【慶弔休暇】と【忌引休暇】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「慶弔休暇」(読み方:けいちょうきゅうか)と「忌引休暇」(読み方:きびききゅうか)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「慶弔休暇」と「忌引休暇」という言葉は、どちらも弔事により休暇を取ることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「慶弔休暇」と「忌引休暇」の違い

「慶弔休暇」と「忌引休暇」の意味の違い

「慶弔休暇」と「忌引休暇」の違いを分かりやすく言うと、「慶弔休暇」は慶事だけではなく弔事でも使える、「忌引休暇」は慶事では使えないという違いです。

「慶弔休暇」と「忌引休暇」の使い方の違い

一つ目の「慶弔休暇」を使った分かりやすい例としては、「弟が結婚するので慶弔休暇を取得することにしました」「弊社の福利厚生として慶弔休暇があります」「慶弔休暇を取得させてもらえないのはブラック企業と言ってもいいだろう」「今週の水曜日慶弔休暇をいただきます」などがあります。

二つ目の「忌引休暇」を使った分かりやすい例としては、「祖父が亡くなったので忌引休暇を取得することにしました」「忌引休暇を取得させてもらえなかったので会社を辞めることにしました」「忌引休暇によりお休みをいただきます」などがあります。

「慶弔休暇」と「忌引休暇」の使い分け方

「慶弔休暇」と「忌引休暇」はどちらも弔事により休暇を取ることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「慶弔休暇」はお葬式やお通夜などの弔事で休暇を取る場合だけではなく、結婚や出産などの喜びごとで休暇を取る際に使える言葉になります。

一方、「忌引休暇」はお葬式やお通夜などの弔事で休暇を取る場合にしか使えないというのが違いです。

また、正確に言うのであれば、慶弔休暇のうち弔事のための休暇を「忌引休暇」と呼んでいます。そのため、「忌引休暇」は「慶弔休暇」の一部とも言えるのです。

「慶弔休暇」と「忌引休暇」の英語表記の違い

「慶弔休暇」も「忌引休暇」も英語にすると「bereavement leave」「compassionate leave」となり、例えば上記の「今週の水曜日慶弔休暇をいただきます」を英語にすると「I’m going to take bereavement leave this wednesday」となります。

「慶弔休暇」の意味

「慶弔休暇」とは

「慶弔休暇」とは、慶事や弔事があったときに会社に申請して取得できるお休みのことを意味しています。

「慶弔休暇」の使い方

「慶弔休暇」を使った分かりやすい例としては、「妻の出産に立ち会うので慶弔休暇を申請しました」「弊社は慶弔休暇を取得できるのでとても助かっています」「慶弔休暇を取得できないのはブラック企業だと思う」「姉の結婚式に参列するために慶弔休暇を取得しました」などがあります。

「慶弔休暇」とは慶事や弔事があったときに会社に申請して取得できるお休みのことを意味する言葉です。慶事と弔事、つまり結婚や出産、お葬式やお通夜などの冠婚葬祭に対して使うことができます。

「慶弔休暇」は就業規則などによって内容は異なる

「慶弔休暇」は労働基準法で決められているものではないので、会社の就業規則や雇用形態によって対応や内容が異なると覚えておきましょう。

例えば、結婚式に出席する場合は何日取得できるかは、対象となる出来事や、それぞれ何日間休暇を取れるかというのは会社の定めによって決められているので、会社の就業規則で判断するしかないのです。

企業における福利厚生施策の実態に関する調査で慶弔休暇制度を導入している企業を調べたところ、90%以上もの企業が「慶弔休暇」制度を導入していることが判明しています。

「慶弔休暇」の類語

「慶弔休暇」の類語・類義語としては、各企業が独自に法律の規制を超えた優遇措置として労働者に付与している休暇のことを意味する「法定外休暇」があります。

「忌引休暇」の意味

「忌引休暇」とは

「忌引休暇」とは、弔事があったときに会社に申請して取得できるお休みのことを意味しています。

「忌引休暇」の使い方

「忌引休暇」を使った分かりやすい例としては、「忌引休暇で仕事を休むことにしました」「忌引休暇を認めないなんてとんだブラック企業だ」「忌引き休暇を取れる範囲は3親等までが基本と言われている」「忌引休暇を無事取得することができました」などがあります。

「忌引休暇」とは弔事があったときに会社に申請して取得できるお休みのことを意味する言葉です。弔事とはお葬式やお通夜のことを指しているので、簡単に言うならば身内に不幸があった場合に使うことができる休暇になります。

「忌引休暇」は何日取得できるか

「忌引休暇」は何日取得できるか気になる人もいると思いますが、結論から言ってしまうと会社の就業規則や雇用形態によって対応や内容が異なるので、会社の規則に従うとしか言いようがありません。

ただし、一般的には三親等までと言われており、父母は1週間程度、祖父母は3から5日程度と言われています。

「忌引休暇」の注意点

「忌引休暇」を使う上で注意しなければいけないのは、慶事に対しては使うことができないという点です。もし、慶事に対して使いたいのであれば「慶弔休暇」を使うようにしましょう。

「忌引休暇」の類語

「忌引休暇」の類語・類義語としては、会社が独自に定める休暇のことを意味する「特別休暇」があります。

「慶弔休暇」の例文

1.慶弔休暇を取得して、友人の葬儀に参列することになりました。
2.娘の結婚式に参列するために、慶弔休暇を会社に申請しました。
3.弊社は福利厚生で慶弔休暇があるので、身内のお祝いに駆けつけることが可能です。
4.慶弔休暇を申請したものの却下されたので、この会社を辞めることを決意しました。
5.冠婚葬祭による慶弔休暇は、労働基準法上の休暇ではありません。

この言葉がよく使われる場面としては、慶事や弔事があったときに会社に申請して取得できるお休みのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「忌引休暇」はビジネスシーンにおいて使われている言葉です。

「忌引休暇」の例文

1.忌引休暇を認めてくれないブラック企業だったので、その場で辞表を叩きつけました。
2.祖父が亡くなったとの知らせが届いたので、忌引休暇を申請しました。
3.弊社は忌引休暇の制度があるので、欠勤扱いではなく休暇扱いとなります。
4.就職するのであれば、忌引休暇などをきちんと取得できる福利厚生のある企業を選びたいです。
5.忌引休暇を取得したので、祖母が住んでいた田舎に向かっています。

この言葉がよく使われる場面としては、弔事ががあったときに会社に申請して取得できるお休みのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「忌引休暇」はビジネスシーンにおいて使われている言葉です。

「慶弔休暇」と「忌引休暇」はどちらも弔事により休暇を取ることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、慶事だけではなく弔事でも使えるのが「慶弔休暇」、弔事だけしか使えないのが「忌引休暇」と覚えておきましょう。

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