【精勤賞】と【皆勤賞】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「精勤賞」(読み方:せいきんしょう)と「皆勤賞」(読み方:かいきんしょう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「精勤賞」と「皆勤賞」という言葉は、どちらも「学校や会社に通い続けた人がもらう賞」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




精勤賞と皆勤賞の違い

精勤賞と皆勤賞の意味の違い

精勤賞と皆勤賞の違いを分かりやすく言うと、精勤賞とは数日だけ欠席した人がもらえる賞 皆勤賞とは1日も欠席しない人がもらえる賞という違いです。

精勤賞と皆勤賞の使い方の違い

一つ目の精勤賞を使った分かりやすい例としては、「小学校で精勤賞をもらったことがあります」「修了式の前に皆勤賞と精勤賞の表彰がありました」「精勤賞の皆さん、おめでとうございます」などがあります。

二つ目の皆勤賞を使った分かりやすい例としては、「息子は皆勤賞を狙っているようです」「英語の塾で皆勤賞をもらいました」「娘が通う小学校には皆勤賞がありません」「皆勤賞は社会の実情にそぐわないと思います」などがあります。

精勤賞と皆勤賞の使い分け方

精勤賞と皆勤賞という言葉は、どちらも休むことなく学校や会社に通い続けた人をたたえる賞を表しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

精勤賞とは、一定の期間をほとんど休まずに学校や会社に通い続けた人がもらえる賞です。精勤賞をもらえる基準は、所属する組織の規定によりますが、だいたい一年間に1~5日程度に定められている場合が多くあります。

皆勤賞とは、一定の期間を全く休まずに学校や会社に通い続けた人がもらえる賞です。遅刻や早退も認められず、無欠席・無遅刻・無早退という厳しい基準を設けている学校や会社がほとんどです。ただし、忌引きやインフルエンザなどは欠席や欠勤にカウントされないことが一般的です。

つまり、精勤賞とは数日だけ欠席した人がもらえる賞、皆勤賞とは1日も欠席しない人がもらえる賞のことです。精勤賞と皆勤賞を比べると、精勤賞よりも皆勤賞の方が条件が厳しい賞であると言えます。

精勤賞と皆勤賞の英語表記の違い

精勤賞を英語にすると「regular attendance prize」「a prize for diligence」となり、例えば上記の「精勤賞をもらう」を英語にすると「get the regular attendance prize」となります。

一方、皆勤賞を英語にすると「perfect attendance award」「a prize for perfect attendance」となり、例えば上記の「皆勤賞を狙う」を英語にすると「aim for the perfect attendance award」となります。

精勤賞の意味

精勤賞とは

精勤賞とは、学校や職場などに、ほぼ欠席することなく出席した者に対する賞を意味しています。

精勤賞の読み方

精勤賞の読み方は「せいきんしょう」です。誤って「しょうきんしょう」などと読まないようにしましょう。

精勤賞の使い方

精勤賞を使った分かりやすい例としては、「精勤賞として表彰されました」「精勤賞を獲得した生徒をたたえる」「精勤賞の基準を教えてください」「高校で精勤賞を取った息子は自衛隊に入隊しました」などがあります。

その他にも、「精勤賞の賞状をリビングに飾りました」「消防団員として精勤賞をいただきました」「精勤賞を設けている会社があります」「精勤賞は何日休むと精勤賞は取れなくなりますか」などがあります。

精勤賞の「精勤」は、熱心に職務や学業に励むこと、休まずに出勤や出席することを表します。「賞」は、功績に対して与えられる褒美を表す漢字です。精勤賞とは勤勉な者に与える賞であり、ほぼ完全に出席し、早退や遅刻もほとんどしない者に授与されます。

精勤賞がもらえる基準

精勤賞がもらえる基準は、学校や会社によって異なりますが、おおむね一年間で欠席や欠勤日数が3日~5日程度であることが多いとされています。ただし、精勤賞は皆勤賞に比べて一般的ではなく、設定している学校や会社は限られています。

「自衛隊の精勤賞」は誤用

精勤賞の誤った使い方には「自衛隊の精勤賞」があります。正しくは、「自衛隊の精勤章」であり、勤務に精励した曹士自衛官に付与される記章を意味し、制服の定められた位置に縫い付けるものです。

精勤賞の類語

精勤賞の類語・類義語としては、無欠勤もしくは欠勤が少ない場合に支給される手当を意味する「精勤手当」、仕事や勉強などに一生懸命に励むことを意味する「勤勉」、勉学や仕事などに精を出してつとめ励むことを意味する「精励」などがあります。

皆勤賞の意味

皆勤賞とは

皆勤賞とは、学校や職場などに、一日も欠席することなく出席した者に対する賞を意味しています。

皆勤賞の使い方

皆勤賞を使った分かりやすい例としては、「本日、皆勤賞と精勤賞の表彰式を行いました」「皆勤賞を狙っていたのに遅刻してしまった」「早退しても皆勤賞はもらえますか」「気持ち悪いけど皆勤賞のために登校しました」などがあります。

その他にも、「英語圏の国にも皆勤賞は存在するのだろうか」「皆勤賞にはメリットもデメリットもあります」「テンプレートを使用して皆勤賞の賞状を作成した」「皆勤賞のイラスト素材をダウンロードする」などがあります。

皆勤賞の「皆勤」は、ある一定の期間を一度も休まないで出席や出勤することを意味します。功績や善行などをほめることを表す「賞」と結びつき、皆勤賞とは、学校を一度も欠席しなかった生徒あるいは会社を一度も欠勤しなかった従業員を表彰する賞を表します。

皆勤賞は、学校や企業の規定で定められるものであり、賞を設けていない学校や企業もあります。皆勤賞を設定している学校や企業では表彰が行われ、賞状や記念品を贈呈することが一般的です。

皆勤賞の類語

皆勤賞の類語・類義語としては、一度も欠勤しなかった社員に対して支給される手当を意味する「皆勤手当」、ある一定の期間に欠席をしないことを意味する「無欠席」、ある一定の期間に欠勤をしないことを意味する「無欠勤」などがあります。

精勤賞の例文

1.幼稚園でもらった精勤賞のメダルは、社会人になった今でも大事な宝物です。
2.近所の小学校は、来年度から皆勤賞と精勤賞の表彰をやめるそうです。
3.私が通う中学校は、皆勤賞はありますが精勤賞は存在しません。
4.私たちの高校では、一年間無欠席であれば精勤賞であり、三年間無欠席ならば皆勤賞になります。
5.皆勤賞や精勤賞の基準は会社や学校によって差があるので、各自で確認してください。

この言葉がよく使われる場面としては、ほぼ完全に出席し早退もほとんどしない者に授与される賞表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、精勤賞という言葉は、おもに学校や職場で使用されています。

皆勤賞の例文

1.無欠席であっても早退や遅刻をしたら、皆勤賞はもらえないのでしょうか。
2.高校で皆勤賞を取ったら、大学受験や就職活動で有利になるなどのメリットはありますか。
3.体調不良でも無理して登校する危険性がある皆勤賞は、おかしいと思いませんか。
4.価値観や時代の変化によって、皆勤賞の廃止を検討する学校や企業が増えています。
5.もし学校の皆勤賞がなくなったら、元気に登校し続けた子ども達を家でお祝いしてあげようと思います。

この言葉がよく使われる場面としては、出席を欠かさなかった生徒や、出勤を欠かさなかった従業員に贈られる賞を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、皆勤賞という言葉は、おもに学校や職場で使用されるものです。

精勤賞と皆勤賞という言葉は、どちらも「学校や会社に通い続けた人がもらう賞」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、ほぼ完全に通い続けた人がもらう賞を表現したい時は「精勤賞」を、完全に通い続けた人がもらう賞を表現したい時は「皆勤賞」を使うようにしましょう。

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