【カリスマ】と【インフルエンサー】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「カリスマ」と「インフルエンサー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「カリスマ」と「インフルエンサー」という言葉は、「人気があり影響力のある人」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




カリスマとインフルエンサーの違い

カリスマとインフルエンサーの違いを分かりやすく言うと、カリスマは魅力で他を惹きつける人を表現する時に使い、インフルエンサーは情報発信で他を引き付ける人を表現する時に使うという違いです。

一つ目のカリスマを使った分かりやすい例としては、「カリスマ性を持つ人も過去に大きな苦労をしてきている」「カリスマがなくとも努力が見える人間にはついていきたいと思わされる」「カリスマ的支配は非日常的な資質だと言われている」などがあります。

二つ目のインフルエンサーを使った分かりやすい例としては、「有名なインフルエンサーはテレビにも出演していた」「SNSのインフルエンサーが炎上していた」「インフルエンサーの情報が間違っているのは由々しき問題だろう」などがあります。

カリスマとインフルエンサーはどちらも、他者に影響を与える人を表します。

カリスマは、人々の心を惹きつけるような強い魅力を表します。その他にも、上記例文の「カリスマ的支配」のように、神から授かったとされる特殊な能力や、超人間的、非日常的な資質を意味する言葉として使われています。

一方のインフルエンサーは、人々に広く影響を及ぼす人物を表します。SNSやブログ、動画配信などのツールや手法を用いて情報を発信するという特徴があり、その情報の正確性や、発信者の人柄や言動によって人気が左右されます。

つまり、カリスマは自身が持つ魅力で他者を惹きつける人を指し、インフルエンサーはSNSやブログなどインターネット上で情報を発信することで他者をを引き付ける人を指すという違いがあります。

カリスマを英語にすると「charisma」となり、例えば上記の「カリスマ性を持つ」を英語にすると「have charisma」となります。

一方、インフルエンサーを英語にすると「influencer」となり、例えば上記の「有名なインフルエンサー」を英語にすると「a famous influencer」となります。

カリスマの意味

カリスマとは、人々の心を惹きつけるような強い魅力を意味しています。

その他にも、神から授かったとされる特殊な能力や、超人間的、非日常的な資質を意味する言葉として使われています。

「カリスマ性は一朝一夕で身に付けられるものではない」「使う言葉に気を付けるだけでカリスマがあると思われることもある」「カリスマがある上司についていきたい」などの文中で使われているカリスマは、「人を惹きつけるような魅力」の意味で使われています。

一方、「支配の類型には、カリスマ的支配、合法的支配、伝統的支配がある」「英雄として扱われてきた偉人にはカリスマがあったのだろうと思う」などの文中で使われているカリスマは、「超人間的、非日常的な資質」の意味で使われています。

カリスマは英語で「charisma」と表記され、「神により特別に授けられた才能」「信服力」「カリスマ的な魅力」といった意味を持つ言葉です。日本語では特に、他者を惹きつけるような魅力を指す言葉として使われることがほとんどです。

また、「超自然的、超人間的、非日常的な資質や能力」を意味する言葉として使われることもあり、社会学者のマックス・ヴェーバーは支配の分類の一つとして、カリスマを持つ人が統治者となる支配を「カリスマ的支配」と呼んでいました。

カリスマの類語・類義語としては、敬慕の的となる人物を意味する「ヒーロー」、広く知られた人を意味する「ビッグネーム」、時分では届かないくらい遠い存在である人を意味する「高嶺の花」などがあります。

インフルエンサーの意味

インフルエンサーとは、人々に広く影響を及ぼす人物を意味しています。

インフルエンサーを使った分かりやすい例としては、「無名からインフルエンサーにまで上り詰めた人はどんな努力をしてきたのだろうか」「今の時代、好きを極めるとインフルエンサーになれ、収益を得られるようになっている」などがあります。

その他にも、「インフルエンサーになってから製品を提供していただくことが増えた」「インフルエンサーとして、正しい情報を発信することが一番だと思っている」「インフルエンサーをSNSのプロモーションで知った」などがあります。

インフルエンサーは英語で「influencer」と表記され、「大きな影響を与える人」「情報発信者」といった意味を持つ言葉です。影響や感化を意味する「influence」に、接尾辞「-er」「-r」を組み合わせた言葉です。

SNSやブログ、動画配信サイトなどインターネット上で情報を発信するのが特徴で、情報の正しさや特定の分野に関する専門性、インフルエンサー自身の人柄や言動などによって影響の大きさが左右されます。

上記例文の「インフルエンサーマーケティング」とは、絶大な影響力を持つ人に依頼をし、商品やサービスをの宣伝や販売促進を行う手法です。消費者に受け入れてもらいやすいメリットがありますが、広告よりも成果が悪くなる可能性があるデメリットもあります。

インフルエンサーの類語・類義語としては、企業やブランドに対して好意的で、情報収集や発信、拡散に積極的である人を意味する「アンバサダー」、製品などの啓発や宣伝を行う人を意味する「エバンジェリスト」などがあります。

カリスマの例文

1.カリスマを持ったインフルエンサーも多く、その人が紹介するゲームや商品を試してみたいと思えてしまう。
2.先輩には人の上に立てるようなカリスマ性こそないものの、人一倍努力している姿に頑張ろうと思える人も多い。
3.その道のカリスマに有意義な話を聞くことができたため、満足感でいっぱいだ。
4.カリスマ的支配は信仰などに基づいたものであり、ヒトラーはその具体例としてよく挙げられる。
5.このアニメには、カリスマの心地いい言葉に耳を貸して犯罪行為をしてしまったキャラクターが登場した。

この言葉がよく使われる場面としては、人々の心を惹きつけるような強い魅力を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、「神から授かったとされる特殊な能力」「超人間的、非日常的な資質」を意味する言葉としても使われています。

インフルエンサーの例文

1.インフルエンサーの中でも動画配信者にはお世話になっており、料理などをしながら情報を知れる点を評価している。
2.企業からのスポンサー料や広告収入で収益を得ているインフルエンサーは、収入がなかなか安定しないのではないだろうか。
3.インスタグラマーとは、SNSのInstagram上で情報を発信するインフルエンサーを指す。
4.インフルエンサーを広告塔とすることが多くなってきたが、VTuberが起用されることも多くなっている。
5.収益化できるようになるまでには時間がかかるため、インフルエンサーは一朝一夕で稼ぎをあげられる職業ではない。

この言葉がよく使われる場面としては、人々に広く影響を及ぼす人物を意味する時などが挙げられます。

SNSやブログ、動画配信サイトなどインターネット上で情報を発信する人に対して用いられる言葉です。

カリスマとインフルエンサーは、どちらも「人気があり影響力のある人」を表します。

どちらを使うか迷った場合は、魅力で他を惹きつける人を表す場合は「カリスマ」を、情報発信で他を引き付ける人を表す場合は「インフルエンサー」を使うと覚えておけば間違いありません。

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