【応援】と【声援】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「応援」(読み方:おうえん)と「声援」(読み方:せいえん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「応援」と「声援」という言葉は、どちらも「励ますこと」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




応援と声援の違い

応援と声援の違いを分かりやすく言うと、応援とは励まし助ける行為、声援とは声を出す応援という違いです。

一つ目の応援を使った分かりやすい例としては、「体育祭の応援団で太鼓をたたきました」「応援うちわを作るために材料を揃える」「心に響く応援ソングを教えてもらった」「応援馬券の買い方をネットで調べる」などがあります。

二つ目の声援を使った分かりやすい例としては、「みんなの声援に勇気づけられました」「体育館に熱い声援が響いていた」「女子たちの黄色い声援を一身に浴びる」「ご声援ありがとうございました」などがあります。

応援と声援という言葉は、どちらも誰かや特定のチームなどを励まし助ける行為を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

応援とは、困っている人々や頑張っているチームなどに対して、味方となって力を貸したり励ましたりすることを意味します。支援や援助を含む広い意味を持つ言葉であり、スポーツ観戦においては、声援だけでなく拍手や音楽などで元気づけることも表します。

声援とは、声を出して励ますことを意味します。応援の方法の一つであり、声という手段を用いて特定の選手やチームを励ます行為です。「声援を送る」「声援に応える」などの言い回しで、対象を前にして声を出して応援することを表現します。

つまり、応援とは励まし助ける行動を広く表し、声援とは応援の一種で声を出して励ますことを表します。二つの言葉を比べると、声援よりも応援の方が広い意味を持ち、汎用性のある言葉だと言えるでしょう。

応援を英語にすると「support」「 help」「cheering」となり、例えば上記の「応援団」を英語にすると「a cheer group」となります。一方、声援を英語にすると「encouragement」「rooting」「cheering」となり、例えば上記の「みんなの声援」を英語にすると「everyone’s cheering」となります。

応援の意味

応援とは、力を貸して助けること、また、その助けを意味しています。

その他にも、「競技や試合などで、声援や拍手を送って選手やチームを励ますこと」の意味も持っています。

「応援要請に基づき自衛隊が出動する」「党の代表が応援に駆けつける」「夢を追いかける息子を金銭面で応援しています」などの文中で使われている応援は、「力を貸して助けること、その助け」の意味で使われています。

一方、「プロ野球12球団の応援歌をまとめて紹介します」「応援上映を追加開催することが決定した」などの文中で使われている応援は、「競技や試合などで、声援や拍手を送って選手やチームを励ますこと」の意味で使われています。

応援とは、上記の例文にあるように二つの意味を持ち、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を判断する必要があります。応援の「応」は外からの求めや働きかけを受けて動くこと、「援」は手をさしのべて助けることを表す漢字です。

応援を用いた日本語には「応援上映」があります。応援上映とは、映画の上映中に観客が応援しながら映画を楽しめる鑑賞スタイルを意味します。観客がコスプレをしたり、大声での声援をしたり、ペンライトを振ったり、まるでライブやコンサートのように振る舞うことができます。

応援の対義語・反対語としては、邪魔をすることを意味する「妨害」、世話をしたり関係を保ったりするのをやめることを意味する「見捨てる」などがあります。

応援の類語・類義語としては、力を貸して助けることを意味する「支援」、困っている人に力を貸すことを意味する「援助」、気合いをかけることを意味する「発破をかける」、そばから励まし助けることを意味する「守り立てる」などがあります。

声援の意味

声援とは、声を出して、応援することを意味しています。

声援を使った分かりやすい例としては、「スタンドから力いっぱい声援を送る」「徒競走に出場する英語の先生に声援を送った」「声援を送る群衆のイラストを描く」「声援に応えるようにホームランを放った」などがあります。

その他にも、「会場に女性ファンたちの黄色い声援がとどろく」「こんなに声援を浴びるとは思っていなかった」「観客席から大きな声援と拍手が送られた」「いつも温かい声援をありがとうございます」などがあります。

声援の読み方は「せいえん」です。誤って「しょうえん」「こわえん」などと読まないようにしましょう。

声援の「声」は訓読みで「こえ」と読み、のどから口を通って出る音を表し、「援」は訓読みで「たすける」と読み、手をさしのべて助けることを表す漢字です。声援とは、声をかけて励ますこと、言葉によって応援することを意味します。

上記の例文にある「黄色い声援」とは、女子たちの甲高い声による応援を意味します。女性や子どもの甲高い声を「黄色い声」と言うようなった語源は諸説ありますが、お経で高い音程に黄色で印を付けていたことが由来となった説が有力とされています。

声援の対義語・反対語としては、やじることを意味する「野次」、口汚く大声でののしる声を意味する「罵声」などがあります。

声援の類語・類義語としては、大いに励まし気持ちを奮いたたせることを意味する「鼓舞」、刺激を与えて元気づけることを意味する「活を入れる」、スポーツの試合などで声をそろえて発する応援の掛け声を意味する「エール」などがあります。

応援の例文

1.応援演説にかけつけた大物政治家をひと目見ようと、多くの人々が駅前に集まりました。
2.海外留学を目指して英語をコツコツ勉強している娘を、親として応援しています。
3.熱い応援メッセージが受験生にはプレッシャーになることもあるので気を付けてください。
4.応援合戦の掛け声は、オーディエンスが盛り上がるような面白いものにするつもりです。
5.運動会が近づいてきて、応援団のエール交換の練習も気合いが入ってきました。

この言葉がよく使われる場面としては、味方となって励まし助けること、競技などで拍手をしたり声をかけるなどして選手を元気づけることを表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「応援演説」とは、選挙の立候補者などを応援する演説を意味します。例文4の「応援合戦」とは、運動会や体育祭において、応援の技術や声の大きさあるいは団結力などが審査される競技のことです。

声援の例文

1.オリンピックの金メダル候補は、会場に集まった観客の大声援に迎えられました。
2.来日したばかりの外国人選手に向かって、英語で声援を送りました。
3.10年ぶりのJ1の舞台に立った選手たちに、サポーターから大きな声援が送られました。
4.試合に負けてしまい、声援に応えることができず申し訳ない気持ちでいっぱいです。
5.街頭演説をする候補者に声援を送る有権者で、駅前は人だかりができています。

この言葉がよく使われる場面としては、声をかけて励まし元気づけること、声を出して応援することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、声援の慣用的な言い回しには「大声援」「声援を送る」「声援に応える」などがあります。大声援とは、大勢の人が声を揃えて送る、非常に大きな応援の言葉や歓声を意味します。

応援と声援という言葉は、どちらも「励まし助けること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、言葉だけでなく様々な行動で励ますことを表現したい時は「応援」を、言葉で励ますことを表現したい時は「声援」を使うようにしましょう。

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