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【固唾を飲む】と【固唾を呑む】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「かたずをのむ」という読み方の「固唾を飲む」と「固唾を呑む」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「固唾を飲む」と「固唾を呑む」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「固唾を飲む」と「固唾を呑む」の違い

「固唾を飲む」は「固唾を呑む」の間違い

「固唾を飲む」と「固唾を呑む」の違いを分かりやすく言うと、「固唾を飲む」とは「固唾を呑む」の間違った使い方、「固唾を呑む」とは事の成り行きが気掛かりで緊張していることです。

「固唾を飲む」は誤字

一般的には「固唾を飲む」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「固唾を呑む」のことを間違えて「固唾を飲む」を使っている人がほとんどです。

「固唾を呑む」は正しい日本語

正しい言葉である「固唾を呑む」を使った分かりやすい例としては、「彼女の動向を固唾を呑んで見守っている」「ハマッているドラマの最終回を固唾を呑んで観ている」「試験結果の発表を固唾を呑んで待っている」「彼女は固唾を呑んでサッカーの試合を観た」などがあります。

「固唾を呑む」という言葉はあっても、「固唾を飲む」という言葉は存在しません。同時に「固唾を呑む」という単語の意味について「事の成り行きが気掛かりで緊張していること」と覚えておきましょう。

「固唾を呑む」の英語表記

「固唾を呑む」を英語にすると「to hold one’s breath」「breathlessly」となり、例えば上記の「彼女は固唾を呑んでサッカーの試合を観た」を英語にすると「she watched the soccer game holding her breath」となります。

「固唾を飲む」の意味

「固唾を飲む」とは

「固唾を飲む」とは、「固唾を呑む」の間違った使われ方です。

「固唾を飲む」と間違えやすい理由

「固唾を飲む」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「固唾を呑む」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「固唾を飲む」を使えない理由

「固唾を呑む」という言葉は、事の成り行きが気掛かりで緊張していることを意味する比喩的表現になります。「飲む」という言葉は、実際に物を飲み込む場合に使うので、比喩的表現に使うことはできません。

「固唾を飲む」の「飲む」の意味

間違った言葉である「固唾を飲む」の「飲む」は、液体や小さな個体など、口に入れた物を噛まずに体内に送り込むことを意味しています。そのため、「固唾を飲む」のような比喩的表現には「飲む」を使うことができません。

「固唾を呑む」の意味

「固唾を呑む」とは

「固唾を呑む」とは、事の成り行きが気掛かりで緊張していることを意味しています。

「固唾を呑む」の使い方

「固唾を呑む」を使った分かりやすい例としては、「決勝トーナメントの抽選を関係者たちは固唾を呑んで見守る」「彼女は映画のクライマックスを固唾を呑んで見つめた」「固唾を呑む状況はとても苦手です」などがあります。

その他にも、「新しい元号が発表される時固唾を呑んでテレビを観ていた」「ファン達が固唾を呑んで見守る中試合終了のホイッスルが鳴った」「緊張感が漂う会場で観客は固唾を呑む」などがあります。

「固唾を呑む」の由来

「固唾を呑む」の「固唾」とは緊張して息を凝らしている時などに口中に溜まる唾のことで、その固唾を飲み込む様子からこの言葉が生まれました。

また、「固唾を呑む」は比喩的表現なので、実際に固唾を飲みん込んでいなくて使うことが可能です。

例えば、上記の例文の「決勝トーナメントの抽選を関係者たちは固唾を呑んで見守る」「彼女は映画のクライマックスを固唾を呑んで見つめた」のように、目が離せない大事な場面や状況でその結果を緊張しながら見守る場合に使います。

「固唾を呑む」は公用文では使えない

「固唾を呑む」の「呑」は常用漢字表に記載されていないため法令や新聞などの公的な場面では使用できません。そのため、公的な書類などに記載する場合は「呑む」を平仮名にした「固唾をのむ」を使うのが良いでしょう。

また、「固唾を呑む」の「唾」という漢字は、2010年に常用漢字表が改定されるまで、非常用漢字でした。そのため、2010年までは「固ずをのむ」や「かたずをのむ」の形で使われていました。

表現方法は「固唾を呑んで見守る」「固唾を呑んだ」「ごくりと固唾を呑む」

「固唾を呑んで見守る」「固唾を呑んだ」「ごくりと固唾を呑む」などが、「固唾を呑む」を使った一般的な言い回しになります。

「固唾を呑む」の類語

「固唾を呑む」の類語・類義語としては、目を離さずにじっと見ることを意味する「見守る」、注意深くずっと見ることを意味する「注視する」、事の成り行きを見守ることを意味する「様子見する」、いつも見守ってなくてはならないことを意味する「目が離せない」などがあります。

「固唾を飲む」の例文

1.固唾を飲むという言葉は存在しないので、おそらく固唾を呑むの言い間違いだろう。
2.固唾を呑むという言葉は事の成り行きが気掛かりで緊張していることで、固唾を飲むという言葉はない。
3.固唾を飲むという言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.固唾を飲んで見守るという言葉を使う人はいるが、正しくは固唾を呑んで見守るです。
5.ごくりと固唾を呑むという言葉はあるが、ごくりと固唾を飲むという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「固唾を呑む」という言葉を間違えて「固唾を飲む」と表現している時などが挙げられます。

「固唾を飲む」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「固唾を呑む」を間違えて使っている可能性が高い言葉です。

「固唾を飲む」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「固唾を飲む」ではなく、「固唾を呑む」と表現するのが正しい使い方です。

「固唾を呑む」の例文

1.スコアレスドローで迎えたPK戦を、会場に居る全員が固唾を呑んで見守っている。
2.箱根駅伝の中継を固唾を呑んで見守るのが、お正月の恒例行事になっています。
3.夜中に自転車に乗ってコンビニへ向かっていたら警察官に呼び止められたので、思わず固唾を呑んだ。
4.ワールドカップ優勝を賭けた大一番、固唾を呑んでコート上を見つめている。
5.その場にいる全員が固唾を呑み、合格番号の発表を待っていた。

この言葉がよく使われる場面としては、事の成り行きが気掛かりで緊張していることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「固唾を呑む」はスポーツシーンで使われることが多いです。

「固唾を飲む」と「固唾を呑む」どちらを使うか迷った場合は、「固唾を飲む」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「固唾を呑む」を使うようにしましょう。

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