【顔見知り】と【顔馴染み】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「顔見知り」(読み方:かおみしり)と「顔馴染み」(読み方:かおなじみ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「顔見知り」と「顔馴染み」という言葉は、どちらも顔を知っている間柄のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「顔見知り」と「顔馴染み」の違い

「顔見知り」と「顔馴染み」の意味の違い

「顔見知り」と「顔馴染み」の違いを分かりやすく言うと、「顔見知り」は関係が浅い場合に使う、「顔馴染み」は関係がある程度深い場合に使うという違いです。

「顔見知り」と「顔馴染み」の使い方の違い

一つ目の「顔見知り」を使った分かりやすい例としては、「私たちは共通の友人を通じて顔見知りになりました」「彼は職場の顔見知りにすぎなくてあまりよく知りません」「彼女に挨拶をしたけれど顔見知り程度の関係です」などがあります。

二つ目の「顔馴染み」を使った分かりやすい例としては、「彼はジムでよく見かける顔馴染みの一人です」「そのカフェの店員は顔馴染みで毎朝会っています」「彼とは古い顔馴染みです」「新しい場所で顔馴染みを見かけるとほっとする」などがあります。

「顔見知り」と「顔馴染み」の使い分け方

「顔見知り」と「顔馴染み」はどちらも顔を知っている間柄のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「顔見知り」は「駅で顔見知りの人に会ったけど話はしなかった」「彼とは顔見知り程度なので連絡先は知らない」などのように、単に顔を知っていて時々話をするくらいの間柄の場合に使います。

一方、「顔馴染み」は「商店街の店員さんとは顔馴染みだから気軽に話せる」「近所に顔馴染みの人が増えて住みやすくなった」などのように、何度も顔を見て互いの顔を覚えている間柄の場合に使うことができるというのが違いです。

つまり、「顔見知り」が浅い関係なのに対して、「顔馴染み」はある程度深い関係と覚えておきましょう。

「顔見知り」と「顔馴染み」の英語表記の違い

「顔見知り」を英語にすると「acquaintance」となり、例えば上記の「彼女に挨拶をしたけれど顔見知り程度の関係です」を英語にすると「I said hello to her, but we’re only acquaintances」となります。

一方、「顔馴染み」を英語にすると「familiar face」「someone I often see」となり、例えば上記の「新しい場所で顔馴染みを見かけるとほっとする」を英語にすると「It’s nice to see a familiar face in a new place」となります。

「顔見知り」の意味

「顔見知り」とは

「顔見知り」とは、あまり親しくはないが互いに顔は知っているという程度の関係のことを意味しています。

「顔見知り」の使い方

「顔見知り」を使った分かりやすい例としては、「犯人は顔見知りの男でした」「あの人とは顔見知りだけど実は名前を知りません」「駅で顔見知りの人とすれ違ったけど挨拶をしませんでした」「顔見知り程度の関係なのでプライベートのことは話しません」などがあります。

「顔見知り」はあまり親しくはないが互いに顔は知っているという程度の関係のことを意味する名詞です。

「顔見知り」の特徴

「顔見知り」はお互いに顔は知っているが親しくはない関係の場合に使うので、名前や詳しいことまでは知らないことがあります。

また、挨拶程度の関係だったり、深い交流はないなどが特徴です。

「顔見知り」を一言で表すのであれば、「知り合い」よりも少し遠く「赤の他人」よりは少し近い関係となるでしょう。

「顔見知り」の類語

「顔見知り」の類語・類義語としては、個人的に知っている人のことを意味する「知人」、互いに相手を知っていることを意味する「知り合い」などがあります。

「顔馴染み」の意味

「顔馴染み」とは

「顔馴染み」とは、何度も会っていて顔を知っていることを意味しています。

「顔馴染み」の使い方

「顔馴染み」を使った分かりやすい例としては、「彼女は昔からの顔馴染みです」「地元のスーパーで働く人たちはほとんど顔馴染みだ」「何度も通っている居酒屋だから大将とも顔馴染みの関係になっている」「学生時代の顔馴染みと思わぬところで再会しました」などがあります。

「顔馴染み」は何度も会っていて顔を知っていることを意味する名詞です。

「顔馴染み」はよく顔を合わせていて自然と親しみが湧くような関係に対して使います。そのため、必ずしも親しい友人ではないが、ある程度の会話や関係があることが多いです。

「顔馴染み」の特徴

「顔馴染み」の特徴としては、会えば自然に言葉を交わす、少し親しみを感じる、長く接していることで慣れがあるなどが挙げられます。

「顔馴染み」の類語

「顔馴染み」の類語・類義語としては、お店などに頻繁に来る人で店側と親しいことが多い人のことを意味する「常連客」、店のよく来る顧客のことを意味する「お得意さん」などがあります。

「顔見知り」の例文

1.その人とは顔見知りではあるけれど、話したことはほとんどありません。
2.地元は小さい村なので顔見知りが多くて、外を歩いているとよく挨拶されます。
3.彼女とは顔見知りだけど、連絡先を交換するほどではありません。
4.お見合いパーティーで顔見知りを見つけて、少し安心しました。
5.その人とは顔見知りなので、最低限の礼儀はわきまえて接しています。

この言葉がよく使われる場面としては、あまり親しくはないが互いに顔は知っているという程度の関係のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「顔見知り」は単に顔を知っていて時々話をするくらいの間柄の場合に使う言葉です。

「顔馴染み」の例文

1.この喫茶店には毎朝通っているので、店員さんとはすっかり顔馴染みになりました。
2.商店街のイベントでは、顔馴染みの人たちと挨拶を交わすのが楽しみです。
3.顔馴染みの郵便配達員さんが転勤になると聞いて、少し寂しく感じました。
4.犬の散歩でよく会う人たちとは、自然と顔馴染みになっています。
5.顔馴染みの常連客が来ると、お店の雰囲気が和やかになる気がします。

この言葉がよく使われる場面としては、何度も会っていて顔を知っていることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「顔馴染み」は何度も顔を見て互いの顔を覚えている間柄の場合に使う言葉です。

「顔見知り」と「顔馴染み」はどちらも顔を知っている間柄のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、関係が浅い場合に使うのが「顔見知り」、関係がある程度深い場合に使うのが「顔馴染み」と覚えておきましょう。

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