【晴れ】と【曇り】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「晴れ」(読み方:はれ)と「曇り」(読み方:くもり)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「晴れ」と「曇り」という言葉は、どちらも空の様子や天気の状態を表すことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「晴れ」と「曇り」の違い

「晴れ」と「曇り」の意味の違い

「晴れ」と「曇り」の違いを分かりやすく言うと、「晴れ」は空のうち雲が8割以下の状態で使う、「曇り」は空の9割以上が雲に覆われている状態で使うという違いです。

「晴れ」と「曇り」の使い方の違い

一つ目の「晴れ」を使った分かりやすい例としては、「朝から晴れていて嬉しいです」「明日は晴れの予報らしいです」「晴れ渡る空がとてもきれいだ」「晴れの日は太陽がまぶしいです」「今日は久しぶりに晴れました」などがあります。

二つ目の「曇り」を使った分かりやすい例としては、「曇り空の下では気分が沈みやすいです」「曇りの日は寒く感じることが多い」「曇り空が雨を呼びそうな気がします」「曇りの日はなんとなく気分が沈む」などがあります。

「晴れ」と「曇り」の使い分け方

「晴れ」と「曇り」はどちらも空の様子や天気の状態を表すことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「晴れ」は、「今日は晴れなので洗濯物がよく乾きそうだ」のように、太陽の光がよく届き、青空が見える状態に対して使う言葉になります。

ただし、雲がまったくない状態だけでなく、空全体のうち雲の占める割合が8割以下のときも「晴れ」と定義されるため、多少雲があっても晴れと表現されることがあります。

一方、「曇り」は、「曇り空が続いていて気分もどんよりしてしまう」のように、太陽がほとんど見えず、空の9割以上が雲に覆われている状態で使われる言葉です。

ただし、雨が降っていない限りは「曇り」とされ、日差しが弱いものの、降水のない落ち着いた天気であることが多いです。

つまり、空のうち雲が8割以下なら「晴れ」、9割以上なら「曇り」になるとと覚えておきましょう。

「晴れ」と「曇り」の英語表記の違い

「晴れ」を英語にすると「sunny」「clear」「fine」となり、例えば上記の「今日は久しぶりに晴れた」」を英語にすると「It’s sunny for the first time in a while」となります。

一方、「曇り」を英語にすると「cloudy」「overcast」となり、例えば上記の「曇りの日はなんとなく気分が沈む」を英語にすると「I feel a bit gloomy on overcast days」となります。

「晴れ」の意味

「晴れ」とは

「晴れ」とは、天気がよいことを意味しています。その他にも、表立って晴れやかなことや疑いが消えることの意味も持っています。

「晴れ」の使い方

「久しぶりの晴れで気分が上がった」「晴れの日は富士山がよく見える」などの文中で使われている「晴れ」は、「天気がよいこと」の意味で使われています。

一方、「息子の晴れの席に臨む」「やっと晴れの身になりました」などの文中で使われている「晴れ」は、「表立って晴れやかなことや疑いが消えること」の意味で使われています。

「晴れ」は、空に雲が少なく日光がよく差し込んでいる状態を表す言葉です。簡単に言うならば、視界が開け、光や明るさが感じられる天気の状態を指します。

「晴れ」は天候だけでなく、気持ちの状態にも使われることがあるのが特徴です。たとえば「気持ちが晴れる」「疑いが晴れる」など、心の中のモヤモヤや不安が取り除かれてすっきりした状態を表す場合にも使われます。

また、「晴れ」という言葉には、明るさや清々しさ、開放感といったポジティブなニュアンスが強く込められています。そのため、会話の中でも前向きな気持ちや明るい未来を感じさせる表現としてよく用いられると覚えておきましょう。

「晴れ」の定義

「晴れ」は空全体に対する雲の量の割合で天気を区別しています。空全体の雲量が8割以下の場合は「晴れ」と定義しています。そのため、少し雲があったとしても「曇り」ではなく「晴れ」になるのです。

「晴れ」の類語

「晴れ」の類語・類義語としては、空が気持ちよく晴れ渡ることを意味する「快晴」があります。

「曇り」の意味

「曇り」とは

「曇り」とは、雲で空が覆われている状態のことを意味しています。その他にも、透明なものや光をよく反射するものなどが曇ってぼんやりすることや公明でないことの意味も持っています。

「曇り」の使い方

「曇りの日は写真が暗くなりがちだ」「曇りの日は少し静かな印象になる」などの文中で使われている「曇り」は、「雲で空が覆われている状態のこと」の意味で使われています。

一方、「シャワー後の鏡に曇りができていました」「彼女の言葉には曇りがなくまっすぐな誠意が伝わってきました」などの文中で使われている「曇り」は、「透明なものや光をよく反射するものなどが曇ってぼんやりすることや公明でないこと」の意味で使われています。

「曇り」は、空が雲に覆われていて日差しが弱まっている状態を表す言葉です。簡単に言うならば、太陽の光がはっきりと届かず、空がぼんやりと白や灰色に見える天気のことを指します。

「曇り」の特徴

「曇り」は、気象だけでなく比喩的な表現としても使われるのが特徴です。たとえば「表情が曇る」や「未来が曇る」といった使い方では、気持ちが沈んだり、不安や不透明さを感じたりする状態を表しています。

また、視界や心の中がはっきりしない、ぼんやりとした状態を意味する点で、日常的な表現に広くなじんでいる言葉です。

「曇り」の定義

「曇り」は空の9割以上が雲に覆われている状態で使うと定義されています。

「曇り」の類語

「曇り」の類語・類義語としては、くもりの天気のことを意味する「曇天」があります。

「晴れ」の例文

1.昨日は雨でしたが、今日はすっきりとした晴れでとても気持ちがいいです。
2.晴れた日には、洗濯物がよく乾くのでとても助かりますね。
3.朝から晴れた日は、前向きな気持ちになるので一日頑張れる気がします。
4.娘の晴れの舞台を見守るため、家族全員で会場に向かった。
5.長年の誤解が解け、ようやく彼の疑いが晴れて良かったです。

この言葉がよく使われる場面としては、天気がよいことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、表立って晴れやかなことや疑いが消えることを表現したい時にも使います。

例文1から例文3は天気がよいこと、例文4は表立って晴れやかなこと、例文5は疑いが消えることの意味で使っています。

「曇り」の例文

1.朝からずっと曇りで、なんとなく気分もどんよりしてしまいます。
2.曇りの日は日差しが弱くて、外出しても少し肌寒く感じますね。
3.今日の天気は曇りの予報で、傘を持つかどうか迷いました。
4.メガネに曇りが生じてしまい、前が見えにくくなってしまいました。
5.彼の表情にはどこか曇りがあり、本心を語っていないように感じました。

この言葉がよく使われる場面としては、雲で空が覆われている状態のことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、透明なものや光をよく反射するものなどが曇ってぼんやりすることや公明でないことを表現したい時にも使います。

例文1から例文3は雲で空が覆われている状態のこと、例文4は、透明なものや光をよく反射するものなどが曇ってぼんやりすること、例文5は公明でないことの意味で使っています。

「晴れ」と「曇り」はどちらも空の様子や天気の状態を表すことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、空のうち雲が8割以下の状態で使うのが「晴れ」、空の9割以上が雲に覆われている状態で使うのが「曇り」と覚えておきましょう。

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