【公私ともに】と【公私にわたり】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「公私ともに」(読み方:こうしともに)と「公私にわたり」(読み方:こうしにわたり)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「公私ともに」と「公私にわたり」という言葉は、どちらも公的な事と私的な事の両方のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「公私ともに」と「公私にわたり」の違い

「公私ともに」と「公私にわたり」の意味の違い

「公私ともに」と「公私にわたり」の違いを分かりやすく言うと、「公私ともに」の方が「公私にわたり」よりも一般的に使われているという違いです。

「公私ともに」と「公私にわたり」の使い方の違い

一つ目の「公私ともに」を使った分かりやすい例としては、「彼女とは公私ともに深い関係を築いています」「彼とは公私ともに仲良くしています」「より一層公私ともに頑張りたいと思います」「最近は公私ともに充実した生活を送っています」などがあります。

二つ目の「公私にわたり」を使った分かりやすい例としては、「部長には公私にわたり大変お世話になりました」「彼女とは公私にわたり深い関係です」「昨年は公私にわたりお世話になりました」などがあります。

「公私ともに」と「公私にわたり」の使い分け方

「公私ともに」と「公私にわたり」はどちらも公的な事と私的な事の両方のことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「公私ともに」の方が「公私にわたり」よりも一般的に使われているという点です。

ただし、どちらも正しい日本語なので、基本的には好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。

「公私ともに」と「公私にわたり」の英語表記の違い

「公私ともに」も「公私にわたり」も英語にすると「personally and professionally」となります。

「公私ともに」の意味

「公私ともに」とは

「公私ともに」とは、公的な事と私的な事の両方のことを意味しています。

「公私ともに」の漢字表記

「公私ともに」を漢字にすると、「公私共に」と表記することができます。

表現方法は「公私ともにお世話に」「公私ともによろしくお願いします」

「公私ともにお世話に」「公私ともによろしくお願いします」「公私ともに充実した日々を」「公私ともに仲良く」「公私ともに多忙」などが、「公私ともに」を使った一般的な言い回しになります。

「公私ともに」の使い方

「公私ともに」を使った分かりやすい例としては、「当社は公私ともに環境保全に取り組んでいます」「最近は公私ともに順調です」「ワークライフバランスにより公私ともに充実した生活を送れている」「公私ともに忙しい日々が続いています」などがあります。

「公私ともに」は、公的な事と私的な事のことを意味する「公私」に、揃って同じ状態であることを意味する「ともに」が合わさり、公的な事と私的な事の両方のことを指す言葉です。

また、公的な事と私的な事をを分かりやすく言うのであれば、仕事とプライベートになります。したがって、「公私ともに」は仕事とプライベートのことの両方を指していると覚えておきましょう。

「公私ともに」はビジネスシーンと日常生活のどちらでも使うことができます。また、丁寧な表現なので、上司や取引先などの目上の人に対しても使うことが可能です。

「公私ともに」の特徴

「公私ともに」の特徴は、挨拶、会話、スピーチなどの話し言葉だけはなく、ビジネスメール、手紙、年賀状、招待状や挨拶状などの書き言葉としても使うことができる点になります。

「公私にわたり」の意味

「公私にわたり」とは

「公私にわたり」とは、公的な事と私的な事の両方のことを意味しています。

表現方法は「公私にわたりお世話になりました」「公私にわたり感謝しております」

「公私にわたりお世話になりました」「公私にわたり感謝しております」などが、「公私にわたり」を使った一般的な言い回しになります。

「公私にわたり」の使い方

「公私にわたり」を使った分かりやすい例としては、「先輩には公私にわたりお世話になりました」「彼女とは公私にわたり深いお付き合いをさせてもらっています」「旧年中は公私にわたり親身にご指導いただき大変感謝しております」などがあります。

「公私にわたり」は、公的な事と私的な事のことを意味する「公私」に、ある範囲にまで及ぶことを意味する「わたり」が合わさり、公的な事と私的な事の両方のことを指す言葉です。

また、公的な事と私的な事をを分かりやすく言うのであれば、仕事とプライベートになります。したがって、「公私にわたり」は仕事とプライベートのことの両方を指していると覚えておきましょう。

「公私にわたり」は一般的には使われていない

「公私にわたり」は使われている表現ではあるものの、ほぼ同じ意味を持つ「公私ともに」よりは一般的に使われていません。そのため、間違いではないかと不安になる方もいると思いますが、正しい日本語なので使って問題ないと覚えておきましょう。

「公私にわたり」はビジネスシーンと日常生活のどちらでも使うことができます。また、丁寧な表現なので、上司や取引先などの目上の人に対しても使うことが可能です。

「公私にわたり」の特徴

「公私にわたり」の特徴は、挨拶、会話、スピーチなどの話し言葉だけはなく、ビジネスメール、手紙、年賀状、招待状や挨拶状などの書き言葉としても使うことができる点になります。

「公私ともに」の例文

1.公私ともにご多忙のところ恐れ入りますが、是非ご参加いただければと存じます。
2.迎春昨年は公私ともにお世話になりました。今年も共に仕事ができること楽しみにしております。
3.私は公私ともに責任感が強く、物事に対して常に最善を尽くす所存です。
4.彼女は公私ともにファッションに敏感なので、とてもオシャレだと思います。
5.公私ともに全て順調にいってると聞いて、とても安心しました。

この言葉がよく使われる場面としては、公的な事と私的な事の両方のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「公私ともに」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「公私にわたり」の例文

1.平素は公私にわたり何かとお心にかけていただき、あらためてお礼申し上げます。
2.在職中は公私にわたりひとかたならぬお力添えをいただき、深く感謝しております。
3.旧年中は公私にわたり大変お世話になりました。本年も変わらぬご指導のほどお願い申し上げます。
4.昨年は公私にわたりいろいろとお世話になりました。心より感謝いたします。
5.札幌支店在勤中は、公私にわたりご厚情を賜り、心からありがたく謹んでお礼申し上げます。

この言葉がよく使われる場面としては、を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「公私にわたり」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「公私ともに」と「公私にわたり」はどちらも公的な事と私的な事の両方のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、大きな違いはないので、基本的に好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。

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