【行きつけ】と【かかりつけ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「行きつけ」(読み方:いきつけ)と「かかりつけ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「行きつけ」と「かかりつけ」という言葉は、どちらもある場所や人に対して定期的に関わっていることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「行きつけ」と「かかりつけ」の違い

「行きつけ」と「かかりつけ」の意味の違い

「行きつけ」と「かかりつけ」の違いを分かりやすく言うと、「行きつけ」は自分の好みや習慣で通うお気に入りの場所に対して使う、「かかりつけ」は健康を委ねる専門的な関係性を持つ医療機関に対して使うという違いです。

「行きつけ」と「かかりつけ」の使い方の違い

一つ目の「行きつけ」を使った分かりやすい例としては、「行きつけの八百屋さんで今日も新鮮な野菜を買った」「行きつけの古着屋で思わぬ掘り出し物を見つけました」「彼とはよく行きつけのカラオケで盛り上がった」「このカフェは私の行きつけなんです」などがあります。

二つ目の「かかりつけ」を使った分かりやすい例としては、「妊娠中はかかりつけの産婦人科で定期的に通院しています」「怪我をしたときはまずかかりつけの整形外科に行きました」「かかりつけの医師に診てもらいました」などがあります。

「行きつけ」と「かかりつけ」の使い分け方

「行きつけ」と「かかりつけ」はどちらもある場所や人に対して定期的に関わっていることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「行きつけ」は「この居酒屋は私の行きつけなんです」のように、飲食店や美容室などのサービス施設に自分の意思で繰り返し通っている場所に対して使う言葉です。

そのため、楽しみや習慣としての通い先を表すのが特徴で、気軽さや好みに基づいて選んでいるニュアンスがあります。

一方、「かかりつけ」は「かかりつけの内科で診てもらいました」のように、医師や病院、医療機関に対して使われ、信頼して継続的に健康管理を任せている関係を指します。

単なる頻度ではなく、自分の体のことを長く見てもらっているという専門的かつ信頼ベースの関係が含まれている点が違いです。

つまり、自分の好みや習慣で通うお気に入りの場所に対して使うのが「行きつけ」、健康を委ねる専門的な関係性を持つ医療機関に対して使うのが「かかりつけ」と覚えておきましょう。

「行きつけ」と「かかりつけ」の英語表記の違い

「行きつけ」を英語にすると「regular spot」「go-to place」「favorite place」となり、例えば上記の「このカフェは私の行きつけなんです」を英語にすると「This is my regular spot for coffee」となります。

一方、「かかりつけ」を英語にすると「primary care doctor」「family doctor」「regular doctor」となり、例えば上記の「かかりつけの医師に診てもらいました」を英語にすると「I saw my primary care doctor」となります。

「行きつけ」の意味

「行きつけ」とは

「行きつけ」とは、いつも行ってなじんでいることを意味しています。

「行きつけ」の漢字表記

「行きつけ」を漢字にすると、「行き付け」と表記することができます。

表現方法は「行きつけの店」「行きつけの場所」

「行きつけの店」「行きつけの場所」などが、「行きつけ」を使った一般的な言い回しになります。

「行きつけ」の使い方

「行きつけ」を使った分かりやすい例としては、「行きつけのラーメン屋には週に一度は通っています」「彼女と初めて行ったのは僕の行きつけのバーだった」「そのレストランは昔からの行きつけで落ち着きます」「駅前のパン屋は高校時代からの行きつけです」などがあります。

「行きつけ」とは、自分がよく通っている店や場所を表す言葉です。簡単に言うならば、習慣的に訪れるお気に入りの場所のことを指しています。

例えば、いつも決まって通っている美容室や、落ち着いた雰囲気で長年通っている喫茶店、行けば顔を覚えてもらえている居酒屋などが「行きつけ」にあたります。

「行きつけ」は、ただ単に頻繁に行っているというだけでなく、心理的なつながりや安心感を伴っている点が特徴であると覚えておきましょう。

「行きつけ」の類語

「行きつけ」の類語・類義語としては、その遊戯場や飲食店などにいつも来る客のことを意味する「常連」があります。

「かかりつけ」の意味

「かかりつけ」とは

「かかりつけ」とは、いつもその医者に診察してもらっていることを意味しています。

「かかりつけ」の漢字表記

「かかりつけ」を漢字にすると、「掛かり付け」と表記することができます。

表現方法は「かかりつけの病院」「かかりつけ医」

「かかりつけの病院」「かかりつけ医」などが、「かかりつけ」を使った一般的な言い回しになります。

「かかりつけ」の使い方

「かかりつけ」を使った分かりやすい例としては、「かかりつけの歯科医院で定期検診を受けています」「花粉症の薬はかかりつけのクリニックで処方してもらいます」「風邪気味なのでかかりつけ医者に診てもらう予定です」などがあります。

「かかりつけ」とは、日頃から自分の健康や体調管理を任せている医師や医療機関を表す言葉です。簡単に言うならば、体調に不安があるときにまず相談する、信頼できるお医者さんのことを指します。

「かかりつけ」の特徴

「かかりつけ」は、医師と患者の間に継続的な関係があることが前提であり、単に一度だけ診察を受けた医療機関ではなく、何かあったときにまず相談できる相手という意味合いを持っています。

そのため、急な体調不良だけでなく、健康診断や予防接種、生活習慣病の相談など、広く医療に関する支援を受けることができるのが特徴です。

「かかりつけ」の類語

「かかりつけ」の類語・類義語としては、かかりつけの医者のことを意味する「主治医」があります。

「行きつけ」の例文

1.このお店は料理も美味しくて接客も丁寧なので、行きつけにしています。
2.髪を切るときは、いつも行きつけの美容室にお願いしています。
3.行きつけの居酒屋では、顔を覚えてもらって注文がスムーズなんです。
4.行きつけの書店は品揃えが良く、店員さんのおすすめも信頼できます。
5.会社帰りによく立ち寄るカフェがあって、そこが私の行きつけなんです。

この言葉がよく使われる場面としては、いつも行ってなじんでいることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「行きつけ」は自分の好みや習慣で通うお気に入りの場所に対して使う言葉です。

「かかりつけ」の例文

1.体調が悪いときは、必ずかかりつけの内科を受診するようにしています。
2.母は長年、同じかかりつけの病院で診てもらっています。
3.子どもが発熱したときは、すぐにかかりつけの小児科に行きました。
4.健康診断の結果について、かかりつけ医に相談するつもりです。
5.かかりつけの先生は私の体のことをよく知ってくれているので安心です。

この言葉がよく使われる場面としては、いつもその医者に診察してもらっていることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「かかりつけ」は健康を委ねる専門的な関係性を持つ医療機関に対して使う言葉です。

「行きつけ」と「かかりつけ」はどちらもある場所や人に対して定期的に関わっていることを表します。

どちらの言葉を使うか迷った場合、自分の好みや習慣で通うお気に入りの場所に対して使うのが「行きつけ」、健康を委ねる専門的な関係性を持つ医療機関に対して使うのが「かかりつけ」と覚えておきましょう。

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