【息を飲む】と【息を呑む】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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同じ「いきをのむ」という読み方の「息を飲む」と「息を呑む」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「息を飲む」と「息を呑む」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。



「息を飲む」と「息を呑む」の違い

「息を飲む」は「息を呑む」の間違い

「息を飲む」と「息を呑む」の違いを分かりやすく言うと、「息を飲む」とは「息を呑む」の間違った使い方、「息を呑む」とは恐れや驚きなどで一瞬息を止めることです。

「息を飲む」は誤字

一般的には「息を飲む」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「息を呑む」のことを間違えて「息を飲む」を使っている人がほとんどです。

「息を呑む」は正しい日本語

正しい日本語である「息を呑む」の「呑」は、常用漢字表に記載されていないため法令や新聞などの公的な場面では使用できません。そのため、公的な書類などに記載する場合は「呑む」を平仮名にした「息をのむ」を使うのが良いでしょう。

正しい言葉である「息を呑む」を使った分かりやすい例としては、「彼の素敵な演技に思わず息を呑む」「自分の置かれた状況を知り思わず息を呑んだ」「隣に引っ越してきた女性ははっと息を呑むほど美しかった」「函館山から見る景色は息を呑むほど美しい」などがあります。

「息を呑む」という言葉はあっても、「息を飲む」という言葉は存在しません。同時に「息を呑む」という単語の意味について「恐れや驚きなどで一瞬息を止めること」と覚えておきましょう。

「息を呑む」の英語表記

「息を呑む」を英語にすると「breathtaking」となり、例えば上記の「函館山から見る景色は息を呑むほど美しい」を英語にすると「The view from Mt. Hakodate is breathtakingly beautiful」となります。

「息を飲む」の意味

「息を飲む」とは

「息を飲む」とは、「息を呑む」の間違った使われ方を意味しています。

「息を飲む」と間違えやすい理由

「息を飲む」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「息を呑む」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「息を飲む」を使えない理由

「息を呑む」という言葉は、恐れや驚きなどで一瞬息を止めることを意味する比喩的表現になります。「飲む」という言葉は、実際に物を飲み込む場合に使うので、比喩的表現に使うことはできません。

「息を飲む」の「飲む」の意味

間違った言葉である「息を飲む」の「飲む」は、液体や小さな個体など、口に入れた物を噛まずに体内に送り込むことを意味しています。

「息を呑む」の意味

「息を呑む」とは

「息を呑む」とは、恐れや驚きなどで一瞬息を止めることを意味しています。

「息を呑む」の使い方

「息を呑む」を使った分かりやすい例としては、「社長の怒鳴り声を聞いて社員達は思わず息を呑んだ」「彼女の横顔は息を呑む美しさ」「富士山から見える景色に思わず息を呑む光景だった」「今年の県大会決勝は息を呑む接戦です」などがあります。

その他にも、「彼が蹴るフリーキックは息を呑むほど美しい」「私達は目の前に熊がいることを知りはっと息を呑んだ」「南極へ旅行に行ったが息を呑むような絶景が広がっていた」「彼女が描いた絵は思わず息を呑む美しさだった」などあがります。

「息を呑む」とは、恐れや驚きなどで一瞬息を止めることを意味する比喩的表現です。言葉では言い表わせない恐れや驚きに直面した場合に使います。

また「息を呑む」はプラスの意味でもマイナスの意味でも使うことが可能です。上記の例を参考に挙げると「私達は目の前に熊がいることを知りはっと息を呑んだ」は、恐怖のあまり一瞬息を止めたので、マイナスの意味で使っています。

一方、「南極へ旅行に行ったが息を呑むような絶景が広がっていた」は、感動のあまり一瞬息を止めたので、プラスの意味で使っています。

表現方法は「思わず息を呑む」「はっと息を呑む」「息を呑む美しさ」

「思わず息を呑む」「はっと息を呑む」「息を呑む光景」「息を呑む美しさ」「息を呑むような」などが、「息を呑む」を使った一般的な言い回しになります。

「息を呑む」の類語

「息を呑む」の類語・類義語としては、驚き恐れてひやりとすることを意味する「肝を冷やす」、思いがけない出来事に驚き呆れて声も出ないことを意味する「唖然とする」、話や演説の途中で言葉に詰ることを意味する「絶句する」などがあります。

「息を呑む」のように、「息」を使った比喩的表現は他にもあります。緊張しすぎて息苦しくなることを意味する「息が詰まる」、長期に渡って長く続いてることを意味する「息が長い」、運動したり興奮したりして激しい息使いをすることを意味する「息を弾ませる」などがあります。

「息を飲む」の例文

1.息を飲むという言葉は存在しないので、おそらく息を呑むの言い間違いだろう。
2.息を呑むという言葉は、恐れや驚きなどで一瞬息を止めることで、息を飲むという言葉はない。
3.息を飲むという言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.思わず息を飲むという言葉を使う人はいるが、正しくは思わず息を呑むです。
5.はっと息を呑むという言葉はあるが、はっと息を飲むという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「息を呑む」という言葉を間違えて「息を飲む」と表現している時などが挙げられます。

「息を飲む」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「息を呑む」を間違えて使っている可能性が高い言葉です。

「息を飲む」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「息を飲む」ではなく、「息を呑む」と表現するのが正しい使い方です。

「息を呑む」の例文

1.グランドキャニオンから見た景色は、思わず息を呑む光景だった。
2.ワールドカップの決勝戦で、お互い一歩も譲らない息を呑む展開が続いてる。
3.昨日プラネタリウムを観に行ったが、息を呑むほどの美しさだったのでまた足を運びたいと思う。
4.彼はこの後、思わず息を呑むほどの驚きを経験することになった。
5.視聴率25%を超える大人気ドラマの最終回は、目が離せない展開の連続で息を呑む緊迫感がありました。

この言葉がよく使われる場面としては、恐れや驚きなどで一瞬息を止めることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「思わず息を呑む」や「息を呑むほど」というフレーズはよく使われています。

「息を飲む」と「息を呑む」どちらを使うか迷った場合は、「息を飲む」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「息を呑む」を使うようにしましょう。

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