【怪力】と【剛力】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「怪力」(読み方:かいりき)と「剛力」(読み方:ごうりき)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「怪力」と「剛力」という言葉は、どちらも「並外れた力強さ」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




怪力と剛力の違い

怪力と剛力の違いを分かりやすく言うと、怪力とは不思議なほど力が強いこと、剛力とは物理的に力が強いことという違いです。

一つ目の怪力を使った分かりやすい例としては、「ああ見えて彼女は怪力の持ち主なんです」「ギリシャ神話のヘラクレスは桁外れの怪力でした」「不確かな怪力乱神の類で人を惑わせてはいけません」などがあります。

二つ目の剛力を使った分かりやすい例としては、「この荷物は剛力の男にしか運べないだろう」「弁慶は源義経に仕えた剛力無双の僧兵でした」「剛力であるために荷物持ちばかり任されてしまいます」などがあります。

怪力と剛力という言葉は、どちらも人並外れた強い力や、甚だしい力の持ち主を表しますが、ニュアンスには違いがあります。

怪力とは、怪しいほど力が強いことを意味し、不思議なほどの力強さや驚異的な力持ちを表します。神話や伝説など空想の世界で使用されることが多く、正体の知れない驚異的なパワーというニュアンスがある言葉です。

剛力とは、力が強いことを意味し、桁違いな力強さや人並み外れた力持ちを表します。物理的な力強さを表現する言葉であり、腕っぷしが強くたくましいことを客観的に評価するようなニュアンスがあります。

つまり、怪力とは不思議なほどの力強さを表し、剛力とは物理的な力強さを表現する言葉です。二つの言葉は似ていますが、ニュアンスは異なるので区別して使うようにしましょう。

怪力を英語にすると「superhuman power」「fantastic strength」となり、例えば上記の「怪力の持ち主です」を英語にすると「be a person of superhuman strength」となります。

一方、剛力を英語にすると「herculean strength」「mountain carrier-guide」となり、例えば上記の「剛力の男」を英語にすると「a man of great strength」となります。

怪力の意味

怪力とは、並外れて強い力、不思議な力、または、働きを意味しています。

怪力を使った分かりやすい例としては、「あの選手は日本人で最も怪力だと言われています」「ポケモンの怪力キャラのシールをもらいました」「怪力女子のむちゃんを応援しています」「怪力をウリにしている芸人は多いです」などがあります。

その他にも、「町一番の怪力娘はみんなの人気者です」「妖術を使う怪力なんて最強ですね」「馬を背負って崖を下りた伝説を持つ怪力武者について調べています」「怪力乱神を語らずと言うように、むやみに周囲を乱すべきではありません」などがあります。

怪力の読み方は「かいりき」です。誤って「かいりょく」「けりき」などと読まないようにしましょう。

怪力の「怪」は訓読みで「あやしい」と読み、現実にありえないと思われるような不思議なことを表す漢字です。人や動物にもともと備わっている他の物を動かす働きを表す「力」と組み合わさり、怪力とは、不思議なほど強い力、並外れた力を意味します。

怪力を用いた故事成語には「怪力乱神を語らず」があります。「怪力乱神を語らず」とは、論語の一節にある孔子の教えです。怪しげなことや不確かなことは口にしないことを意味し、賢者は理にかなう話をすべきだという考えを表しています。

怪力の対義語・反対語としては、体力や腕力の弱いことを意味する「非力」などがあります。

怪力の類語・類義語としては、力の強いことやその人を意味する「力持ち」、人を惑わし引きつける不思議な力を意味する「魔力」、特に力の強い大きな化け物を意味する「怪物」、超人的な能力を意味する「神通力」などがあります。

剛力の意味

剛力とは、力が強いこと、また、そういう人、そのさまを意味しています。

その他にも、「登山者の荷物を背負い道案内をする人」「修験者に従って荷物を運ぶ下男」の意味も持っています。

「彼は120キロのベンチプレスを挙げる剛力です」「きれいで剛力である彼女の苗字を聞き出すことができた」などの文中で使われている剛力は、「力が強いこと、そういう人、そのさま」の意味で使われています。

一方、「一人前の剛力になるには場数を踏まなければなりません」の文中で使われている剛力は「登山者の荷物を背負い道案内をする人」の意味で、「山伏を安全に案内することも剛力の仕事のうちです」の文中で使われている剛力は「修験者に従って荷物を運ぶ下男」の意味で使われています。

剛力は「強力」とも書きますが、「強力」は「きょうりょく」と読まれることが多くなっています。

剛力の読み方は「ごうりき」です。誤って「ごうりょく」「こうりき」などと読まないようにしましょう。

剛力とは、上記の例文にあるように複数の意味を持ち、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を判断する必要があります。剛力の「剛」は強くて堅いさま、力が強くて勇ましいことを表す漢字です。

剛力を用いた日本語には「剛力無双」(読み方:ごうりきむそう)があります。「剛力無双」とは、並ぶ者がいないほど、とんでもなく力が強いことや、そのような力の持ち主を指す言葉です。向かうところ敵なしの凄まじい腕力を表します。

剛力の対義語・反対語としては、力が弱く足りないことを意味する「微力」などがあります。

剛力の類語・類義語としては、腕っぷしの強いことや野球で速球を得意とする投手を意味する「剛腕」、強くて屈しないことを意味する「強豪」、いかにも力がありそうに見えるさまを意味する「力強い」、力強いさまや強力なさまを意味する「パワフル」などがあります。

怪力の例文

1.私の地元には、城主の妻が怪力の持ち主で家来より強かったという伝説があります。
2.アニメの怪力キャラは、強面だけど心根の優しいタイプが多い気がします。
3.一朝一夕に怪力になる方法なんてないので、地道にトレーニングしてください。
4.英語の先生は怪力の持ち主で、チョークを片手で粉々にすることができます。
5.昔は怪力女と言われるのが嫌でしたが、筋トレブームの今は誇りに思っています。

この言葉がよく使われる場面としては、不思議なほど強い力、並みはずれて強い力を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、怪力の慣用的な言い回し、慣用的な表現には「怪力の持ち主」「怪力キャラ」「怪力女」などがあります。「怪力女」とは、一般的な女性に比べて遥かに上回る筋力を持つ女性を意味します。

剛力の例文

1.可愛い顔をして剛力である彼女は、毎日欠かさずトレーニングをしているそうです。
2.剛力の選手であれば、この重たいラケットも難なく使いこなせるだろう。
3.山伏に同行した剛力は、単なる荷運び以上の重要な役割を果たしていました。
4.お世話になった剛力のお名前を伺ったところ、とても珍しい名字でした。
5.剛力の仕事をしていた祖父は、現在のんびりと余生を過ごしています。

この言葉がよく使われる場面としては、力の強いこと、荷を背負って修験者や山伏などに従う下僕、登山者の荷を持ち案内をする人を表現したい時などが挙げられます。

例文3にある剛力は、「荷を背負って修験者などに従う下僕」の意味で用いられています。例文4や例文5にある剛力は、「登山者の荷を持ち案内をする人」の意味で使われています。

怪力と剛力という言葉は、どちらも「並外れた力強さ」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、不思議なほどの力強さを表現したい時は「怪力」を、物理的な力強さを表現したい時は「剛力」を使うようにしましょう。

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