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【そこで】と【それで】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「そこで」と「それで」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「そこで」と「それで」という言葉は、どちらも前の文で述べた状況が原因や理由となって後件の状況が生じることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「そこで」と「それで」の違い

「そこで」と「それで」の意味の違い

「そこで」と「それで」の違いを分かりやすく言うと、「そこで」とは物事の詳しい状況を述べる必要がある、「それで」とは単純に物事の理由を述べるだけで良いという違いです。

「そこで」と「それで」の使い方の違い

一つ目の「そこで」を使った分かりやすい例としては、「そこであなたに一つお願いがあります」「携帯が鳴りました。そこで電話にでるために外に出ました」「来月は彼氏の誕生日です。そこでサプライズパーティーを企画している」「そこで困り果てたという訳です」などがあります。

二つ目の「それで」を使った分かりやすい例としては、「それでその後はどうなったの」「雨が降ってきました。それで出掛けるのは辞めました」「最近お酒を辞めました。それで健康になりました」「それであなたは何と言いましたか」などがあります。

「そこで」と「それで」の使い分け方

「そこで」と「それで」はどちらも似た意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「そこで」は常に具体的な場面を前提として、そのことから自然に導かれる状況を説明する場合に使う言葉で、〇〇という状況があって〇〇ということになったという形で用います。したがって、「そこで」の後に続く言葉は過去形が多いです。

一方、「それで」は「そこで」と違い、必ずしも具体的な場面設定は必要ではありません。「毎日寝るのが遅い。それで遅刻した」のように、前の文が単に後の文の理由や原因の説明になっています。

分かりやすくまとめると、「そこで」は物事の詳しい状況を述べる必要があるのに対して、「それで」は単純に物事の理由を述べるだけで良いというのが違いです。

「そこで」と「それで」の英語表記の違い

「そこで」を英語にすると「so」「therefore」となり、例えば上記の「そこで困り果てたという訳です」を英語にすると「So we were really in trouble」となります。

一方、「それで」を英語にすると「and」「so」「therefore」となり、例えば上記の「それであなたは何と言いましたか」を英語にすると「And what did you say」となります。

「そこで」の意味

「そこで」とは

「そこで」とは、前述の事柄を受けて次の事柄を導くことを意味しています。その他にも、話題を変えたりもとに戻したりすることの意味も持っています。

「そこで」の使い方

「明日は大雨になるらしい。そこでピクニックへ行くのを辞めて、映画館へ行こうと思います」「色々意見を貰いました。そこで考えた」などの文中で使われている「そこで」は、「前述の事柄を受けて次の事柄を導くこと」の意味で使われています。

一方、「そこであなたにお願いしたいことが一つあります」「そこで話を戻しますが一つお聞きしたいことがあります」などの文中で使われている「そこで」は、「話題を変えたりもとに戻したりすること」の意味で使われています。

「そこで」は主に、〇〇という状況があって、そこで□□ということになったという形で用います。○○は物事の具体的な状況を表現、□□は物事の客観的な事実を表現します。そのため、「そこで」は物事の詳しい状況を述べる必要があります。

また、「そこで」後に続く言葉は過去形になるのが一般的です。

「そこで」の漢字表記

「そこで」を漢字にすると、「其処で」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限りひらがなの「そこで」を使うようにしましょう。

「そこで」の類語

「そこで」の類語・類義語としては、前に述べた事柄から次に述べようとする事柄が起こるかまたは必要となる旨を示すことを意味する「つきましては」、前の事柄を理由としてあとの事柄を導くことを意味する「それ故」などがあります。

「それで」の意味

「それで」とは

「それで」とは、前述の事柄を受けてそれを理由としてあとの事柄を導くことを意味しています。その他にも、前の事柄を受けて話題を他に転じたり相手に話を促したりすることの意味も持っています。

「それで」の使い方

「納得できなくてそれでまた質問しました」「最近間食を辞めました。それで痩せました」などの文中で使われている「それで」は、「前述の事柄を受けてそれを理由としてあとの事柄を導くこと」の意味で使われています。

一方、「それで今はどんな仕事をしているのでしょうか」「それでこれからどうしましょう」などの文中で使われている「それで」は、「前の事柄を受けて話題を他に転じたり相手に話を促したりすること」の意味で使われています。

「それで」は「毎日仕事が忙しいそれで疲れている」のように、「それで」の前の文が単に後の文の理由や原因の説明にる場合に使います。そのため、必ずしも具体的な場面設定は必要ではないと覚えておきましょう。

また、「昔は北海道に住んでいたんですね。それで今はどこに住んでいるんですか」のように前の事柄を受けて話題を他に転じたり、相手に話を促したりする場合にも使うことができます。

「それで」の類語

「それで」の類語・類義語としては、前の条件によって順当にあとの事柄が起こることを表現することを意味する「したがって」、前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを意味する「だから」などがあります。

「そこで」の例文

1.連続強盗犯の足取りが掴めません。そこで新たな捜査方法を考える必要があります。
2.私は今夏このチームから移籍したいです。そこであなたに一つご相談があります。
3.待ち合わせの時間まで30分以上ある。そこで、近くの喫茶店に入ることにしました。
4.海外でプロサッカー選手になりたいと思いました。そこでスペインへ留学を決意しました。
5.そこで話は変わりますが、来月のスケジュールについてお知らせすることがあります。
6.来月は友人の誕生日です。そこでサプライズパーティーを企画しているのだけど、君たちも協力してもらえないだろうか?
7.その台本にはまだ結末が書かれていなかった。そこでわたしは勝手に想像した結末を走り書きして遊んでいた。
8.あしたは大きな台風が来るらしい。そこで予定していた飲み会は土曜日に延期することにした。
9.駅に到着したはいいものの、わたしはお寺へ道が分からなかった。そこでぞろぞろ歩いている観光客の集団についていくことにしたのだ。
10.社内ではIT化を推し進めていたが人員が不足していた。そこでコンピューターに強い僕に白羽の矢が立ったのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、前述の事柄を受けて次の事柄を導くことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、話題を変えたりもとに戻したりすることを表現したい時にも使います。

例文1から例文4の「そこで」は前述の事柄を受けて次の事柄を導くこと、例文5の「そこで」は話題を変えたりもとに戻したりすることの意味で使っています。

「それで」の例文

1.先月新しいパソコンを購入したので出費が多かったです。それで今月は節約しています。
2.風邪を引いてしまいました。それで明日の飲み会をキャンセルしました。
3.昨日学校で抜き打ちの持ち物検査がありました。それで結果はどうだったの。
4.以前はイラストレーターの仕事をしていました。それで今は何のお仕事をなさってるんですか。
5.先月から新しい企画のプロジェクトリーダーを任されたんだ。それで最近帰ってくるのが遅いのね。
6.「お母さん、久しぶりに会った友達に、やせたね!って言われたらしい。」「それでか。どおりでいつもより機嫌がいいと思った。」
7.子育てがひと段落して、自分自身の人生って何だろ?自分には何もないって、はたと気が付いたんです。それで一念発起して大学院に通い始めました。
8.デートの話で、それでそのあとどうなったのか聞きたかったが、電話がかかってきてしまい結論を聞けずじまいだった。
9.突然、雨が降ってきました。それで出かけるのを取りやめたが、きょう一日は一体何をして過ごそうか。
10.部室の鍵が閉まったままだったから休みだと思って、それで部活に行かなかったというのは言い訳に過ぎないだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、前述の事柄を受けてそれを理由としてあとの事柄を導くことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、前の事柄を受けて話題を他に転じたり相手に話を促したりすることを表現したい時にも使います。

例文1と例文2の「それで」は前述の事柄を受けてそれを理由としてあとの事柄を導くこと、例文3から例文5の「それで」は前の事柄を受けて話題を他に転じたり相手に話を促したりすることの意味を使っています。

「そこで」と「それで」はどちらも前の文で述べた状況が原因や理由となって後件の状況が生じることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「そこで」は物事の詳しい状況を述べる必要があるのに対して、「それで」は単純に物事の理由を述べるだけで良いと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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