【内回り】と【外回り】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「内回り」(読み方:うちまわり)と「外回り」(読み方:そとまわり)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「内回り」と「外回り」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「内回り」と「外回り」の違い

「内回り」と「外回り」の意味の違い

「内回り」と「外回り」の違いを分かりやすく言うと、「内回り」とは電車やバスなどの環状線で内側を回る路線のこと、「外回り」とは電車やバスなどの環状線で外側を走る路線のことという違いです。

「内回り」と「外回り」の使い方の違い

一つ目の「内回り」を使った分かりやすい例としては、「この駅の内回りホームは階段を下りた左側にあります」「電車が遅延していたので急遽内回りではなく外回りを利用しました」「彼は山手線の内回りに乗った」などがあります。

二つ目の「外回り」を使った分かりやすい例としては、「彼女は外回りをしています」「家の外回りを片付けました」「彼は山手線の外回りに乗った」などがあります。

「内回り」と「外回り」の使い分け方

「内回り」と「外回り」は似たような言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

結論を言ってしまうと、「内回り」と「外回り」は対義語になります。

「内回り」は電車やバスなどの環状線で内側を回る路線のことを意味しており、円の内側を通るようなイメージで使う言葉です。また、日本の鉄道は基本的に左側通行なので「内回り」は反時計回りに進みます。

一方、「外回り」は電車やバスなどの環状線で外側を走る路線のことを意味しており、円の外側を通るようなイメージで使う言葉です。日本の鉄道は基本的に左側通行なので「外回り」は時計回りに進むと覚えておきましょう。

また、「内回り」は内側の周辺という意味で使うのに対して、「外回り」は家、屋敷、城などの外側の周囲のことという意味で使うのも違いの一つです。

「内回り」と「外回り」の英語表記の違い

「内回り」を英語にすると「inner tracks」「inner lanes」「inner circle」となり、例えば上記の「彼は山手線の内回りに乗った」を英語にすると「He took a train which goes round the inner circle of the Yamanote Line」となります。

一方、「外回り」を英語にすると 「outer track」「outer lanes」「outer circle」となり、例えば上記の「彼は山手線の外回りに乗った」を英語にすると「He took a train which goes round the outer lanes of the Yamanote Line」となります。

「内回り」の意味

「内回り」とは

「内回り」とは、電車やバスなどの環状線で内側を回る路線のことを意味しています。その他にも、内側の周辺のことの意味も持っています。

「内回り」の使い方

「山手線の内回りに乗れば東京駅から池袋駅へ行けます」「通勤ラッシュ時は内回りの混雑が酷いです」などの文中で使われている「内回り」は、「電車やバスなどの環状線で内側を回る路線のこと」の意味で使われています。

一方、「城の内回りには防御のための濠と塀が築かれていました」「体育館の内回りをぐるぐる走るだけでもいい運動になります」などの文中で使われている「内回り」は、「内側の周辺のこと」の意味で使われています。

「内回り」は電車やバスなどの環状線で内側を回る路線のことと、内側の周辺のことの二つの意味を持つ名詞です。

「内回り」の特徴方

「内回り」は円の内側を通るようなイメージで電車やバスなどの環状線で内側を回る路線を指す場合によく使われています。有名な環状線を挙げると、山手線と大阪環状線です。

日本の鉄道は基本的に左側通行なので「内回り」は反時計回りに進みます。

山手線を例に挙げると、東京駅 → 上野 → 池袋 → 新宿 → 渋谷 → 品川 → 東京駅と回るのが「内回り」です。

「内回り」の対義語

「内回り」の対義語・反対語としては、電車やバスなどの環状線で外側を走る路線のことを意味する「外回り」があります。

「内回り」の類語

「内回り」の類語・類義語としては、内側で測ったまわりの長さのことを意味する「内周」、ある範囲の中で中心または手前に寄ったほうのことを意味する「内側」などがあります。

「外回り」の意味

「外回り」とは

「外回り」とは、電車やバスなどの環状線で外側を走る路線のことを意味しています。その他にも、家、屋敷、城などの外側の周囲のことや会社などで外に出て取引先などを回って歩くことの意味も持っています。

「外回り」の使い方

「山手線の外回りに乗れば目的地まではあと5駅です」「朝の通勤時はいつも外回りを使用しています」などの文中で使われている「外回り」は、「電車やバスなどの環状線で外側を走る路線のこと」の意味で使われています。

一方、「家の外回りを掃除する」「部長は今外回りに行ってるので不在です」などの文中で使われている「外回り」は、「家、屋敷、城などの外側の周囲のことや会社などで外に出て取引先などを回って歩くこと」の意味で使われています。

「外回り」は電車やバスなどの環状線で外側を走る路線のこと、家、屋敷、城などの外側の周囲のこと、会社などで外に出て取引先などを回って歩くことなどの複数の意味を持つ名詞です。

「外回り」の特徴

「外回り」は円の外側を通るようなイメージで、電車やバスなどの環状線で外側を走る路線でよく使われています。有名な環状線を挙げると、山手線と大阪環状線です。

日本の鉄道は基本的に左側通行なので「外回り」は時計回りに進む場合に使います。

山手線を例に挙げると、東京駅 → 品川 → 渋谷 → 新宿 → 池袋 → 上野 → 東京駅と回るのが「外回り」です。

「外回り」の別の使い方

「外回り」は電車やバスなどの環状線で外側を走る路線の他にも、外側の周囲のことや会社などで外に出て取引先などを回って歩くことの意味でもよく使われています。そのため、ビジネスシーンにおいてよく使われている言葉です。

「外回り」は取引先に訪問したり、現場に足を運んだりする仕事のスタイルをする場合に使うと覚えておきましょう。

「外回り」の対義語

「外回り」の対義語・反対語としては、電車やバスなどの環状線で内側を回る路線のことを意味する「内回り」があります。

「外回り」の類語

「外回り」の類語・類義語としては、会社などで受注や販売などのような外回りの仕事を担当することを意味する「外勤」、ある範囲の中で中心から遠いほうのことを意味する「外側」などがあります。

「内回り」の例文

1.山手線の内回りに乗ったつもりが外回りに乗っていたので、目的地への到着に時間がかかってしまいました。
2.内回りの混雑が酷かったので、空いている外回りに乗ることにしました。
3.この駅の内回りホームは、階段を登って右側にあると教えてもらいました。
4.マラソンコースの内回りは日陰が多かったおかげで、涼しく走ることができました。
5.公園の内回りには遊歩道が整備されているので、お散歩するにはかなり快適です。

この言葉がよく使われる場面としては、電車やバスなどの環状線で内側を回る路線のことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、内側の周辺のことを表現したい時にも使います。

例文1から例文3は電車やバスなどの環状線で内側を回る路線のこと、例文4と例文5は内側の周辺のことの意味で使っています。

「外回り」の例文

1.外回りの電車は右回りで進むため、進行方向を間違えないよう注意が必要です。
2.混雑を避けるために、内回りではなく外回りのバスに乗ることにしました。
3.今年のスポーツ大会では、地域の公園の外回りのコースを全員で数周しました。
4.天候が悪い日の外回りは足元が悪くて大変だけど、訪問先の人に喜んでもらえるのでやりがいを感じます。
5.今日は午前中からずっと外回りで、社内に戻るのは夕方になりそうです。

この言葉がよく使われる場面としては、電車やバスなどの環状線で外側を走る路線のことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、家、屋敷、城などの外側の周囲のことや会社などで外に出て取引先などを回って歩くことを表現したい時にも使います。

例文1と例文2は電車やバスなどの環状線で外側を走る路線のこと、例文3は家、屋敷、城などの外側の周囲のこと、例文4と例文5は会社などで外に出て取引先などを回って歩くことの意味で使っています。

「内回り」と「外回り」は似た言葉ですが意味は全く異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、電車やバスなどの環状線で内側を回る路線のことを表現したい時は「内回り」を、電車やバスなどの環状線で外側を走る路線のことを表現したい時は「外回り」を使うと覚えておきましょう。

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