【聖歌】と【賛美歌】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「聖歌」(読み方:せいか)と「賛美歌」(読み方:さんびか)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「聖歌」と「賛美歌」という言葉は、どちらも「キリスト教の宗教歌」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




聖歌と賛美歌の違い

聖歌と賛美歌の違いを分かりやすく言うと、聖歌とはカトリック教会の宗教歌、賛美歌とはプロテスタント教会の宗教歌という違いです。

一つ目の聖歌を使った分かりやすい例としては、「カトリック聖歌集が改訂されました」「聖歌や讃美歌は心を癒してくれます」「聖歌隊のイラストを描く」「聖歌隊の美しいハーモニーに感動しました」などがあります。

二つ目の賛美歌を使った分かりやすい例としては、「キリスト教信者が賛美歌を歌う」「オルゴールで讃美歌を奏でる」「YouTubeで讃美歌の歌詞を紹介しています」「讃美歌の楽譜を無料でダウンロードする」などがあります。

聖歌と賛美歌という言葉は、どちらもキリスト教における宗教歌を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

聖歌とは、神聖な歌を意味し、宗教的な儀式や信仰のために作られた歌を表します。主にカトリック教会で使われる呼び方であり、伝統的で荘厳な旋律を特徴とした音楽です。広義では、仏教音楽などのキリスト教以外の典礼音楽も意味します。

讃美歌とは、キリスト教における神や聖人に対する賛美の歌ですが、一般にプロテスタント教会の宗教歌を指します。神への感謝や信仰の告白を歌うものですが、歌詞や旋律は親しみやすいものが多く、教会に集う全員で歌うことを重視しています。

つまり、聖歌とはカトリック教会の宗教歌を指し、讃美歌とはプロテスタント教会の宗教歌を意味する言葉です。二つの言葉は似ていますが、厳密な意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

聖歌も賛美歌も英語にすると「hymn」となり、例えば上記の「聖歌集」を英語にすると「a hymnbook」となります。

聖歌の意味

聖歌とは、神聖な歌、宗教歌、特にキリスト教の賛美歌を意味しています。

聖歌を使った分かりやすい例としては、「聖歌隊による音楽礼拝が行われた」「聖歌の楽譜をダウンロードする」「聖歌隊衣装を手作りしました」「汚れないように聖歌集にカバーを付けています」などがあります。

その他にも、「英語でクリスマス聖歌を歌いました」「有名な聖歌や讃美歌の一覧を作成する」「学生聖歌隊がアニソンを披露する」「聖歌隊募集の求人をチェックする」「結婚式場で聖歌隊のバイトをしています」などがあります。

聖歌の「聖」は訓読みで「ひじり」と読み、人徳がすぐれている理想的人物や、キリスト教で神聖な事柄を表します。聖歌とは、神聖な歌や宗教歌を意味し、特に、カトリックやプロテスタントなどのキリスト教宗教歌曲を表す言葉です。

聖歌を用いた日本語には「典礼聖歌」(読み方:てんれいせいか)があります。典礼聖歌とは、日本のカトリック教会のミサ等の典礼で、標準的に使用される日本語の聖歌集を指します。そのほとんどは、カトリック信徒である作曲家の髙田三郎氏が作曲したものです。

聖歌の対義語・反対語としては、世間に行なわれる歌謡や民間の流行歌を意味する「俗歌」などがあります。

聖歌の類語・類義語としては、奴隷となっていたアフリカ黒人が歌った宗教的な歌を意味する「黒人霊歌」、仏教や人の功徳などを礼讚してうたうことを意味する「頌歌」(読み方:しょうか)、仏教歌謡の一種で菩薩の功徳をほめたたえる讃歌を意味する「和讃」(読み方:わさん)などがあります。

賛美歌の意味

賛美歌とは、キリスト教会で神を賛美し信仰を励ます歌、聖歌を意味しています。

賛美歌を使った分かりやすい例としては、「讃美歌を英語の原詩で歌う」「有名な讃美歌メドレーをBGMに流す」「賛美歌一覧から歌いやすい曲を選ぶ」「賛美歌21をインターネットで調べています」などがあります。

その他にも、「クリスマスイベントにぴったりな讃美歌を教えてください」「賛美歌の歌詞の意味を知っていますか」「讃美歌のギターコードを確認する」「讃美歌312番いつくしみ深きを合唱しました」などがあります。

賛美歌の読み方は「さんびか」です。誤って「さんみか」「さんびうた」などと読まないようにしましょう。

讃美歌の「讃美」は褒めたたえること、褒めそやすことを表します。讃美歌とは、キリスト教の神や聖人、出来事などをたたえる歌を意味します。一般に、プロテスタント教会の宗教歌を指すことが多くなっています。

讃美歌の由来はギリシャ語のヒュムノスhymnosであり、聖歌と本来は同義ですが、聖歌がカトリックの特定の典礼歌を指すのに対して、賛美歌は民衆的な賛美の歌を言います。宗教改革後、プロテスタントの賛美歌が多く作られました。

賛美歌の対義語・反対語としては、正規のキリスト教賛美歌に対して大衆の間で生まれた福音唱歌を意味する「ゴスペル・ソング」などがあります。

賛美歌の類語・類義語としては、信仰対象を賛美する歌詞や歌曲を意味する「賛歌」、クリスマスの時期に歌われる宗教的な民謡を意味する「クリスマス・キャロル」、ドイツ語で聖歌のことを意味する「コラール」などがあります。

聖歌の例文

1.今度のイベントで、クリスマス聖歌を英語で歌うことになりました。
2.カトリック教会の公式歌集には、典礼聖歌とカトリック聖歌集があります。
3.私は大学の聖歌隊に所属していますが、実はキリスト教信者ではありません。
4.YouTubeのチャンネルを開設して、好きな聖歌の歌詞を解説付きで紹介しています。
5.いつか有名な聖歌である「アメイジング・グレイス」をアカペラで歌ってみたいです。

この言葉がよく使われる場面としては、神聖な歌、カトリックやプロテスタントなどのキリスト教宗教歌曲を表現したい時などが挙げられます。

例文3にある「聖歌隊」とは、キリスト教の教会に属して聖歌を歌う合唱団を意味します。カトリック教会では「スコラ・カントルム」と称されます。

賛美歌の例文

1.世界中で有名な讃美歌を、ランキング形式で紹介いたします。
2.誰でも知っている有名な讃美歌と言えば、「きよしこの夜」でしょう。
3.プロテスタント系の教会で、祈りを捧げた後に英語で讃美歌を歌いました。
4.なぜ結婚式で讃美歌を歌うのかは、その歌詞を読み解けばわかるでしょう。
5.讃美歌の「いつくしみ深き」の歌詞は、神の愛に対する感謝が込められています。

この言葉がよく使われる場面としては、キリスト教における神や聖人に対する賛美の歌を表現したい時などが挙げられます。

例文5にある「いつくしみ深き」は有名な讃美歌の一つであり、主にキリスト教の結婚式や葬儀で歌われます。

聖歌と賛美歌という言葉は、どちらも「キリスト教の宗教歌」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、カトリック教会の宗教歌を表現したい時は「聖歌」を、プロテスタント教会の宗教歌を表現したい時は「賛美歌」を使うようにしましょう。

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