【見識】と【知識】と【知恵】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「見識」(読み方:けんしき)と「知識」(読み方:ちしき)と「知恵」(読み方:ちえ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どれを使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「見識」と「知識」と「知恵」という言葉は、どれも人間の思考について表現するという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



見識と知識と知恵の違い

見識と知識と知恵の違いを分かりやすく言うと、見識というのは物事を実際に見聞きして本質を見通すことで、知識というのは物事を理解したり認識したりすることで、知恵というのは知識を元にして筋道立てて物事を処理することであるという違いです。

見識というのは、物事を深く見通して本質を捉えることを意味する言葉です。本質を捉えることにより、その物事に対して確かな考えや意見を持つことが出来ます。このような能力を持っている人について「見識のある人」と表現するものです。

見識は、一般的に、実際に自分自身で体験したりすることで得られるものであると考えられます。例えば、博物館を見学することで見識を深めたり、歴史書を紐解くことで見識を広めたりすることが出来るものです。

次に知識という言葉を考えます。この知識というのは、物事について知る事、その物事を正しく認識したり、理解したりすることを示す言葉です。または「知識がある」という表現を使い、実際に自分が知っていることを意味する場合もあります。

知識は、物事を考えるのに必要な根本的な認識や考えであると言うことが出来ます。知識は学習や体験によって身に付くものであり、教育機関での勉強などは、この知識の部分を養うものであるとも言えます。

見識、知識という言葉に共通している「識」という字を使った別の単語としては、一般の社会人が共通にもつべき普通の知識や意見などを意味する「常識」、心が知覚を有しているときの状態を意味する「意識」などがあります。

最後に知恵という言葉を考えます。この知恵というのは、物事の道理を判断して正しく処理する能力のことを意味しています。英語で表現するところの「Intelligence」(読み方:インテリジェンス)であると考えても分かりやすいでしょう。

この知恵というのは、知識を土台として働くものです。自分の持っている知識によって、それをどのように生かすかを考えるのが「知恵を巡らせる」ということです。知識を材料として、それを使って物事を成り立たせるのが知恵であると考えます。

見識の意味

見識とは、物事を深く見通して本質を捉えることや、物事に対する確かな考えや意見を持つことを意味しています。見識とは、優れた判断力のことであると言うことも出来るものです。

見識というのは、自分自身で物事を見聞きして考えることを前提としています。実際に自分で見たことについて、その本質を見通し、確かな意見を持つことを「見識を深める」などと表現します。またそのような能力のある人を「見識がある」と表現します。

見識がある人というのは、物事を正しく判断する能力に優れていると考えられます。正しい考えを自分の中で強く持っている場合に「見識」という言葉を使うのだと覚えておくようにしましょう。

見識という言葉を使った言い回しとしては「見識張る」(読み方:けんしきばる)「見識ぶる」(読み方:けんしきぶる)などの言葉もあります。また、気位が高い人物に対して「見識の高い人」と表現する場合もあります。

これらはマイナスの意味を持つ言い方で、見識があるように振る舞い、他者を見下したような態度をとることを表現する言葉です。この言葉が使われる場合、実際には見識を備えていない人のことを表現しているのだと考えられます。

見識とは、あくまでも、物事の本質や実際の姿について、それらを実際に見聞きした人の考えを指す言葉です。本質そのものではなく、本質を見抜く能力や、その人自身が持っている確かな考えや意見のことを指しています。

つまり、他者と自分の見識が食い違う場合もあるということです。その物事について、自分自身で間違いないと確信している状態が「見識がある」という言葉で表現されるものであると覚えておくようにしましょう。

見識の「見」という字を使った別の単語としては、政治を行う上での意見や見解を意味する「政見」、自分一人の意見や見解のことを意味する「私見」、物事の起こる前にその事を見通すことを意味する「予見」などがあります。

知識の意味

知識とは、物事を知る事や認識すること、またはある事柄について知っている内容のことを意味しています。物事を知ったり認識したりすることは「知識を得る」などと表現し、既に知っている内容については「知識がある」などと表現されます。

知識というのは、ある事柄について物事を区別して理解することや、既に理解が出来ていることについて表現する際に使われる言葉です。仏教用語では、仏法を説いて導く指導者のことを指している言葉でもあります。

知識の類語としては、社会人が共通に持つべき普通の意見や判断力という意味の「常識」、物事の健全な考え方や健全な判断力を意味する「良識」などがあります。知識もこれらの言葉と同じように、一般的に知っておくべきことという使われ方もします。

知識というのは、自ら学んだり、経験によって得たりする考え方の材料のようなものだと考えると分かりやすいでしょう。知識を増やしたり、知識が豊富であることは、良いことであるとされています。

学校などの教育機関で学ぶのは、この知識にあたる部分です。これらの知識が土台となり、様々な考え方が出来るようになることで、人は成長していくものであると考えられます。

知識の「知」という字を使った別の単語としては、推し量って知ることや気が付くことを意味する「察知」、世間一般に広く知れ渡っていることを意味する「周知」、ある事柄をはっきりと認めることを意味する「認知」などがあります。

知恵の意味

知恵とは、物事の道理について筋道を立てて判断する心の働きや能力のことを意味しています。知恵というのは、自分の持っている知識を利用して、それをどのように活用するかを考えることであるとも言えます。

知恵というのは、知識という土台の上に成り立つものであると言えます。自分の持っている知識を使って、その場にふさわしい判断がすぐに出来ることを「知恵が回る」などと表現したりすることもあります。

知恵と同じような意味を持つ言葉としては、物事を考えて判断する能力を意味する「知性」、本能や感情に支配されずに物事を論理的に判断する能力を意味する「理知」などがあります。英語では「インテリジェンス」と表現されたりするものです。

また、知恵というのは、仏教用語では世界に向かって働く知識のことであったり、悟りを導く精神、物事の真理を見極める力のことを意味している言葉です。

知恵というのは、知識を利用して物事を判断し、適切に行動することであると考えましょう。知識が土台や材料であるとするならば、知恵というのは、それを利用して作られる家の部分や、料理であると言うことが出来ます。

知恵の「恵」という字を使った別の単語としては、恵みや慈しみを意味する「恩恵」、金品をめぐみ与えることを意味する「恵与」、人から物を贈られることを贈り主を敬っていうことを意味する「恵贈」などがあります。

見識の例文

1.あの人はいつも見識張った言い方ばかりだけれど、あまり頼りにはならないよね。
2.私の大学の恩師は、見識を兼ね備えた素晴らしい人です。
3.彼女はなんだかいつも、見識が高い雰囲気があるね。

この言葉がよく使われる場面としては、物事を正しく判断する能力を持っている人のことを表現したい時などが挙げられます。このような能力を備えている人のことを「見識のある人」と表現するものです。

また、例文3のように、場合によっては「見識が高い人」という言い回しで、気位の高い人のことを表現する場合もあります。ここで言う気位というのは、自分の中の品位を誇りに思い、それを保とうとすることを意味しています。

見識というのは、判断力とも言うことが出来るもので、ないよりもあった方が良いとされます。しかし、見栄を張って、見識がある風に見せるのは「見識張っている」「見識ぶっている」などと表現されてしまうので注意が必要です。

知識の例文

1.学生のうちに深めた知識は、社会に出た時にきっと役立つよ。
2.彼女は歴史学については誰よりも知識のある人だと思う。
3.小さな子供は、日々、新しい知識を吸収しながら成長するものだよ。

この言葉がよく使われる場面としては、物事を知ったり認識したりすることや、既に知っている事柄のことを表現したい時などが挙げられます。知識というのは、物事を考える上での土台や材料となるもののことを意味しています。

知識という言葉を使用する際には、例文1のように「知識を深める」などの言い回しをしたり、「知識がある」「知識が豊富である」「知識を得る」などのように使われるものです。

知識というものは、何か物事を考えたり、多くの人と話し合いをしたりするような場面で、とても大切になってくるものです。知識がなければ、深く考えることも真実を理解することも出来ない場合もあるものです。

知恵の例文

1.私ひとりの力では解決できないので、どうしても君の知恵を借りたいんだ。
2.家事をしている祖母を眺めていると、そこここに生活の知恵が溢れている。
3.私の息子は、いたずらをするとなると妙に知恵の回る子で、困ったものだ。

この言葉がよく使われる場面としては、知識を土台として、物事を考えたり判断したりする心の働きを表現したい時などが挙げられます。自分の持っている知識を土台にして、考えを巡らせることを「知恵を回す」と表現したりします。

知恵というのは、自分の持っている知識を使いこなしている状態であると言うことが出来ます。知識がなければ、知恵を回すことも出来ません。物事を考えるのに必要な知識を十分に蓄えている状態で、知恵は発揮されるものだと覚えておくようにしましょう。

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