われています。

ハッカとミントは、どちらも「清涼感のあるハーブ」を表します。どちらを使うか迷った場合は、ミントの一部を表す場合は「ハッカ」を、ミントはシソ科ハッカ属の総称を表す場合は「ミント」を使うと覚えておけば間違いありません。

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